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盛岡・衆楽座で松竹映画「浪華悲歌」封切! a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・衆楽座で松竹映画「浪華悲歌」封切!

昭和12年6月10日の岩手日報より。 盛岡の衆楽座で松竹映画「浪華悲歌」を封切。 監督は溝口健二で主演は山田五十鈴。 Wikipedia日本語版の独立項目となっており、キネマ旬報でも昭和12年の映画ベストテンに入っている。   ちなみに、衆楽座は後年、洋画専門館「国民劇場」(国劇)となって…
明治神宮で賽銭泥という不敬を働いた男の親は・・・ e釜石・遠野・上閉伊郡

明治神宮で賽銭泥という不敬を働いた男の親は・・・

明治神宮は明治天皇を祭る畏き神域。 その明治神宮で賽銭泥棒という大それた不敬をしでかした30歳の男は、岩手県のどこだかの街の出身だった。 郷里に住むその男の父親だけでなく、その町の町長までが東京に出て明治神宮でお詫び行脚である。 明治神宮の神域で不敬を働くということは、それほどの大それたことであった…
飲酒運転に罪悪感ゼロの4コマ漫画 m県外・参考

飲酒運転に罪悪感ゼロの4コマ漫画

昭和11年11月8日の読売新聞の広告欄より。 岩手とは関係のない話題ではあるが、「これは?」と思ったのであえて掲載することに。 全国版に京都の蔵元「キンシ正宗」が広告に出している4コマ漫画。 キンシ正宗を持った紳士がタクシーを呼ぶ。 「僕の家まで50銭で行かんか」「だめです」 「キンシ正宗を飲んでか…
盛岡・内丸座で「男性対女性」「薔薇はなぜ紅い」「お化け花嫁」を公開(昭和11年11月5日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・内丸座で「男性対女性」「薔薇はなぜ紅い」「お化け花嫁」を公開(昭和11年11月5日)

昭和11年11月5日の岩手日報より。 盛岡・内丸座で「男性対女性」「薔薇はなぜ紅い」「お化け花嫁」を公開する。 「男性対女性」は、昭和11年8月29日公開の松竹映画で、出演は佐分利信・上原謙・田中絹代など。 「薔薇はなぜ紅い」(原題:So Red The Rose)は、昭和10年の米パラマウント映画…
李承喜の撮影会にカメラマン200名(昭和11年5月1日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

李承喜の撮影会にカメラマン200名(昭和11年5月1日)

昭和11年5月1日の岩手日報より。 朝鮮半島出身のダンサー・李承喜の撮影会が岩手県公会堂で行われ、盛岡内外から200名のカメラマンが集まった。 中には、唐たけし写場やライト写真館など、戦後なお有名な写真館からも来たようである。 その様子を、記事では「甘きに集まる蟻のように」と表現している。 &nbs…
有名ダンサー・崔承喜が来盛(昭和11年5月1日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

有名ダンサー・崔承喜が来盛(昭和11年5月1日)

昭和11年5月2日の岩手日報より。 5月1日の1時過ぎ、有名なダンサーである崔承喜が、この日の夜に岩手県公会堂で行われる新作舞踏会に出演のため、一行9人を引き連れて盛岡駅に降り立った。 そして岩手日報本社に訪れ、「5尺4寸(162cm)の長躯」で挨拶をしたという。 いわく「盛岡には7年前に石井(漠?…
盛岡・内丸座で「野に叫ぶもの 闘争編」「キーンの決死隊」公開(S7.1.10岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・内丸座で「野に叫ぶもの 闘争編」「キーンの決死隊」公開(S7.1.10岩手日報)

昭和7年1月10日の岩手日報によると、盛岡の内丸座では「野に叫ぶもの 闘争編」と「キーンの決死隊」が上映されていました。 「野に叫ぶもの 争闘編」は、昭和6年7月23日に公開された松竹の無声映画で、鈴木伝明・高田稔・沢蘭子・及川道子らが出演。「鬼も哭かしむ大社会派劇」だったようです。 一方「キーンの…
盛岡・村定蓄音機部「世界一のビクター蓄音機を65円で!」(昭和7年1月6日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・村定蓄音機部「世界一のビクター蓄音機を65円で!」(昭和7年1月6日)

