昭和40年代

7月1日から「郵便番号」というものが始まりますよ! e釜石・遠野・上閉伊郡

7月1日から「郵便番号」というものが始まりますよ!

昭和43年4月2日の岩手東海新聞より。 郵政省では7月1日から「郵便番号制」を実施するに際し、釜石郵便局ではその説明会を始めた。 郵便番号というものは、郵便物の区分処理を機械化するために始めるもので、欧米ではすでに始めているという。 この制度の制定に至った経緯や、郵便番号制を分かりやすく解説した映画…
大槌町の帳場婦人強盗殺害事件(昭和43年4月1日) e釜石・遠野・上閉伊郡

大槌町の帳場婦人強盗殺害事件(昭和43年4月1日)

末広町の商店街で 大槌町の末広町は、大槌町の中心街にある商店街である。 当たり前ながら国道45号線大槌バイパスはなく、大槌大橋すらなかったので、当時の大槌町内の国道45号線のルートは、釜石市室浜から大槌町白石を経て、須賀町の踏切を渡って、末広町を抜けて安渡橋へ行くというルートとなる。 その末広町の商…
「愛の鐘」が鳴ったら小中学生は帰宅しましょう!(昭和43年3月23日) e釜石・遠野・上閉伊郡

「愛の鐘」が鳴ったら小中学生は帰宅しましょう!(昭和43年3月23日)

昭和43年3月23日の岩手東海新聞より。 釜石市内の小中学校は20日に一斉に春休みに入ったが、釜石地区校外生活指導連絡協議会では、以下のお触れを出した。 16:30に「愛の鐘」が鳴ったら帰宅しましょう。 サイクリングが流行しているが、遠乗りは大人と一緒にしましょう。 山遊びは、高い崖に上らないように…
宮古商業高校で修学旅行を廃止(昭和43年3月14日) d宮古・下閉伊郡

宮古商業高校で修学旅行を廃止(昭和43年3月14日)

昭和43年3月14日の岩手東海新聞より。 宮古商業高校では、次の年度から修学旅行を廃止するという。 その理由について記事の書きぶりをそのまま抜き出すと、 交通ラッシュやすし詰め旅館に盛りだくさんのスケジュールという心身をすり減らす疲労を敢えてすることの是非について生徒の意思をきいていたが、この結論を…
釜石もそのうち自動電話になります!(昭和43年3月12日) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石もそのうち自動電話になります!(昭和43年3月12日)

昭和43年3月12日の岩手東海新聞より。 釜石市上中島の、釜石南高校跡地に新たに電話局が建設中で、クロースバー400型交換機が整備中なのであるという。 これが運用開始すれば、釜石市内も自動通話化するのだという。 これが完成すれば、東日本の2050局とはダイヤル市外通話が、西日本1400局とは交換手の…
難病手術の献血のために37人がバスで釜石から仙台へ(昭和43年3月8日) e釜石・遠野・上閉伊郡

難病手術の献血のために37人がバスで釜石から仙台へ(昭和43年3月8日)

昭和43年3月14日の岩手東海新聞より。 釜石市内に、心室中隔欠損症の中学3年生がおり、手術が必要な状態であった。 このことを昭和43年2月27日の岩手東海新聞で「仙台の東北大学病院で手術が必要だが、愛の献血をお願いします」と呼び掛けたところ、釜石市内の37人がこれに応じ、3月8日の手術に際し、貸し…
釜石市営ビル独居老人殺人事件(昭和43年1月30日) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石市営ビル独居老人殺人事件(昭和43年1月30日)

閉店時刻でもないのに 釜石製鉄所は合理化され、愛知県の東海製鉄所に集団で転勤するなど、人口は8万人を切っていたが、相変わらず溶鉱炉の火は赤々と燃え、中心街はガラの悪い賑わいを見せていた時期の釜石市での事件である。 昭和43年1月30日の夜8時半頃。 釜石港に近い浜町の市営ビル1階でタバコや種苗を売っ…
松屋デパートの初売りは1月2日から!(S42.12.31岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

松屋デパートの初売りは1月2日から!(S42.12.31岩手日報)

昭和42年12月31日の岩手日報に掲載されたこの広告は、かつて盛岡市内に存在した老舗百貨店「松屋デパート」の新春初売りを告知するものです。当時の盛岡の年末年始風景を今に伝える貴重な資料として、昭和の商業文化の一端を垣間見ることができます。 広告中央に大きく掲げられた「初売福の市」の文字は、まさに新年…
県立図書館が竣工(s42.12.31岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

県立図書館が竣工(s42.12.31岩手日報)

