a盛岡・岩手郡・紫波郡 3 5月 1949 岩手山遭難の盛高生の遺体発見(昭和24年5月3日) 昭和24年5月3日の新岩手日報より。 岩手山に登り遭難死した盛岡高校生の死体が収容された。 当時は、死体画像でも平気で掲載していたようである。 また、盛岡高校は旧制盛岡中学・盛岡高女・盛岡商業の3校が統合して発足したが、程なくして盛岡一高・盛岡二高・盛岡商業に分離している。  … 続きを読む
m県外・参考 2 3月 1949 岩手でも報じられた松山城放火事件(昭和24年3月2日) 昭和24年3月2日の岩手新報より。 松山城の放火事件と言えば、昭和8年のものが有名であるが、昭和24年2月27日にも発生していた。 この時は、精神異常者の男であり、「俺が松山城主だ」などと言っていたのだと言う。 … 続きを読む
d宮古・下閉伊郡 18 1月 1949 山田線の不通区間の保線用モーターカーへの便乗は禁止(昭和24年1月18日) 昭和24年1月18日の岩手日報より。 この時期、山田線は昭和23年9月16日のアイオン台風で平津戸~蟇目間が不通になっていた。 しかし、職員が復旧作業用に保線用モーターカーを走らせていた所へ、乗客がこっそりそれに便乗させてもらっていたのである。 しかし、そもそも正規の旅客輸送ではなく傷害事故が10件… 続きを読む
i一関・西磐井郡 17 1月 1949 東北本線山目駅で貨車が脱線しダイヤ混乱(昭和24年1月17日) 昭和24年1月18日の岩手日報より。 1月17日の昼下がり12時半ごろ、東北本線の山目駅で下り貨物列車の27両目が脱線して、それに続く4両も脱線してしまった。 それで東北本線は上下線とも支障をきたし、上り1202列車は2時間遅れ、盛岡19:19発上り急行列車は1時間遅れ、16:31発一関行き普通列車… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 17 1月 1949 暖冬のために高松の池で氷が割れてスケートの中学生が溺死(昭和24年1月17日) 昭和24年1月18日の岩手日報より。 当時、高松の池はスケートのメッカであり、スケートやホッケーの競技会も行われていた。 そして市民のスケート遊びの馬でもあった。 1月17日の朝10時ごろ、スケートで遊んでいた下小路中学校1年生と、その友人の下橋中学校3年生が、池の真ん中の氷の薄くなっていた所が割け… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 25 10月 1948 盛岡・アル中男の養母殺し(S23.10.25) 昭和23年10月25日、盛岡市志家で養母殺害事件が発生しました。加害者は昭和2年1月27日生まれ、当時21歳9か月の無職男性で、青森県西津軽郡鰺ヶ沢町大字富根町で生まれました。幼少期に叔母夫妻の養子となり、盛岡市志家で養父母と共に育ちました。 戦後の混乱期に、加害者は酒や煙草に依存し、多額の借金を抱… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 26 9月 1948 仙台からの水害御見舞い広告(昭和23年9月26日) 昭和23年9月26日の岩手新報より。 アイオン台風で水害を被った岩手県内の事業所に対し、仙台の会社が水害御見舞い広告。 昔から医者の世界はこうした付き合いが大切だったのだろうか。 … 続きを読む
d宮古・下閉伊郡 19 9月 1948 アイオン台風の被害に遭った宮古に宮城県渡波港から救援米が届く(昭和23年9月19日) 昭和23年9月22日の岩手新報より。 アイオン台風の被害に遭った宮古に、宮城県渡波港から救援の米が届いた。… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 19 2月 1948 盛岡・雫石河畔の鉄道員殺し(S23.2.19) 昭和23年2月19日、岩手県盛岡市の雫石川河畔で、頭部に致命傷を負った男性の他殺体が発見されました。死体は全裸で半纏で覆われており、近くには血で汚れた「盛岡工機部」と記された荷車が放置されていました。事件現場から砂乾燥場まで血痕が点々と続いていたことから、殺害現場は盛岡機関区の砂乾燥場であると推定さ… 続きを読む
