b経済・産業

秋分の日は列車に乗ってキノコ狩りや栗拾いへ(昭和27年9月23日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

秋分の日は列車に乗ってキノコ狩りや栗拾いへ(昭和27年9月23日)

昭和27年9月24日の岩手日報より。 9月23日は秋分の日で祝日であり、盛岡駅はキノコ狩りや栗拾いに行く行楽客でにぎわった。 特に5:55発の東北本瀬下り(北福岡・八戸方面)、6:11発の山田線、6:12発の橋場線は行楽列車の様相を呈していたという。 奥中山(一戸町)のキノコは最盛期、山田線の大志田…
わが町わが村「上閉伊郡金沢村」(昭和27年9月18日) e釜石・遠野・上閉伊郡

わが町わが村「上閉伊郡金沢村」(昭和27年9月18日)

昭和27年9月18日の岩手日報より。 手前が役場、左側が中学校、向かい側が診療所に小学校 「わが町わが村 戦後版」というシリーズ物の記事は、今回は上閉伊郡金沢村。 現在の大槌町金沢地区となる。 昭和9年の大凶作では犬や猫まで食い、ネズミまでいなくなったと全国紙に報じられた「日本一の貧村」であったとい…
岩手の死因は都市は結核、米作値は脳溢血、若者は自殺が多いようだ(昭和27年9月18日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手の死因は都市は結核、米作値は脳溢血、若者は自殺が多いようだ(昭和27年9月18日)

岩手県民はどのような理由で死ぬのか。 岩手大学農学部小柳達男氏が県内の地域別に死因の調査を行った。 米作地(水沢):10万人 死亡者・・・10万人中213.3人 脳溢血・・・同 38.3人 結核 ・・・ 同 24.4人 乳児栄養不良 ・・・ 同 22.3人 畑作地(福岡(二戸)):7万人 死亡者・・…
キャベツ・さんまの輸送シーズンに貨物列車増発(昭和27年9月16日) l全県

キャベツ・さんまの輸送シーズンに貨物列車増発(昭和27年9月16日)

キャベツなどの秋野菜、サンマなどの秋魚、そして冬に向かって木炭などの輸送の為に、盛鉄局では昭和27年10月1日~12月末の間に、貨物列車を増発することを9月16日に決定した。 内訳は以下の通り。 東北本線 3往復 八戸線 1往復 大船渡線 1往復 10月~12月までの間、現在の出荷量より以下の増加が…
GHQ仙台民事局「東北地方は凶作続きで可哀想だから、我がアメリカで農業技術を学ばせてあげよう!」(昭和27年9月16日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

GHQ仙台民事局「東北地方は凶作続きで可哀想だから、我がアメリカで農業技術を学ばせてあげよう!」(昭和27年9月16日)

敗戦により進駐軍が進出してきたわけだが、東北地方の民政は昭和20年の9月に塩竈から上陸したアメリカ軍第14軍団が、司令部を仙台・郵便貯金ビルに設置し行うこととなった。 そして昭和24年からは軍政をやめ、民政部となったのだが、その時期から仙台に勤務していたC.L.ミラー氏は、「恵まれない」東北の農業発…
馬力大会で「農村タクシー」続々 a盛岡・岩手郡・紫波郡

馬力大会で「農村タクシー」続々

昭和27年9月16日の岩手日報より。 盛岡八幡宮の祭典が行われている時、近くの馬検場では県下馬力大会が開かれた。 農村からは「荷車タクシー」で押しかけたという。 各農家はもう収穫を待つだけの一休みの状態だった。 八幡宮の境内では、サーカス、女相撲、メリーゴーランド、民謡大会が開かれる盛況であったとい…
宮古港の朝(昭和27年9月16日) d宮古・下閉伊郡

宮古港の朝(昭和27年9月16日)

昭和27年9月16日の岩手日報より。 「朝の生態」と言うシリーズものの写真記事があったようである。 今回は宮古港で、朝も明けないうちから、あみ等の準備を始めててむ出量に次々と出かけていくことが描かれている。 そして、寮から戻ってこようとする頃には、今度はモッコを担いだ行商の女性たちが港にぞろぞろと来…
岩手日産自動車の広告「ダットサン特別販売!!」(昭和27年9月15日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手日産自動車の広告「ダットサン特別販売!!」(昭和27年9月15日)

昭和27年9月15日の岩手日報の広告欄より。 岩手日産自動車は、この時期の盛岡の自動車販売店の例にもれず、菜園にあった。 そしてこの時期は、ダットサンの特別販売のキャンペーンを打っており、バイクモーターやタイヤチューブが当たり抽選付きであった。  …
浪打村の鳥越を竹細工の一大名産地にしよう(昭和27年9月15日) b二戸・二戸郡

浪打村の鳥越を竹細工の一大名産地にしよう(昭和27年9月15日)

昭和27年9月15日の岩手日報より。 令和4年現在は一戸町となっている二戸郡浪打村鳥越地区では、竹細工が伝統的に行われており、それがにわかに中央で脚光を浴びだしたのだという。 そこで、工業技術院から講師を呼んで、それまでの武骨な実用本位のものから高級工芸品として売り出すようにしよう、ともくろんでいた…
盛岡で祭りと言えば、八幡宮の祭典だった(昭和27年9月15日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡で祭りと言えば、八幡宮の祭典だった(昭和27年9月15日)

昭和27年9月15日の岩手日報では、八幡宮の祭典を「秋祭りの王者」として一面を写真に割いている。 山車や見世物小屋などが出て、八幡宮周辺はひときわ賑わったようである。 今でこそ「東北五大祭り」として盛岡からはさんさ踊りが出ているが、これは昭和53年からと比較的歴史が浅い。 盛岡では昔から、初夏のチャ…
我が町わが村「世田米町」 k大船渡・陸前高田・気仙郡

我が町わが村「世田米町」

昭和27年9月13日の岩手日報より。 「わが町わが村戦後版」というシリーズ物の記事で、今回は気仙郡世田米町。 後年の住田町となる。 この年に市制した隣の大船渡市は、国土総合開発による工業都市に指定され、農地が潰されることが予想されていた。 おそらくは陸前高田も同じような道を歩むだろう。 そうすれば、…
秘境・国見温泉の秋(昭和27年9月10日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

秘境・国見温泉の秋(昭和27年9月10日)

昭和27年9月10日の岩手日報より。 この日は秘境の国見温泉を大々的に写真で報じている。 それまでは、雫石方面から仙岩峠〜国見峠と、秋田県境の尾根を歩いて行かなければいけなかったが、新たに橋場線の終点・橋場駅からのハイキングコースを開削したのである。 しかし、真ん中に女性の入浴シーンを持ってくるセン…
東北・北海道中小企業工芸振興展 a盛岡・岩手郡・紫波郡

東北・北海道中小企業工芸振興展

1952年9月8日の岩手日報より。 北海道・東北・新潟の産業工芸品を一堂に集めて東北・北海道中小企業工芸振興展が、10日~16日まで県立美術工芸学校と県商工館で開かれるという。 戦後に岩手県内で開催された展示会としては最大のものになるということで、5000点の出品数でにぎわうこととなった。 この時点…