a盛岡・岩手郡・紫波郡 10 1月 1961 岩手中央バス輪禍死事故(S36.1.10) 1961年1月10日午後9時2分頃、岩手県盛岡市上田地区の「上田庚申長根」付近で交通事故が発生しました。事故現場は、盛岡市内の「馬町」から「上田競馬場入口」まで続く市道上で、幅員約7.65メートルの未舗装道路です。路面は約5センチの積雪があり、寒さで凍結して滑りやすい状況でした。現場周辺は繁華街では… 続きを読む
i一関・西磐井郡 15 6月 1960 一関一高放火事件(S35.6.15) 昭和35年6月15日午前2時ごろ、一関市中央町にある一関第一高等学校の第二校舎で火災が発生した。延べ約1,200平方メートルが焼失し、捜査の結果、火元は教室付近と推定されたが、失火か放火か断定できず捜査が進められた。この日は同校の期末試験初日だった。 6月17日午前0時半ごろ、同校第一校舎の音楽教室… 続きを読む
i一関・西磐井郡 30 3月 1960 平泉町でマンボズボン男の農協強盗(S35.3.30) 昭和35年3月30日未明、岩手県平泉町にある長島農協で覆面強盗事件が発生しました。標高596メートルの束稲山の麓に位置する農協事務室に、二人組の男が便所の窓から侵入。宿直中の男性を脅迫し金庫の開錠を迫りましたが、鍵を知らないと拒否されたため、被害者を縛り、現金130円入りの財布と腕時計を奪って逃走し… 続きを読む
h水沢・江刺・胆沢郡 11 3月 1960 江刺の暴力団抗争殺人(S35.3.11) 1960年(昭和35年)3月11日未明、東北地方の江刺市岩谷堂で暴力団同士の抗争が激化し、殺人事件が発生しました。この地域は歴史的に由緒ある静かな町でしたが、この日の午前2時半過ぎ、暴力団一家の家が日本刀を持った若い男たちに襲撃され、激しい戦闘が繰り広げられました。 襲撃されたのは、隣町水沢市を縄張… 続きを読む
h水沢・江刺・胆沢郡 13 1月 1960 水沢の婦女暴行殺人(S35.1.13) 昭和35年1月13日未明、岩手県水沢市で発生した事件は、午前0時30分ごろ、タクシー運転手が鉄道線路近くで男性が女性を抱えて運ぶ姿を目撃したことから発覚した。運転手は同僚たちとともに現場に向かうが、男性に「邪魔する気か、あっちへ行け」と脅され、一度退却。その後再び現場に戻った際、川辺で倒れている女性… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 20 9月 1959 盛岡・痴情のもつれで殺人(S34.9.20) 昭和34年9月20日、盛岡市仙北組町の仙北小学校近くの畑で腐乱した女性の遺体が発見され、地元警察に届け出があった。発見者は近隣に住む女性で、遺体は藁の下に隠されていた。解剖の結果、遺体は19歳の女性で、1〜2か月前に死亡したと推定された。死因は腐敗が進んでいたため特定されなかった。 被害者は市内のバ… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 16 9月 1959 岩手で初のタクシー強盗(S34.9.16) 昭和34年9月16日、岩手県盛岡市でタクシー運転手が殺害される事件が発生しました。午前1時ごろ、盛岡市大通二丁目のタクシー会社本社の無線機から異常音が流れ、会社が確認を指示しましたが、1台だけ応答がありませんでした。捜索の結果、盛岡市外山岸第一地割、県道小本線(通称・庄ケ畑)付近でタクシーが発見され… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 17 6月 1959 矢巾村の長男殺し事件(S34.6.17) 紫波郡矢巾村煙山字広宮沢で、父親が長男を絞殺する事件が発生した。長男は幼少期から家族に迷惑をかけ続けており、現金や米、家財を盗んでは遊び歩く生活をしていた。20歳で結婚するも家庭を顧みずすぐに離婚し、その後再婚したが、それも短期間で破綻した。 職を転々とし、家族に頼る生活を続ける中で、窃盗や詐欺で服… 続きを読む
g北上・和賀郡 9 6月 1959 沢内村の不倫カップルが群馬の山奥で心中(S34.6.9) 昭和34年(1959年)、岩手県和賀郡沢内村猿橋長瀬野(現在の岩手県和賀郡西和賀町)で運転助手として働いていた男は、親戚宅近くに住む既婚女性と親しくなり、不倫関係に発展しました。女性は夫との不和を抱え、男との関係を深めていきました。同年5月19日、女性は岩手県和賀郡湯田村湯本(現在の岩手県和賀郡西和… 続きを読む
l全県 4 3月 1959 警察が自らグロ書籍!?『岩手の重要犯罪』に批判(昭和34年3月4日) 昭和34年2月25日、岩手県警察本部から『岩手の重要犯罪』という書籍が出版された。 https://twitter.com/bunko_kai/status/1296353280625217543 見ての通りの本である。 表紙を開いて早々、目に入るのはこの写真。 当然のように批判が集まることになった… 続きを読む