事件・犯罪・司法 26 1月 1948 【参考】帝銀事件 TBSスパークルの画像より。 岩手県には直接関係のないニュースではあるが、時代相を表す参考資料として。 ちなみに、このブログの管理人の祖父は郵便局に勤めていたが、この事件のニュースを聞き「うっかりお茶も飲めないな」と同僚と話していたいたという。 https://www.youtube.com/wat… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 6 10月 1947 岩手県公会堂で大防犯展覧会(昭和22年10月6日) 昭和22年10月4日の新岩手日報より。 岩手県公会堂で大防犯展覧会を行うという。 内容は、事件現場の現場写真なのだそうで、小平事件・浅草青酸カリ事件・阿部定事件の現場写真や、角田屋事件などの証拠品であるという。 よくもまあこのようなものが一般の目に触れることができていたものである。 &… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 19 9月 1947 好摩で秋祭りの夜の強盗殺人(S22.9.19) 昭和22年9月19日、岩手県玉山村好摩地区で行われた秋祭りの夜、40代の女性とその14歳の次女が殺害される事件が発生した。事件現場は自宅近くの瓜畑で、終戦直後の食糧難が背景にあった。 この日、地域の稲荷神社で秋祭りが催されていた。奉納相撲や各種の出し物が行われ、戦後の疲弊から解放された村人たちが一年… 続きを読む
i一関・西磐井郡 15 9月 1947 カスリーン台風 カスリーン台風(カザリン台風、キャサリン台風)が一関市を襲ったのは昭和22年9月15日。 https://youtu.be/KxYCM6ZhTes… 続きを読む
h水沢・江刺・胆沢郡 14 9月 1947 江刺郡広瀬村の強盗殺人事件(S22.9.14) 昭和22年9月14日、岩手県江刺郡広瀬村(現在の奥州市江刺広瀬)で強盗殺人事件が発生しました。戦後間もない混乱期で治安が悪化していた背景の中、この事件は村全体に恐怖を与えました。 被害者は広瀬村下沢に住む61歳の女性で、綜合配給所を営んでいました。彼女は自宅で窒息死させられた上、暴行を受けた形跡があ… 続きを読む
g北上・和賀郡 9 9月 1947 黒沢尻で闇屋が殺人未遂(S22.9.9) 昭和22年9月9日、岩手県和賀郡黒沢尻町(現・北上市)の黒沢尻駅周辺で事件が発生しました。この駅は、秋田県横手市へ通じる横黒線の拠点として闇取引の場となっており、多くの取引が密かに行われていました。 当時43歳の秋田県平鹿郡山内村(現・横手市)出身の男性が、釜石市に住む66歳の男性に「黒沢尻町内の酒… 続きを読む
c久慈・九戸郡 3 7月 1947 九戸郡晴山村で何もかも思い通りに行かない男が爆発して弟嫁殺し(S22.7.3) 昭和22年7月3日早朝、岩手県九戸郡晴山村(現在の軽米町晴山)で、家族内の縁談問題を巡るトラブルが発端となり、殺傷事件が発生した。当時36歳の男性は幼少期から「愚鈍」(知的能力が低いとされる)と評され、戦時中に北支(中国北部)で従軍し、復員後は実家で農業を営んでいた。戦死した弟の妻(弟嫁)が同居して… 続きを読む
c久慈・九戸郡 28 5月 1947 九戸郡中野村の義妹殺し(S22.5.28) 昭和22年5月28日、岩手県九戸郡中野村(現洋野町種市)で、弱視の23歳の女性が家を無断で出たまま行方不明となりました。前日の5月27日、被害者が外出していた様子が目撃されており、普段ほとんど外に出ない彼女の行動を不審に思われていました。家族や村人たちが捜索を行う中、5月31日、近隣の雑木林(八木山… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 23 11月 1946 日本三景・松島の強盗殺人(S21.11.23) 昭和21年10月22日、岩手県盛岡市の桜山神社境内にある「桜山引揚者更生市場」で飲食店を営む男性(42歳)は、宮城県遠田郡不動堂村(現在の美里町不動堂地区)出身の復員者である男(24歳)から、「宮城県松島町で安価な外国製煙草が手に入る」との話を持ち掛けられました。当時、煙草は闇取引で高値がついており… 続きを読む
i一関・西磐井郡 13 10月 1946 萩荘村の強盗殺人(S21.10.13) 昭和21年10月13日、岩手県西磐井郡萩荘村大字下黒沢(現在の一関市萩荘下黒沢)に住む52歳の女性が、配給品の学童服を購入するため、西磐井郡一関町(現在の一関市中心部)に出かけた。女性は夕方には戻る予定だったが帰宅せず、家族は不安を抱いた。翌14日の早朝、57歳の夫が一関町新大町(現在の一関市新大町… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 24 8月 1946 角田屋事件(盛岡の中学生誘拐事件)(昭和21年8月24日) 終戦から丸1年過ぎた昭和21年8月24日のこと。 盛岡市内では比較的大規模な商店である大通の角田屋で、盛岡中学(現:盛岡一高)1年生の息子がなぜか帰ってこない。 