民俗・祭り

葛巻町で産業祭(昭和24年11月3日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

葛巻町で産業祭(昭和24年11月3日)

昭和24年11月3日の岩手新報より。 葛巻町では、秋の収穫を祝って11月1日から3日まで葛巻小学校で産業祭が開催され、雨の中を多くの人出で賑わったと言う。 ところで、葛巻町と言うのは馬淵川の源流域にあるので、二戸や一戸と同じ二戸郡にありそうなものであるが、実は、久慈や野田から塩を運ぶ野田街道の宿場町…
金田一京助「ナニャドヤラはヘブライ語ではなく方言」(昭和24年5月3日) b二戸・二戸郡

金田一京助「ナニャドヤラはヘブライ語ではなく方言」(昭和24年5月3日)

昭和24年5月3日の新岩手日報より。 青森県の新郷村から岩手県の二戸郡にかけて、盆踊りで「ナニャドヤラ」(新聞の文中では「ニヤニヤトヤラー」)が歌われるが、これはヘブライ語由来ではなく、方言が添加したものであると言う金田一京助の学説を紹介した。  …
岩手県で初めての成人式(昭和24年1月15日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手県で初めての成人式(昭和24年1月15日)

平成10年の「ハッピーマンデー法」まで、成人の日は1月15日と決まっていた。 これは、昭和23年7月10日に公布・施行された「国民の祝日に関する法律」によるものである。 この法律が定められて初めての岩手県内の成人式はどうであったか、昭和24年1月16日の岩手日報から紐解いてみたい。 祝日法施行後初の…
盛岡八幡宮の大祭の賑わい(昭和23年9月15日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡八幡宮の大祭の賑わい(昭和23年9月15日)

昭和23年9月16日の岩手新報より。 恒例の盛岡八幡宮の大祭が開催され、2日目の9月15日も8万人の人出でにぎわったという。 そして4台の山車が市内を練り歩き、八幡宮の近くの馬検場から自動車12台が思い思いの飾りで更新するという。 ちなみに自動車祭については以下のページ。    …
日詰の秋祭りが10年ぶりに復活(昭和21年9月8日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

日詰の秋祭りが10年ぶりに復活(昭和21年9月8日)

昭和21年9月8日の新岩手日報より。 日詰の秋祭りは10年ぶりに復活したのだと言う。 そして、さんさ踊り獅子舞や手踊りなどをにぎやかに繰り出したが、中でも人気があったのは鍛冶町各組から出た5つの樽神輿であったと言う。 紺の匂いも昔懐かしく、お揃いのハッピとねじりハチマキとわらじ姿でわっしょいわっしょ…
釜石鉱山では鶴嘴片手に無休の正月 e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石鉱山では鶴嘴片手に無休の正月

〽️海の男の艦隊勤務 月月火水木金金 休みなく働くことを称揚した軍歌「月月火水木金金」は、本来は戦争の激化により休みがなくなっていく海軍の状況を自嘲的に「これじゃ月月火水木金金だよ」と誰かがこぼしたのを真に受けて作詞されたものであると言われている。 昭和20年の釜石鉱山の正月は、その「月月火水木金金…
盛岡婦人常会で「お盆も決戦型に」と決議(昭和19年8月2日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡婦人常会で「お盆も決戦型に」と決議(昭和19年8月2日)

昭和19年8月3日の岩手日報より。 盛岡市の8月婦人常会が、8月2日に市役所で開かれた。 婦人隣組常会には時々班からも出席してもらいます。 常会で相談した事はどの程度実践されているか、次の常会で反省しあうことにしましょう。 これに対し「ハイ実行いたします」で可決したという。 盂蘭盆行事に関しては、 …
米内総理親任式のタイミングで盛岡市民旗行列大会(昭和15年1月16日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

米内総理親任式のタイミングで盛岡市民旗行列大会(昭和15年1月16日)

昭和15年1月17日の岩手日報より。 総理大臣就任を受諾した米内光政の親任式は1月16日に行われることとなった。 このタイミングで郷里・盛岡市では岩手公園広場で市民旗行列大会が行われた。 この日の朝の最低気温は-16.3℃。 それでも岩手公園は日の丸で埋め尽くされることになった。 親任式の始まった午…
米内光政総理就任を祝して八幡町の住民が盛岡市内を提灯行列(昭和15年1月15日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

米内光政総理就任を祝して八幡町の住民が盛岡市内を提灯行列(昭和15年1月15日)

昭和15年1月16日の岩手日報より。 第38代目の総理大臣を生んだ盛岡市民の喜びは言うまでもなく、1月15日の夜に提灯行列が繰り広げられた。 午後6時半に盛岡八幡宮の境内に300名余りが集まり、八幡町~生姜町~肴町~中の橋~桜山神社~大手先~本町~鍛治町~紺屋町~呉服町~六日町~穀町~鉈屋町~八幡宮…
日中戦争の長期化による燃料節約のため、盛岡の盆火は中止します a盛岡・岩手郡・紫波郡

日中戦争の長期化による燃料節約のため、盛岡の盆火は中止します

昭和13年8月7日の岩手日報より。 盛岡ではお盆になると、各戸で焚火供養をしていた。 しかし日中戦争の長期化により、盛岡市内各町内会では燃料節約の国策に沿う観点から毎年行ってきた盆火を中止する旨申し合せた。 ただし、町内会によっては各戸で行っていたものを1か所にまとめて行う、あるいはは初盆を迎える家…
第32回目の海軍記念日 岩手では(昭和12年5月27日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

第32回目の海軍記念日 岩手では(昭和12年5月27日)

5月27日の海軍記念日は、日露の戦役で日本海海戦に勝利したことを記念して制定された。 第32回の記念日となる昭和12年のこの日は、岩手県内で以下のことが行われた。 盛岡市内各小学校でZ旗の掲揚。 Z旗は前日に盛岡海軍部・岩手艦橋会から寄贈されたもの。 岩手県公会堂では講演会と映画会。 講演講師は盛岡…
盛岡観光祭1日目の様子(昭和11年5月1日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡観光祭1日目の様子(昭和11年5月1日)

昭和11年5月2日の岩手日報より。 当時は、桜の季節に「 盛岡観光祭」が行われていたようで、その時の様子が写真記事となっている。   ちなみに、気象庁のホームページ気象庁のホームページによれば、桜の開花の観測は昭和28年から開始されているようであるが、昭和20年代だと開花は4月の下旬ごろだ…
黒沢尻(北上)の諏訪神社で祭典 g北上・和賀郡

黒沢尻(北上)の諏訪神社で祭典

昭和6年9月9日の岩手日報より。 黒沢尻町の郷社である諏訪神社では9月7~9日の間、祭典が行われた。 黒沢尻の全町では紅白の幔幕を張ってお祝い気分である。 諏訪神社の境内に小屋掛けした見世物も盛況を博していたという。    …