備考※3

盛岡から東京までの130里を自転車で踏破しよう(S14.7.1新岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡から東京までの130里を自転車で踏破しよう(S14.7.1新岩手日報)

盛岡から東京までの130里を自転車で踏破して、明治天皇の東北巡幸の足跡をたどるという気宇壮大なツアーが開催されるという。 7月18日に三日間かけて東京に到着して、帰りは2日で済ませているようだが、これは列車か何かで帰ると言うことをだろうか。  …
黒沢尻(北上)で猫が犬を助けるという話 g北上・和賀郡

黒沢尻(北上)で猫が犬を助けるという話

昭和13年8月12日の岩手日報より。 昭和13年8月12日の岩手日報より。 和賀郡黒沢尻町新富町の小料理屋「玉川」で飼われている6歳の猫「ニコ」が昼寝をしていると、近所の6歳の犬「テル」が悲鳴を上げている。 ニコが駆けつけてみると、テルが大きな犬に追われている。 「義を見てせざるは勇無きなり」とばか…
JOQGラジオ盛岡放送局が開局 a盛岡・岩手郡・紫波郡

JOQGラジオ盛岡放送局が開局

昭和13年8月7日、NHK盛岡放送局が開局した。 ただし当時は「NHK」という呼び方は一般的ではなく、JOQGというコールサインが一般的だったようである。 午前6時、「8月7日の朝が爽やかに明けました。皆さんおはようございます」のアナウンサーの第一声で放送が始まった。 午前10時からはスタジオで職員…
「シャープ」ブランドは戦前からあった l全県

「シャープ」ブランドは戦前からあった

半濁点売却騒ぎなどでTwitterでは勇名を馳せるあの「シャープ」であるが・・・ https://twitter.com/SHARP_JP/status/649795452095754240 じつは戦前から「シャープ」ブランドはあった模様。 昭和13年8月7日、NHKラジオ盛岡放送局の開局を祝う新岩…
「暁の超特急」吉岡隆徳が盛岡で講習会 a盛岡・岩手郡・紫波郡

「暁の超特急」吉岡隆徳が盛岡で講習会

昭和13年8月7日の岩手日報より。 「暁の超特急」として短距離競技でベルリンオリンピックにも出場した吉岡隆徳が8月6日に盛岡に来て、岩手県体育協会主催で盛岡高等女学校を会場に4日間にわたって講習会を行うという。 冒頭、吉岡は「百見は一聞に如かず、私の申し上げること、やることをただ聞いたり見たりして帰…
戦前期の松屋デパートのフロア構成? a盛岡・岩手郡・紫波郡

戦前期の松屋デパートのフロア構成?

昭和13年4月20日の岩手日報の広告より。 「戦捷お花見大売出し」という松屋デパートの広告なのだが、この時期だと戦時協力色を打ち出さないと娯楽も商売もやりにくかったのだろうか。 また、松屋デパートの各階の案内?と思われる意匠となっている。 地下ではモロゾフのチョコレートなんて売ってたんだね。 &nb…
自治制発布50年記念式典で全国の町村長の総代として上閉伊郡金沢村長が挨拶 e釜石・遠野・上閉伊郡

自治制発布50年記念式典で全国の町村長の総代として上閉伊郡金沢村長が挨拶

昭和13年4月18日の読売新聞より。 明治21年(1888年)に町村制が発布され、昭和13年で50周年を迎えることとなった。 そこで、内務大臣の招待を受けた69町村、個人352名の総代として、明治25年から46年の長きにわたって村長の座にあった、岩手県上閉伊郡金沢村の兼沢福次郎村長(77歳)が挨拶を…
釜石の印刷所で不穏なトラブル(昭和13年3月3日) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石の印刷所で不穏なトラブル(昭和13年3月3日)

