備考※6b

台風15号で寸断された国道107号線荷沢峠は4か月もマヒしたまま e釜石・遠野・上閉伊郡

台風15号で寸断された国道107号線荷沢峠は4か月もマヒしたまま

昭和56年12月22日の読売新聞岩手版では、その年の8月23日に来襲した台風15号による国道107号線の被害が、4か月たっても復旧していないことを報じている。 気象庁ホームページ「台風経路図 昭和56年(1981年)」より 昭和50年代に小学生であったこのブログの管理人は「わたしたちの岩手」という社…
せっかくオーストラリアの女流作家に大船渡を案内したのに(昭和42年5月7日) k大船渡・陸前高田・気仙郡

せっかくオーストラリアの女流作家に大船渡を案内したのに(昭和42年5月7日)

昭和42年5月7日の読売新聞岩手版にあった話。 前年の8月23日、オーストラリアのナンシー・ヘレンという作家が取材旅行で大船渡を訪れたので、国鉄大船渡駅の駅員(35歳)とタクシーの運転手(26歳)は、休日を返上してまで大船渡の農漁村を案内した。 彼女はその親切に感激し、「こんどオーストラリアにいらっ…
岩手で初めての白ポストは水沢だった(昭和42年5月2日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手で初めての白ポストは水沢だった(昭和42年5月2日)

昭和42年5月9日の読売新聞岩手版より。 水沢市に続いて、盛岡でも盛岡駅と盛岡バスセンターで悪書追放の「白ポスト」が設置されたのだという。 いわく、「こどもに見せると悪影響を及ぼすような週刊誌、雑誌を、おとなが読んだ後、子供の目に入る前にこのポストに投げ入れてもらおうというもの」 そもそも、全国的な…
山田線のディーゼルカーは秋から運転予定(昭和34年3月25日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

山田線のディーゼルカーは秋から運転予定(昭和34年3月25日)

昭和34年3月26日の読売新聞岩手版より。 宮古から盛岡に出る山田線をSLが牽引する「カラス列車」からディーゼルカーに切りかえてくれと、宮古市長などは国鉄東北支社長に陳情に行っていた。 そして3月25日、昭和28年~昭和33年の間衆議院議員を務めた地元選出の中井英太郎氏(右社)が語る所では、 「ディ…
釜石で尺貫法の廃止で要らなくなったマスやハカリの葬式(昭和34年3月24日) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石で尺貫法の廃止で要らなくなったマスやハカリの葬式(昭和34年3月24日)

昭和34年3月26日の読売新聞岩手版より。 前年の昭和33年12月31日をもって、尺貫法が廃止されメートル法が用いられるようになった。 そこで、それまでの尺貫法の枡や秤は要らなくなったので、送り彼岸である3月24日、釜石市内の石応寺でそれら枡や秤の葬式が行われ、これをメートル法のPRの機会と釜石市の…
福岡町上斗米に警察署長も注目の防犯組織 b二戸・二戸郡

福岡町上斗米に警察署長も注目の防犯組織

昭和33年4月20日の読売新聞岩手版では、二戸郡福岡町上斗米に伝わる防犯組織について紹介している。 それは「上斗米青年淬砺会」というのだそうで、なんと藩政時代から伝わるのだという。 男子は中学卒業とともに入会 40歳で定年 その定年前でも、戸主となれば上部組織の「報徳会」入りし、「捕縄」を持つことが…
ラジオ岩手の番組表(昭和33年4月19日) l全県

ラジオ岩手の番組表(昭和33年4月19日)

昭和33年4月19日のラジオ岩手の番組表は以下の通りであった。 ちなみに昭和47年に単位がKCからkHzになり、昭和53年に10kHz刻みから9kHz刻みに変わる前のことである。 JODF(盛岡)580KC JODL(前沢)、JODM(釜石)1060KC 7:20 希望のアルバム 7:30 朝の童謡…
弘前大学に野辺地分校? c久慈・九戸郡

弘前大学に野辺地分校?