昭和7年1月6日の岩手日報より。 広告欄には、村定蓄音機部がビクター蓄音機の広告を出している。 「輸入当時なら150〜160円のビクター蓄音機も時代の進歩でわずか65円に!」   ちなみに、この記事を書いている令和4年現在、村定楽器店は盛岡市材木町で盛業中である。    …
新年度募集入選作「皆で笑って」(S7.1.1岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

新年度募集入選作「皆で笑って」(S7.1.1岩手日報)

昭和7年1月1日の岩手日報には、新年度の写真コンクール入選作として「皆で笑って」という作品が掲載されていました。 作者は唐武作氏。画面には、屋外で三脚にカメラを構えた男性と、それに向かって笑顔を向ける子どもたちの様子が写し出されています。 岩手日報では、このように写真愛好家から作品を募り、優秀作を紙…
内丸座で「最後の中隊」「朗らかに泣け」公開(S6.9.11岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

内丸座で「最後の中隊」「朗らかに泣け」公開(S6.9.11岩手日報)

昭和6年9月11日の岩手日報の広告欄より。 この日の盛岡・内丸座では、洋画と邦画の抱き合わせ上映が行われていた。 洋画はコンラート・ファイト主演のドイツ映画『最後の中隊』。広告文句には「深刻悲壮の犠牲愛血史」とあり、第一次世界大戦下の戦場で繰り広げられる重厚で悲壮な愛と犠牲の物語であることを強調して…
黒沢尻(北上)の諏訪神社で祭典(S6.9.9岩手日報) g北上・和賀郡

黒沢尻(北上)の諏訪神社で祭典(S6.9.9岩手日報)

昭和6年9月9日の岩手日報より。 黒沢尻町の郷社・諏訪神社では、9月7日から9日にかけて祭典が行われた。町内は紅白の幔幕で彩られ、まさにお祝い一色の雰囲気に包まれたという。 農家も比較的暇な時期であったため、近在からも多くの人々が押し寄せ、神社境内は一層の賑わいを見せた。境内には見世物小屋が掛けられ…
岩手日報の1面トップは全面「キング」の広告(S6.9.6岩手日報) l全県

岩手日報の1面トップは全面「キング」の広告(S6.9.6岩手日報)

昭和6年9月6日の岩手日報より。 この日の1面トップは、なんと雑誌「キング」の全面広告であった。 戦前の新聞では、こうした大判広告が1面を占拠することもあったようだが、岩手日報のような地方紙でも実際に行われていたのは興味深い。 新聞といえばニュース記事が並ぶという現代の感覚からすると、かなり意外な紙…
盛岡・御園座で「情恨」「曲馬団の秘密」公開!(S5.3.28岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・御園座で「情恨」「曲馬団の秘密」公開!(S5.3.28岩手日報)

昭和5年3月28日の岩手日報より。 盛岡の御園座では、この日から二本立てで映画を公開していた。 一本目は『情恨(じょうこん)』。昭和5年(1930年)2月7日に公開されたばかりのマキノ映画で、マキノプロダクションの松浦築枝(まつうら・ちくえ)と南光明(みなみ・こうめい)が主演している。仏寺を舞台に、…
盛岡・内丸座で「ダンスガールの悲哀」「支那街の夜」「東洋パッション楽劇座公演」「伊勢音頭」公開!(S5.3.28岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・内丸座で「ダンスガールの悲哀」「支那街の夜」「東洋パッション楽劇座公演」「伊勢音頭」公開!(S5.3.28岩手日報)

