g北上・和賀郡 1 11月 1932 黒沢尻で食い逃げ(S7.11.1岩手日報) 昭和7年11月1日の岩手日報に掲載された、なんとも巧妙で人騒がせな事件をご紹介します。 舞台は現在の北上市にあたる黒沢尻町芳方小路。登場するのは23歳の畳職、工藤という男です。彼は10月20日の夜、1歳年上の知人である土木工の菅原さんを「今日は奢るから」と言葉巧みに誘い出し、飲食店へと繰り出しました… 続きを読む
b二戸・二戸郡 10 1月 1932 石黒知事が県北の凶作地を視察(S7.1.10岩手日報) 昭和7年1月10日の岩手日報より。 当時の石黒英彦知事は、県北の凶作地を視察して歩くことにした。二戸警察署長の案内で馬橇に乗り、小鳥谷村の軽井沢部落に差し掛かる。谷底にあるみすぼらしい一軒家に「誰かいるかね」と声をかけても返事がない。奥に入ると中は真っ黒で顔も見えず、再び声をかけると藁布団から現れた… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 10 1月 1932 上等うさぎ肉400瓦13銭!(S7.1.10岩手日報) 昭和7年1月10日の岩手日報より。 盛岡市内の肉屋「鶏屋」では、1月10日から12日までの3日間、特売を実施していた。 広告によれば、寒の地玉子は10個で25銭、豚肉は400瓦(グラム)で30銭。 これに対し、上等うさぎ肉は同じ400瓦で13銭と、豚肉の半分以下の値段だった。 当時は鶏肉や豚肉と並び… 続きを読む
h水沢・江刺・胆沢郡 11 9月 1931 水沢の牛乳搾取業者(原文ママ)が安上がりな消毒殺菌装置を開発(S6.9.11岩手日報) 昭和6年9月11日の岩手日報より。 胆沢郡水沢町の牛乳搾取業者が、従来の汽火熱式(スチーム式)牛乳消毒殺菌器に代わる、新しい「かまど式殺菌器」を発明したという。 この装置は、昔ながらのかまどの構造を応用したもので、価格は3斗(約54リットル)容量で150円程度。従来の汽火熱式では300円ほどかかるた… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 25 6月 1927 新しく完成する公会堂に「公会堂多賀」オープン(S2.6.25岩手日報) 昭和2年6月25日の岩手日報に掲載された広告には、当時の盛岡におけるモダンな息吹が鮮やかに記録されています。 Screenshot この日、岩手県公会堂の新築落成に合わせて開店したのが、公会堂多賀の洋食部でした。広告の紙面を飾る「お馴染みの夕顔瀬多賀が公会堂に」という一文は、当時の市民にとって、すで… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 28 12月 1926 諒闇の中、盛岡・中の橋通りに食堂がオープン(S元.12.28岩手日報) 昭和元年12月28日付の『岩手日報』には、盛岡の中の橋通りに開業したばかりの「カフェー大安」の広告が掲載されている。これによると、もともとは「大安」という店舗の一部として「食堂部」が営業していたが、このたびその食堂部のみを独立させ、「カフェー大安」として開店する運びとなったようである。 広告には、以… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 27 12月 1926 食料品・日用品の卸相場(昭和元年12月27日) 昭和1年12月27日の岩手日報を開くと、新元号が始まって間もない時期の空気感が生々しく伝わってきます。紙面に掲載された卸し相場の表には、当時の岩手の人々の営みを支えた品々が並んでいます。 まず目を引くのは主食であるお米の価格です。精白米1石、つまり大人が1年間に消費すると言われる約150キログラムが… 続きを読む