昭和33年4月19日の読売新聞岩手版には、大学合格者情報が載っている。 久慈高校から弘前大学教育学部野辺地分校に二次募集で1名合格したことが報じられている。 弘大って野辺地分校なんてあったんだ・・・ Wikipediaを探してみるとすぐに行き当たった。 (Wikipedia「青森青年師範学校」より)…
中央の押し付けではなく、岩手県の実情に合った道徳教育をしよう(昭和33年4月18日) l全県

中央の押し付けではなく、岩手県の実情に合った道徳教育をしよう(昭和33年4月18日)

昭和33年4月19日の岩手日報と、昭和33年4月20日の読売新聞岩手版より。 岩手県教育委員会は4月18日、指導主事室・県教育研究所・現場教員の三者で、「道徳教育研究機関」を設けることにした。 このことにより、県の実態に即した道徳教育を目指すというもの。 文部省の通達では「毎週1時間道徳教育の時間を…
岩手県立美術工芸高校・・・? a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手県立美術工芸高校・・・?

昭和33年1月30日の読売新聞より。 岩手県内の全日制公立高校の出願状況がまとまったことを報じている。 大まかにみると、市部の名門校が1.5倍前後の高倍率となっている。 そして、郡部の高校は定員割れを起こしている。 ところで、この中で「美術工芸高校」というのが気になる。 30人の定員に16人の出願。…
旧渋民村民「合併したらなんで村名が玉山村なの…」 a盛岡・岩手郡・紫波郡

旧渋民村民「合併したらなんで村名が玉山村なの…」

「昭和の大合併」で多くの町村が合併したが、その悲喜こもごもを昭和32年6月26日の読売新聞は報じている。 青森県十和田市は三本木市から改名したら、上北郡十和田町や秋田県十和田町と混同されるように。電話局も「十和田局」となり、「十和田湖局」と混同されるようになった。(当時は自動電話ではなく、まず交換手…
昭和32年の盛岡郵便局の一日局長は地裁所長 a盛岡・岩手郡・紫波郡

昭和32年の盛岡郵便局の一日局長は地裁所長

昭和32年4月24日の読売新聞岩手版より。 昭和32年4月24日読売新聞岩手版より。 「郵便週間」(4月20~28日)にちなみ、盛岡郵便局では市内の名士を「一日局長」に。 この年は盛岡地方裁判所長。 局長の手ほどきを受けながら慣れない手つきでスタンプを押していた。 また、新しく完成したばかりの郵便局…
平泉でニセ医者騒ぎ i一関・西磐井郡

平泉でニセ医者騒ぎ

昭和32年4月21日の読売新聞で第一報が報じられている。 令和の今となっては世界遺産にまで認定された中尊寺金色堂のある平泉町の北上川を挟んだ向こうに西磐井郡長島村があり、この記事の2年前の昭和30年4月15日に、平泉町と合併することとなった。 昭和32年4月23日読売新聞岩手版より。借買いした白衣を…
中共から来た青年団がわんこそばに大喜び a盛岡・岩手郡・紫波郡

中共から来た青年団がわんこそばに大喜び

昭和32年4月20日の読売新聞岩手版より。 中華人民共和国(当時は国交なし)から青年代表団5名が来日していたが、4月18日には青森から盛岡に来て繋温泉で宿泊。 翌19日には岩手大学農学部を見学し、阿部知事の招待に応じわんこそばで昼食会を行った。 この日の午後には県青年協会との交歓会に出席。 その後一…
北上市立養老院開院 g北上・和賀郡

北上市立養老院開院

昭和32年4月19日の読売新聞岩手版では、北上市常盤台に市立養老院がオープンしたことを報じている。 総費790万円で収容定員は60名という。 現在は民間に委託して、北上市鬼柳の「北星荘」となっている。    …
釜石鉱山の不穏な新聞広告 e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石鉱山の不穏な新聞広告

昭和32年1月30日の読売新聞岩手版では何やら不穏な広告が掲載されている。 釜石鉱業所の社員や関係者を自称して、鉱山の買収やら探鉱調査やらの話をしていた男がいたらしい。 それで、その実名を挙げて「ご注意ください」と広告を打っている。      …
一関で荷馬車引きが県南バスの運転手を殴る i一関・西磐井郡

一関で荷馬車引きが県南バスの運転手を殴る

昭和32年1月30日の読売新聞岩手版より。 1月28日の夕方5時ごろ、一関市山目変電所前の県道上で、荷馬車業の男3人が酔っぱらって道に広がって歩いていた。 そこへ後ろから県南バスがやってきた。 「おい!そごの酔っ払い!通れねえべ!どげ!」 「何このーーー!?」 後はもう石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」の世…
三陸縦貫鉄道と北上山系横断鉄道に国鉄の調査隊 c久慈・九戸郡