d宮古・下閉伊郡 25 12月 1958 宮古の酔っ払いの喧嘩殺人(S33.12.25) 昭和33年12月25日、岩手県宮古市鍬ケ崎地区で、地元の金物商の男性が暴行を受け死亡する事件が発生した。被害者は22歳で、クリスマスパーティーから帰宅する途中に襲われた。現場は鍬ケ崎地区の路上で、衣服や靴、血痕の付着した割薪が散乱しており、乱闘の形跡があった。被害者の家族の証言から、金属製の腕時計が… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 6 12月 1958 盛岡・上厨川の五男殺し事件(S33.12.6) 盛岡市上厨川で、親と兄が五男を絞殺する事件が発生した。五男は素行が悪く、日常的に家族へ迷惑をかけていた。彼は酒に酔うと暴れ、時には「殺すぞ」と家族を脅すこともあった。また、酒代を捻出するために家財を勝手に売却することが常態化しており、馬車や農具を売り飛ばすなどして家族に大きな負担をかけていた。 被害… 続きを読む
i一関・西磐井郡 17 11月 1958 一関市釣山公園の美容師殺し事件(S33.11.17) 昭和33年11月17日、岩手県一関市釣山公園の田村神社裏で女性の絞殺遺体が発見された。被害者は美容師で、家庭問題から夫と別居していた。事件当日、「一関に行く」と言い残して行方不明になっていた。被害者は当日、親しい男性を装った中年風の声の主から電話で呼び出されていた。捜査の結果、夫が重要参考人となり、… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 18 4月 1958 信用金庫の職員が一家3人殺して逃亡(昭和33年4月18日) 昭和33年4月18日に日が変わった丑三つ時。 盛岡市の寺町である新馬町の長屋から、住人の主婦の悲鳴が上がった。 「誰か来てーーーッ!」 何事かと思って眠りを破られた長屋の住人が集まってくる。 「どうしました?」 「何でもないんです」 ああ、そういえばここには19歳の養子がいたんだった。 喧嘩でもした… 続きを読む
h水沢・江刺・胆沢郡 29 1月 1958 水沢で高利貸し夫婦が賭博仲間に殺される(S33.1.29) 昭和33年1月29日、岩手県水沢市田小路で、64歳の家畜商の男性と42歳の同居女性が自宅で惨殺される事件が発生した。現場は水沢警察署から約3キロ離れた木造平屋の住宅で、二人は深夜、寝込みを襲われ、薪のような鈍器で頭部を繰り返し殴られて即死した。室内には物色の形跡が見られたものの、大金や預金通帳はその… 続きを読む
f花巻・稗貫郡 8 9月 1957 石鳥谷で酔っ払いDQNが気の強いBBAを襲おうとして失敗(S32.9.8) 昭和32年9月8日、岩手県稗貫郡石鳥谷町新堀の諏訪神社で祭りが行われ、当時25歳の被告人は友人らと参加し、振る舞い酒を飲んでいました。その後、18歳の友人とともに約4キロ離れた大迫町亀ヶ森羽黒堂で行われていた踊りを見に行く途中、午後9時ごろ、石鳥谷町新堀の堀割坂道路付近で、当時44歳の女性とすれ違い… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 8 4月 1956 東大に何人入ったか 「週刊読売」昭和31年4月8日号によれば、岩手県内からの東大合格者は以下の通り。 盛岡一高 3名 一関一高 3名 花巻北高 2名 釜石高 1名 ちなみに全国でのランキングは以下の通り。 日比谷高 96名 小石川高 73名 西高 63名 戸山高 58名 両国高 54名 麻布高 44名 新宿高 42名 … 続きを読む
f花巻・稗貫郡 29 11月 1955 障害を乗り越えて頑張ってるのに父がDQN過ぎて(S30.11.29) 昭和30年11月29日、岩手県花巻市轟木の農家で、家庭内の深刻な問題が原因となり、父親が息子によって殺害される事件が発生しました。 加害者である息子は、大正15年5月10日生まれで、幼少期に小児麻痺を患い、下半身の運動が不自由でした。その障害を抱えながらも懸命に農作業に励み、家族の生計を支えていまし… 続きを読む
h水沢・江刺・胆沢郡 8 10月 1955 国体聖炎旗リレーは水沢へ 昭和47年までは、国体の「大会旗リレー」が前年の開催地からその年の開催地まで行われていた。 岩波写真文庫183「日本 1955年10月8日」より 昭和30年の秋の国体は神奈川で行われる。 その前年の昭和29年の秋の国体は北海道で行われていた。 それで、国体旗が国道4号線を南下して神奈川を目指すことに… 続きを読む