昭和42年12月31日付の岩手日報には、年の瀬にふさわしい「祝・県立図書館竣工」の全面広告が掲載されていました。場所は盛岡市内丸、岩手公園(現在の盛岡城跡公園)内。年明けの昭和43年2月10日に開館予定とされており、県民にとっての新たな知の拠点の誕生が高らかに謳われています。 広告には、当時の岩手県…
盛岡・メガネの水晶堂「メガネはスイスコーティングで!」(S42.12.30岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・メガネの水晶堂「メガネはスイスコーティングで!」(S42.12.30岩手日報)

昭和42年12月30日の岩手日報より。 昭和42年の年の瀬、盛岡市中の橋通にある眼鏡専門店「水晶堂」が岩手日報に出した新聞広告は、視力と快適さへの意識が高まっていた時代の空気を感じさせてくれます。 広告は「スイスコーティング」の技術を大々的に紹介しており、「あなたのメガネをサングラスにします」「現在…
大船渡でアワビの畜養を始める(昭和42年12月25日) k大船渡・陸前高田・気仙郡

大船渡でアワビの畜養を始める(昭和42年12月25日)

1967年(昭和42年)12月25日の岩手日報に、大船渡市でのユニークな取り組みが紹介されています。記事によると、大船渡市千丸海岸にある「大船渡海藻類採苗所」では、既存の採苗水槽を活用してアワビの「畜養」を始めたとのことです。 畜養の対象となったのは、赤崎海岸で採取された天然のアワビ約2トン。これを…
田老鉱山にも公害問題でダム建造計画(S42.12.25岩手日報) d宮古・下閉伊郡

田老鉱山にも公害問題でダム建造計画(S42.12.25岩手日報)

昭和42年、岩手県の田老町(現・宮古市)に位置するラサ工業田老鉱山では、銅、マンガン、亜鉛などの金属鉱石が盛んに採掘されていた。しかし、鉱石の選鉱工程で発生する黒い鉱滓(こうさい)が、鉱山下流の長内川を汚染するという深刻な問題を引き起こしていた。 この廃液は長内川を経て、最下流部の乙部地区や海岸の漁…
「粗酒粗肴」なんて造り酒屋に失礼だ(昭和42年12月9日) c久慈・九戸郡

「粗酒粗肴」なんて造り酒屋に失礼だ(昭和42年12月9日)

昭和42年12月9日のデーリー東北より。 岩手県内では、11月21日から県産酒愛用運動が実施されていた。 久慈ロータリークラブ例会に現れた、岩手県酒卸支店長は、 「各種宴会の挨拶によくある、本日は粗酒粗肴で何もありませんが酒だけはたっぷり用意してありますといった表現は、真剣に酒を作っている私どもにと…
種市でかんぼう(干しアワビ)作り始まる(昭和42年12月6日) c久慈・九戸郡

種市でかんぼう(干しアワビ)作り始まる(昭和42年12月6日)

昭和42年12月6日のデーリー東北より。 岩手県のアワビは、11月1日から解禁になったが、種市町小子内では、この年も乾鮑(かんぼう)作りが始まった。 乾鮑(かんぼう)は、貝殻からはがしたアワビを塩漬けにして、水洗いをして、大きな釜で煮てから40日間ほど天日乾燥して作るものであり、主に香港に輸出されて…
昭和42年の久慈市5大ニュース(昭和42年12月6日) c久慈・九戸郡

昭和42年の久慈市5大ニュース(昭和42年12月6日)

昭和42年12月9日のデーリー東北より。 久慈市は、市勢ニュースを公募していたが、応募総数が142通あり、12月6日の久慈市広報委員会で以下の通りに決まった。 2年連続豪雨災害 川崎製鉄久慈工場閉鎖 岩手国体の柔道会場に決定 久慈中学校や久慈高校の野球部が善戦 久慈市役所の機構改正   &…
福岡(二戸)・大作神社の修築に奉賛会発足(昭和42年12月6日) b二戸・二戸郡

福岡(二戸)・大作神社の修築に奉賛会発足(昭和42年12月6日)

昭和42年12月9日の『デーリー東北』紙は、二戸郡福岡町(現・二戸市)にある大作神社の修築を目的とした奉賛会が12月6日に発足したことを報じている。この神社は、盛岡藩士・相馬大作(本名・下斗米将真)を祀るもので、会場となった福岡町中央公民館には町内外の関係者が集い、老朽化した社殿を後世に伝えるべく修…
一戸や軽米でスリップ事故続出(S42.12.6デーリー東北) b二戸・二戸郡

一戸や軽米でスリップ事故続出(S42.12.6デーリー東北)

昭和42年12月6日の『デーリー東北』紙によれば、同年12月5日の早朝、青森県境に近い岩手県北部で凍結した国道4号線を中心に、スリップ事故が相次いだ。 特に深刻だったのは、一戸町小繋から中山にかけての約4キロの区間。午前4時から9時半のあいだに、なんと6件もの事故が連続して発生し、現場は騒然となった…