年: 1932年

盛岡警察署の交通取締の結果(昭和7年11月1日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡警察署の交通取締の結果(昭和7年11月1日)

昭和7年11月1日の岩手日報より。 盛岡警察署では、10月18日〜30日まで各交番を指揮して交通一斉取り締まりを実施した。 その結果は以下の通り。 告発 28件 自動車無免許運転 3件 自動車泥除け無し 1件 自動車規定表示無し 6件 貨物自動車に乗車 1件 自転車警告設備無し 5件 自転車無灯火 …
愛国婦人会長「岩手支部の成績は大変よろしいです」(昭和7年10月31日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

愛国婦人会長「岩手支部の成績は大変よろしいです」(昭和7年10月31日)

昭和7年10月31日の岩手日報より。 愛国婦人会長の本野久子は、事務総長等を引き連れて石黒知事夫人の出迎えを受けて、10月31日12時18分着の列車で盛岡に来た。 14時からの岩手支部協議会に臨んだ本野会長は「石黒知事がよくやってくださるので、岩手支部の成績は誠によろしゅうございます。本部員一同感謝…
遠野中学に廃止説!?(昭和7年10月29日) e釜石・遠野・上閉伊郡

遠野中学に廃止説!?(昭和7年10月29日)

昭和7年11月1日の岩手日報より。 明治34年(1901年)に開校した遠野中学校は、開校から30年にして財政難から廃校すると言う噂が立った。 それで、遠野町の複数の町議が町役場に集まって協議した結果「阻止運動を本格化させる前に成り行きを静観しよう」と言うことになった。  …
花巻駅付近の人身事故は二高生の心中(昭和7年7月1日) f花巻・稗貫郡

花巻駅付近の人身事故は二高生の心中(昭和7年7月1日)

昭和7年7月3日の読売新聞より。 7月1日の夜、東北本線の花巻付近で男女が轢死する人身事故があった。 どうやら遺留品を見てみると、二高(旧制。現在の東北大学教養部)の生徒とその恋人らしい。 仙台からも二高の生徒主事がやってきて確認に来たところ「間違いない」ということになった。 ところが、その二高生の…
盛岡・内丸座で「野に叫ぶもの 闘争編」「キーンの決死隊」公開(S7.1.10岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・内丸座で「野に叫ぶもの 闘争編」「キーンの決死隊」公開(S7.1.10岩手日報)

昭和7年1月10日の岩手日報によると、盛岡の内丸座では「野に叫ぶもの 闘争編」と「キーンの決死隊」が上映されていました。 「野に叫ぶもの 争闘編」は、昭和6年7月23日に公開された松竹の無声映画で、鈴木伝明・高田稔・沢蘭子・及川道子らが出演。「鬼も哭かしむ大社会派劇」だったようです。 一方「キーンの…
石黒知事が県北の凶作地を視察(S7.1.10岩手日報) b二戸・二戸郡

石黒知事が県北の凶作地を視察(S7.1.10岩手日報)

昭和7年1月10日の岩手日報より。 当時の石黒英彦知事は、県北の凶作地を視察して歩くことにした。二戸警察署長の案内で馬橇に乗り、小鳥谷村の軽井沢部落に差し掛かる。谷底にあるみすぼらしい一軒家に「誰かいるかね」と声をかけても返事がない。奥に入ると中は真っ黒で顔も見えず、再び声をかけると藁布団から現れた…
上等うさぎ肉400瓦13銭!(S7.1.10岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

上等うさぎ肉400瓦13銭!(S7.1.10岩手日報)

昭和7年1月10日の岩手日報より。 盛岡市内の肉屋「鶏屋」では、1月10日から12日までの3日間、特売を実施していた。 広告によれば、寒の地玉子は10個で25銭、豚肉は400瓦(グラム)で30銭。 これに対し、上等うさぎ肉は同じ400瓦で13銭と、豚肉の半分以下の値段だった。 当時は鶏肉や豚肉と並び…
盛岡〜日詰の乗合自動車の冬ダイヤ(S7.1.10岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡〜日詰の乗合自動車の冬ダイヤ(S7.1.10岩手日報)