どういうことかと思ったら、翌25日に知らない誰かから角田屋に手紙が届いた。 御子息は鄭重にお預りした。御安心あれ。この事件をさわいで友人知… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 12 6月 1946 盛岡にはびこる偽のヤミ米摘発隊(昭和21年6月12日) 昭和21年7月1日の岩手日報より。 開運橋通りのある家に3人の男がやってきて「岩手地方世話部のものだが・・」と言う。 地方世話部というのは県庁に属し、軍人の恩給や復員に関する役所であった。 まだ復員していなかった長男の話でも聞けるのか?と思ったら「ヤミ米に関して調べたいから倉庫を見せてくれ」という。… 続きを読む
l全県 1 8月 1944 岩手県協和会が朝鮮半島出身労働者を表彰(S19.8.1新岩手日報) 岩手県協和会は、半島出身労働者を表彰した。 このことからも、朝鮮人がどこで多く働いていたかが分かろうというもの。 … 続きを読む
h水沢・江刺・胆沢郡 7 7月 1944 江刺郡福岡村で引きこもりが死刑になりたくて母を斬殺(S19.7.7) 事件の加害者は、岩手県江刺郡福岡村(現在の北上市口内町)に住む当時29歳の男性で、大正13年10月20日生まれ。農家の四男として生まれ、2歳の頃に遠縁の養家に養子に出された。その後、村内の高等小学校を卒業し、岩手県立盛岡農学校を経て、昭和7年に卒業。卒業後は小学校の代用教員として勤務したが、生来の虚… 続きを読む
h水沢・江刺・胆沢郡 16 5月 1943 胆沢郡永岡村で「白痴に近い薄バカ」の義妹殺し(S18.5.16) 昭和18年5月16日、岩手県胆沢郡永岡村(現金ケ崎町永岡)で、戦地に赴いた夫を持つ女性が失踪した。この女性は夫の留守中に義理の兄から暴力を受け、妊娠してしまうという苦しい状況に置かれていた。義理の兄は、女性が4歳の子供を置いて家を出たことを「自殺の恐れがある」として警察に捜索を依頼した。 警察は地元… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 6 11月 1941 産業報国会が県下産業戦士投炭協議会を開催(昭和16年11月5日) 昭和16年11月6日の岩手日報より。 労働組合を翼賛体制に組み込んだ「大日本産業報国会」は、11月5日に内丸産業奨励館北館で県下産業戦士投炭協議会を開催した。 参加者数は「数においてはいささか物足りなさを感じたが」という程度であったという。 … 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 21 7月 1939 盛岡署に捕まった大物スリ「夏は仕事にもってこいですよ!」(昭和14年7月21日) 昭和14年7月23日の岩手日報より。 この時期、盛岡警察署ではスリのお縄が相次いでいたようで、7月21日午後に、岩手公園で行動の不審な青年を捕えたら、懐中から蟇口が3つも出てきた。 この男は函館生まれの25歳の男で、スリの前科5犯というしたたか者だった。 3月中旬から盛岡市内でスリを働いていたといい… 続きを読む
f花巻・稗貫郡 19 7月 1939 黒沢尻(北上)の踏切の自殺は徴兵検査に不合格を悲観?(昭和14年7月19日) 昭和14年7月21日の岩手日報より。 黒沢尻町(現:北上市)の黒沢尻中学校前の踏切で、列車が驀進中に白面の青年が飛び込み自殺したのだという。 調べるとそれは稗貫郡宮野目村(現:花巻市宮野目)の21歳の洗濯店外交員で、平常通り店から外交に出たまま行方が分からなくなっていたという。 先日の徴兵検査に不合… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 18 7月 1939 自称坊主が自費出版「生きる力」を刑務所官舎で押し売りして御用(昭和14年7月18日) 昭和14年7月19日の岩手日報より。 7月18日の午前中、盛岡少年刑務所の官舎で、ヘルメットに法衣姿の自称坊主が、「生きる力」という自費出版を押し売りして歩き、官舎の主婦たちはそれぞれの旦那である所の刑務所看守に連絡してすぐに御用になったという。 この自称坊主は高知県幡多郡出身の男で、盛岡少年刑務所… 続きを読む
j東磐井郡 1 7月 1939 千厩や気仙沼で跋扈していた山林詐欺を東京で逮捕(S14.7.1新岩手日報) この当時、千厩や気仙沼の方では、山林詐欺が横行していたようだ。 それは、青森出身の男で、「資金不足が生じたから一時貸してくれ」などとうまいことを言って、金を巻き上げていたようであるが、東京で逮捕されたのだという。 … 続きを読む