昭和13年3月3日の岩手日報の広告欄より。 釜石市内の印刷所で何やら不穏な裁判沙汰があったらしい。 釜石で営業していた東海印刷所は、遠野区裁判所を通じ岩手日報社に仮処分の申請をされたらしい。 しかしそれは「巧妙陋劣なる申請」であり「岩手日報社の干渉を受ける理由はない」として突っぱねている。 そしてそ…
北海道庁長官に栄転した石黒知事を祝う県青年学校教員養成所生徒の血書文 a盛岡・岩手郡・紫波郡

北海道庁長官に栄転した石黒知事を祝う県青年学校教員養成所生徒の血書文

昭和12年6月10日の岩手日報より。 当時、県知事は官選であり、内務省の官僚であったから、数年で別の任地に転出するのが普通であった。 現在でいう県警察本部長のようなものであると考えれば丁度いいだろう。 そのような中でも、第18代石黒英彦知事は、昭和6年12月18日に奈良県知事から転任し、以降昭和12…
盛岡・衆楽座で松竹映画「浪華悲歌」封切! a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・衆楽座で松竹映画「浪華悲歌」封切!

昭和12年6月10日の岩手日報より。 盛岡の衆楽座で松竹映画「浪華悲歌」を封切。 監督は溝口健二で主演は山田五十鈴。 Wikipedia日本語版の独立項目となっており、キネマ旬報でも昭和12年の映画ベストテンに入っている。   ちなみに、衆楽座は後年、洋画専門館「国民劇場」(国劇)となって…
「雫石アネコ」の田植えを見物に行こう a盛岡・岩手郡・紫波郡

「雫石アネコ」の田植えを見物に行こう

昭和12年6月10日の岩手日報より。 見出しは「色とりどり雫石名物 美しの早乙女が泥田に描く詩情」。 令和になった今でも道の駅の名前になっているなど、雫石町の観光資源となっている「雫石あねっこ」であるが、それは戦前からだったようである。 岩手日報社により、雫石アネコの見物団が組織され、川口村長、盛岡…
盛岡~日詰のバスは佐藤自動車(昭和12年5月28日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡~日詰のバスは佐藤自動車(昭和12年5月28日)

昭和12年5月28日の岩手日報の広告欄より。 岩手県交通の前身の一つである岩手中央バスは、国家総動員法に基づいて制定された陸運統制令(昭和15年1月31日勅令第37号)によって、盛岡周辺の小規模なバス事業者が統合されて成立したものである。 いわゆる「戦時統合」「戦時合併」として知られているものだ。 …
海軍記念日には盛岡市内各小学校でZ旗を掲揚します(S12.5.19岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

海軍記念日には盛岡市内各小学校でZ旗を掲揚します(S12.5.19岩手日報)

5月27日は海軍記念日。 それで、盛岡市内各小学校ではその日に海軍のZ旗を掲揚するという手筈になっていた。 ちなみに、なぜ「Z旗」なのかというと、Zはアルファベットの一番最後で「この戦いに敗れたら後はない」という意味合いなのだという。  …
昭和12年の怪しい情報商材広告 m県外・参考

昭和12年の怪しい情報商材広告

昭和12年5月18日の岩手日報の広告欄より。 「これだ!金儲の早道」などと書いてるので、現在のyoutubeの早口広告のような怪しい情報商材広告かと思ったら「世界最大・銀狐兎の飼育」という。 業者は岩手県内ではなくはるか大阪は布施市(現:東大阪市)からで、全国の地方紙に同様の広告を出していたのだろう…
明治神宮で賽銭泥という不敬を働いた男の親は・・・ e釜石・遠野・上閉伊郡

明治神宮で賽銭泥という不敬を働いた男の親は・・・

明治神宮は明治天皇を祭る畏き神域。 その明治神宮で賽銭泥棒という大それた不敬をしでかした30歳の男は、岩手県のどこだかの街の出身だった。 郷里に住むその男の父親だけでなく、その町の町長までが東京に出て明治神宮でお詫び行脚である。 明治神宮の神域で不敬を働くということは、それほどの大それたことであった…