国鉄バスが走ってるなんてずるい

自分にとって身近なバスといえば何と言っても岩手県交通だった。

しかし、久慈や岩泉や遠野には「国鉄バス」が走っており、何で釜石の方には国鉄バスが走っていないのか、羨ましく思っていた。
何より、国鉄バスには「陸中大野」「陸中山形」「世田米」といったいった、国鉄職員のいるバス駅というミステリアスな存在があるのだ。

確か、盛岡の小学校に転校した後なので昭和60〜61年ぐらいではないだろうか。

お袋が「沼宮内でパソコンの展覧会があるから行っといで」と、珍しく良いことを言ってくれた。
基本、親は自分の鉄道趣味を良くは思っていなかった。

それはともかく、切符を握りしめてED75の牽引する50系レッドトレインに乗って沼宮内へ。
もう東北本線でも旧型客車は走っていなかった。

当時は当然、新幹線なんて通っていないので沼宮内は木造駅舎だった。

そして沼宮内の駅前には、掘立て小屋のような国鉄バスの切符売り場があったのだ。
これこそが(自)沼宮内駅。

ここから葛巻や久慈へのバスの切符を買うことができたのだ。
もっと早く生まれていれば・・・

ところで、この国鉄バスは行き先が「白河」になっている。
きっと白棚線をモデルにしたのだろう。

ところで、前面窓が曇りガラスのようになっているのは、2016年にGが入ってきた時に石油系の殺虫剤を噴霧してしまったからである。

むしろこっちの方の被害が大きく、現在でも「G事件」として語り継いでいる。

 

 

 

 

showa
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