三陸縦貫鉄道と北上山系横断鉄道に国鉄の調査隊

「日本のチベット」と呼ばれていた岩手県の内陸北部に鉄道を通そうという計画は、実にこの頃からあった。 昭和30年1月10日読売新聞より そこで、国鉄は調査隊を派遣して基礎調査を行うことになった。 区間は宮古〜小本〜久慈の「三陸縦貫鉄道」と、沼宮内〜岩泉〜小本の「北上山系横断鉄道」。 この時点では、いず…
山田線が6年ぶりに復旧 a盛岡・岩手郡・紫波郡

山田線が6年ぶりに復旧

昭和23年のアイオン台風で山田線が普通となっていたが、最後まで残っていた腹帯〜平津戸間が、昭和29年11月21日に全線復旧することとなった。 「オイラン列車」の簪も頼もしい。 昭和29年11月11日読売新聞岩手版より そして11月21日の開通式では、宮古駅のすぐ裏にある宮古高校の講堂で国分知事や岡田…
発足したばかりの玉山村で早くも分離運動 a盛岡・岩手郡・紫波郡

発足したばかりの玉山村で早くも分離運動

昭和29年9月2日の読売新聞岩手版より。 4月1日に玉山・渋民・薮川の3村が合併して発足した玉山村であるが、半年もしないうちに分村運動が起きていた。 旧玉山村は分村して盛岡市に編入したい。 旧渋民村松田地区・平田第1~8地割は巻堀村に編入したい。 いずれも、新しい玉山村の発足自体が反対を押し切って発…
これが「盛岡市営バス」計画だ a盛岡・岩手郡・紫波郡

これが「盛岡市営バス」計画だ

昭和29年9月2日の読売新聞岩手版より。 盛岡市の人口増加や近隣町村との経済的な連携、観光事業の振興策として盛岡市議会で委員会を設けて推し進めているもので、すでに市営バスを運行している八戸、青森、秋田、浜松、岐阜、尼ヶ崎、姫路の7都市を視察するなどしていた。 また、一本木原に陸上自衛隊キャンプが着工…
盛岡でバス運転競技会(昭和29年8月29日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡でバス運転競技会(昭和29年8月29日)

昭和29年8月31日の読売新聞岩手版より。 8月29日、盛岡市馬検場で第3回県下バス運転競技会が開催され、7社の代表選手10名が参加して行われた。 種目は以下のようなものであったという。 白線を引いた狭い道路を赤旗を倒さぬよう規定の速度で運転する 運転態度 ガソリン消費量 車体整備 学科試験 入賞者…
盛岡郵便局で岩大学長が一日局長となり、ガチで仕事する羽目に a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡郵便局で岩大学長が一日局長となり、ガチで仕事する羽目に

郵政週間の行事の一つとして、盛岡郵便局では県内の名士に一日局長をお願いしているが、今回は鈴木重雄岩手大学学長。 昭和29年4月29日読売新聞岩手版より。 鈴木学長は盛岡高等農林学校の校長であったものが学制改革でそのまま初代岩手大学学長となったものである。 午前10時に出勤し、局内の課長や組合幹部と話…
盛岡のニコヨン(日雇い)慰安大会 a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡のニコヨン(日雇い)慰安大会

昭和29年4月28日の読売新聞岩手版より。 盛岡市内の日雇い労働者とその家族を慰安するために、盛岡公共職業安定所では、岩手県公会堂で「日雇労働者家族慰安大会」を開催した。 約600名の日雇労働者やその家族が、舞台で「素人のど自慢」「アベック二つの歌」「舞踊劇」などを行った。 のど自慢の優勝者には賞品…
岩手にもビキニの死の灰が?岩手医大がガイガーカウンターで調査した結果… a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手にもビキニの死の灰が?岩手医大がガイガーカウンターで調査した結果…

昭和29年4月18日、大阪で放射能を含んだ雨が降ったとか降らないとかで大騒ぎになったという。 その翌日、岩手でも雨が。 昭和29年4月20日読売新聞岩手版より もしかして死の灰が岩手にも… この年の3月1日、ビキニ環礁での核実験で第五福竜丸が被爆し、被爆マグロが大量に捨てられる騒ぎになっている。 岩…