昭和7年1月10日の岩手日報に、盛岡〜日詰間を結ぶ乗合自動車の冬ダイヤが掲載されている。 運行していたのは「佐藤自動車部」という事業者で、当時はまだ地域ごとにこうした小規模事業者が路線を運営していた。 この佐藤自動車部も、戦時統合によって昭和18年に発足する「岩手中央バス」に吸収されることとなる。 …
昭和7年当時の盛岡市内の個人医院(S7.1.8岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

昭和7年当時の盛岡市内の個人医院(S7.1.8岩手日報)

昭和7年1月8日の岩手日報に掲載された広告より。 当時の盛岡市内にあった個人医院は次の通りです。 阿部医院(外科・肛門科・性病科)盛岡市仁王小路 船山医院(婦人科・産科、入院室あり)盛岡市馬場町 見坊内科医院(内科一般、特に胃腸)盛岡市仁王小路 斗ヶ澤医院(乳児科・小児科)盛岡市仁王小路 井川医院(…
暖冬で高松の池も氷が張らず(S7.1.6岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

暖冬で高松の池も氷が張らず(S7.1.6岩手日報)

昭和7年1月6日の岩手日報より。 当時、盛岡でスケートやアイスホッケーといえば、高松の池が中心的な舞台だった。しかし、この冬は異例の暖かさで氷が張らず、リンクは開設できない状態が続いていた。例年であれば正月を過ぎれば学生たちのインカレ(インターカレッジ)も行われ、氷上は賑わうはずだが、この年はそれも…
宮古町で下閉伊郷軍仮装動員(S7.1.6岩手日報) d宮古・下閉伊郡

宮古町で下閉伊郷軍仮装動員(S7.1.6岩手日報)

昭和7年1月6日の岩手日報より。 1月4日、宮古町で下閉伊郷軍の仮装動員が行われた。 これは実際の戦時召集ではなく、平時における在郷軍人を対象とした模擬動員訓練で、参加者には「職員召集令状」が送られ、指定日時・場所に集合するという手順が取られた。 当日は、宮古町内の集合場所に元兵士らが集まり、林大佐…
盛岡・村定蓄音機部「世界一のビクター蓄音機を65円で!」(昭和7年1月6日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・村定蓄音機部「世界一のビクター蓄音機を65円で!」(昭和7年1月6日)

昭和7年1月6日の岩手日報より。 広告欄には、村定蓄音機部がビクター蓄音機の広告を出している。 「輸入当時なら150〜160円のビクター蓄音機も時代の進歩でわずか65円に!」   ちなみに、この記事を書いている令和4年現在、村定楽器店は盛岡市材木町で盛業中である。    …
新年度募集入選作「皆で笑って」(S7.1.1岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

新年度募集入選作「皆で笑って」(S7.1.1岩手日報)

昭和7年1月1日の岩手日報には、新年度の写真コンクール入選作として「皆で笑って」という作品が掲載されていました。 作者は唐武作氏。画面には、屋外で三脚にカメラを構えた男性と、それに向かって笑顔を向ける子どもたちの様子が写し出されています。 岩手日報では、このように写真愛好家から作品を募り、優秀作を紙…
川徳の初売(S7.1.1岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

川徳の初売(S7.1.1岩手日報)

昭和7年1月1日の岩手日報より。 盛岡の呉服店・川徳では、新年恒例の初売りが行われた。 広告には「三十銭均一」「五十銭均一」といった価格別の福袋企画があり、紅木綿、真岡薄花、白小巾モス、欝金木綿、白ネルなど、当時の日常着や晴れ着に欠かせない反物・生地が並んでいる。 新年の晴れやかな雰囲気の中、常連客…