第35回総選挙(S54.10.7)
1979年10月7日
2025年4月20日
昭和54年10月7日に行われた第35回衆議院総選挙では、岩手県の一区・二区において定員各4名に対し計14名が立候補し、激しい選挙戦が展開された。結果、両選挙区とも自民党が3名ずつの計6議席を確保し、社会党が各区1名ずつの2議席を維持、前回と同様の「保守優勢」の構図となった。一区では自民党の鈴木善幸・工藤巌・玉沢徳一郎が当選し、社会党は小野信一が初当選、小川仁一は敗れた。二区では小沢一郎・志賀節・椎名素夫の自民系「世襲」候補3名が当選し、社会党の北山愛郎が9選を果たした。自民党が新区間でも強さを発揮した背景には、盛岡市長出身の工藤巌の浮動票獲得や、故椎名悦三郎の地盤回復が挙げられる。一方、社会党は各区2議席の目標を達成できず、得票数も前回を下回る結果となった。選挙当日は悪天候で、有権者の出足が鈍り、全県平均投票率は72.53%、特に盛岡市を含む一区は68.22%と低調だった。