昭和5年3月28日の『岩手日報』には、盛岡の内丸座の派手な広告が掲載されている。すべて右書きで組まれた文字は、舞踊、楽劇、歌舞伎映画といった娯楽の世界を一面に展開し、当時の盛岡の大衆文化の熱気を伝えてくる。 上映作の一つ「ダンスガールの悲哀」は、昭和4年11月1日に松竹から公開された作品で、都市のダ…
盛岡・内丸座で「明眸禍」「空中サーカス」「闇・後日譚」公開!(S5.3.14岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・内丸座で「明眸禍」「空中サーカス」「闇・後日譚」公開!(S5.3.14岩手日報)

昭和5年3月14日の『岩手日報』に掲載された映画広告によると、盛岡の内丸座では三本立ての豪華上映が行われていた。文芸映画『明眸禍』、アメリカの航空青春映画『空中サーカス』、そして剣戟時代劇『闇・後日譚』という多彩なラインナップである。 『明眸禍(めいぼうか)』は菊池寛の同名小説を原作にした作品で、昭…
女子師範学校の音楽会(S5.3.3岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

女子師範学校の音楽会(S5.3.3岩手日報)

昭和5年3月2日午後1時半より、盛岡市内丸の岩手女子師範学校にて音楽会が開催された。この催しには、女子師範の生徒たち約千名のほか、市内の尋常小学校から招かれた児童数百名も来場し、にぎやかな雰囲気の中で音楽に親しんだ。 写真には、舞台上で指揮をとる女性教師と、伴奏を担うピアノ奏者の姿、そして足をくずし…
内丸通りで絵を描く人(S5.3.1岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

内丸通りで絵を描く人(S5.3.1岩手日報)

昭和5年(1930年)3月1日の岩手日報には、「季節を描く人」と題された印象的な写真記事が掲載された。 写っているのは、盛岡市中心部の内丸通りにて、冬の街並みを前にイーゼルを立てて絵筆を握る画家の姿。手前にはスケッチ道具が置かれ、雪を踏みしめるように立つその姿は、まるで冬の空気をキャンバスに封じ込め…
盛岡の内丸通りで絵を描く人(S5.3.1岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡の内丸通りで絵を描く人(S5.3.1岩手日報)

昭和5年(1930年)3月1日の岩手日報には、「季節を描く人」と題された印象的な写真記事が掲載された。 写っているのは、盛岡市中心部の内丸通りにて、冬の街並みを前にイーゼルを立てて絵筆を握る画家の姿。手前にはスケッチ道具が置かれ、雪を踏みしめるように立つその姿は、まるで冬の空気をキャンバスに封じ込め…
盛岡・紀年館では日活「修羅城」「父」公開(S5.3.1岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・紀年館では日活「修羅城」「父」公開(S5.3.1岩手日報)

昭和5年3月1日の岩手日報より。 この日の盛岡「紀年館」の広告には、日活配給の2本の映画――『修羅城』と『父』の上映が告知されていた。 『修羅城 水星篇・火星篇』(1929年10月1日公開)は、池田富保が原作・脚本・監督を務めた、日活太秦撮影所によるオールスター時代劇。18巻・無声・モノクロ・上映時…
岩手公園の南部中尉の愛馬の銅像が怪我しました(S4.9.5岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手公園の南部中尉の愛馬の銅像が怪我しました(S4.9.5岩手日報)

昭和4年9月、盛岡市の岩手公園でちょっとした“異変”が起きました。園内に建てられていた南部利祥(としなが)中尉とその愛馬の銅像のうち、馬の像の一部に破損が見つかり、足場を組んでの修復作業が行われているのです。 写真に見えるのは、銅像の周囲を囲う足場と、その上で作業を行う職人たちの姿。まるで本当に「怪…
川井と花巻で自動車事故(S4.9.5岩手日報) d宮古・下閉伊郡

川井と花巻で自動車事故(S4.9.5岩手日報)

昭和4年(1929年)9月3日、小国村で行われた早池峰神社の祭典に関連し、2件の自動車事故が報じられました。 ひとつは、小国村と江繋村の境界付近で発生した事故です。参詣者を満載したトラックに乗っていた34歳の男性が、酒に酔った勢いで走行中に突然車外へ飛び降りました。ちょうど後続していた車の進路に滑り…