事故 11 5月 1955 【参考】宇高連絡船紫雲丸沈没事故 岩手県のニュースではないが、この沈没事故の3日後に、岩手県で北上バス転落事故が発生する。 とかく修学旅行生に難が発生し、全国的に議論になっている時期であった。 そのような事代相の参考として掲載する。 https://youtu.be/A-3Zc-rfvo4… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 30 8月 1954 盛岡・DV男が嫁の友達を殺す(S29.8.30) 昭和29年8月30日午前9時30分ごろ、岩手県盛岡市不来方町(現在の盛岡市本町通1丁目)にある警察本部長公舎前路上で、人妻が殺害される事件が発生しました。男は盛岡市内に住む無職の46歳で、被害者は同市内の鉄道工場に勤務する35歳の女性でした。 男は妻と不来方町で暮らしていましたが、職を持たず、昭和2… 続きを読む
d宮古・下閉伊郡 12 4月 1954 宮古の銀行ギャング事件(S29.4.12) 昭和29年4月12日午後4時20分ごろ、岩手県宮古市にある岩手殖産銀行宮古支店で銀行員が襲われる事件が発生した。同支店の通用門付近で、当時25歳の銀行員が頭部に重傷を負って倒れているのを同僚の18歳の銀行員が発見した。被害者は意識不明の状態で宮古地方病院に搬送され、頭蓋骨骨折や脳挫傷と診断された。現… 続きを読む
b二戸・二戸郡 20 10月 1953 二戸郡福岡町で強烈ヒステリーの母にブチ切れ殴り殺す(S28.10.20) 昭和28年10月15日ごろ、岩手県二戸郡福岡町長嶺に住む男(昭和8年4月22日生まれ、当時20歳)は、家庭環境から逃れるため保安隊への志願手続きを行った。男の家庭では、母親(明治40年1月10日生まれ、当時45歳)が非常に偏狭で自己中心的な性格であり、子どもたちを口汚く罵り、夫に対しても暴言を吐くな… 続きを読む
h水沢・江刺・胆沢郡 15 10月 1953 胆江地方に早くも初霜(昭和28年10月15日) 昭和28年10月16日の胆江日日新聞より。 10月15日の朝は初霜があったという。 水沢緯度観測所によれば、朝の気温は2.2℃で、前年より11日早く、平年より3日早かったのだという。 水沢緯度観測所でも気象観測を行っていたようだ。 これを気象庁ホームページで確認してみると、盛岡ではこのシーズンで初め… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 2 3月 1953 盛岡・「三つの歌」の時間の喧嘩殺人(S28.3.2) 昭和28年3月2日、岩手県盛岡市で殺人事件が発生しました。この日は暦の上では春でしたが、みちのく地方ではまだ寒く、午後になると天候が急変してみぞれが降り始めました。午後7時50分ごろ、盛岡市舘坂の通称「工機部通り」で、国鉄盛岡工場に勤務する30歳の技工男性が刃物で複数回刺され、搬送先の盛岡市内の鉄道… 続きを読む
e釜石・遠野・上閉伊郡 25 2月 1953 大槌町の船員突き落とし事件(S28.2.25) 昭和28年2月25日未明、岩手県上閉伊郡大槌町で妙法丸の船員が船から呼び出され、数人の男に暴行を受けた後、高さ40メートルの崖から突き落とされた。被害者は崖中腹の松の枝に引っかかり、その後砂地に落下して重傷を負いながらも命を取り留めた。捜査は大槌地区警察署が担当したが、被害者の証言が得られない上、密… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 22 2月 1953 発電所工事で賑わう川口村の強盗事件(S28.2.22) 昭和28年2月22日未明、岩手県岩手郡川口村下屋敷(現在の岩手県岩手町川口)で、4人組による強盗致傷事件が発生しました。この部落は川口村役場や警察駐在所から約4~5キロメートル離れた山間部の小集落で、これまで犯罪のない平和な地域でした。しかし、発電所建設工事が始まったことで外部から労働者が流入し、地… 続きを読む
e釜石・遠野・上閉伊郡 3 12月 1951 附馬牛村の異父妹殺し(S26.12.3) 昭和26年12月3日、岩手県上閉伊郡附馬牛村(現・遠野市附馬牛)で、母親への強い恨みを抱いた男が、母親が愛情を注いでいた異父妹(当時11歳)を殺害する事件が発生しました。 この男は昭和4年生まれで、岩手県気仙郡越喜来村(現・大船渡市三陸町越喜来)中崎浜の漁業を営む家庭に幼少期に引き取られました。この… 続きを読む
e釜石・遠野・上閉伊郡 10 10月 1950 釜石線全通(昭和25年10月10日) 昭和25年10月10日、釜石線が全通。 釜石製鉄所専用軌道線。昭和33年ごろ(岩波写真文庫279「岩手県」より) この当時で「岩手県第2の都市」であった釜石市は、「鉄道による外部との連絡」という点においては非常に貧弱であったと言っても過言ではない。 たしかに国鉄は山田線昭和14年に釜石まで全通してい… 続きを読む
e釜石・遠野・上閉伊郡 26 2月 1950 上郷村の強盗「金をくれ 金がなければ 米をくれ」(S25.2.26) 昭和25年2月26日、岩手県上閉伊郡上郷村(現在の遠野市上郷)で農婦が殺害される事件が発生しました。被害者は同村内の細越に住む42歳の女性で、当日午前9時頃、籾を搗いて白米にした約三斗を背負い帰宅途中、県道(現在の国道283号線)上に架かる佐生田橋で浮浪者風の男に遭遇しました。この橋は人通りが少なく… 続きを読む