月: 1949年7月

釜石線工事の土倉トンネルが貫通(昭和24年7月26日) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石線工事の土倉トンネルが貫通(昭和24年7月26日)

釜石線は西線と東線を結ぶ平倉~陸中大橋の工事が進められていた。 その最大の難所である土倉トンネル(平倉~上有住)は、昭和24年7月26日9時55分に国鉄盛岡工事事務所長の発破で貫通することとなった。   この瞬間を録音するために、NHKの録音班も、素掘りの構内に配線を行った。 即席の祭壇に…
東北本線・盛岡~厨川間で通信線切断事件(昭和24年7月17日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

東北本線・盛岡~厨川間で通信線切断事件(昭和24年7月17日)

行政整理による盛岡管理部管内2052名の首切りが発表され、東京の国鉄本社でも下山総裁が謎の死を遂げた。 そのような中、7月17日に日が変わった深夜2時45分ごろ。 盛岡駅にはそろそろ上野行きの上り216レが到着する頃だ。 隣の厨川駅に216レが出たかどうか確認しよう。 この写真は天昌寺のあたりらしい…
第二次引揚者は小学生を動員して青い旗で迎えましょう(昭和24年7月15日) l全県

第二次引揚者は小学生を動員して青い旗で迎えましょう(昭和24年7月15日)

昭和24年7月15日の岩手新報より。 中国大陸からの第二次引揚者入港を前に、県引揚援護課の運動協議会では「留守宅では引揚者に手紙を書くよう呼びかけたが、岩手県が一番少ない。手紙には朱書きで県名と『留守宅通信』である旨書くこと」と呼びかけていた。 また、引揚者が駅に到着したときのために、日の丸ではなく…
観光岩手の誇り10傑(昭和24年7月12日) l全県

観光岩手の誇り10傑(昭和24年7月12日)

昭和24年7月12日の岩手新報より。 「観光岩手の誇り十勝」ということで読投票で選ぶ観光地は右の通りだった。 「釜石海洋名称地帯」とは現在の三陸海岸であると思うが、北山崎以上に釜石だったらしい。        …
盛岡・東宝第一劇場で「グッドバイ」公開(昭和24年7月4日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・東宝第一劇場で「グッドバイ」公開(昭和24年7月4日)

昭和24年7月3日の岩手新報より。 翌7月4日には、盛岡の東宝第一劇場で「グッドバイ」を封切りすると言う。 「グッドバイ」は、言わずと知れた太宰治の未完の遺作であり、これを東宝が映画化することとしたのである。 初公開は昭和24年6月28日で、出演は高嶺秀子・若原雅夫・霧立のぼる等。   &…
国鉄労組盛岡支部「断固職場を死守せよ!」(昭和24年7月2日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

国鉄労組盛岡支部「断固職場を死守せよ!」(昭和24年7月2日)

吉田首相の行政整理の方針に基づき、盛岡管内でも2052人の首切りが発表されることになった。 それで、国鉄労組盛岡支部の本部には「断固職場を死守せよ」と、2日の朝から組合旗が掲げられることになった。 闘争本部では、整理発表の当日の20時30分に本部指令を出し、傘下35分会に闘争指令を発した。 これに対…
国鉄の行政整理基準が決まる(昭和24年7月1日) m県外・参考

国鉄の行政整理基準が決まる(昭和24年7月1日)

昭和24年7月1日の岩手新報より。 政府は、国鉄の人員整理を決めていたが、その基準を下山国鉄総裁と、組合側の代表との会見で話した。 国鉄の業務に対しどの程度協力したかを最大の基準として、各所属長の責任で認定させる 優劣をつけがたいものは、勤続年数によって算出された一定の順位によって優劣を分ける。 &…
国鉄盛岡管理部管内では2052名の人員整理予定(昭和24年7月1日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

国鉄盛岡管理部管内では2052名の人員整理予定(昭和24年7月1日)

昭和24年7月1日、14時から吉田首相は官邸で会見を行った。 「行政整理はあくまで断行する」 つまり、国鉄の人員整理はあくまでも予定通り行うということを断言した。 当時、岩手県内の国鉄路線は仙台鉄道局盛岡管理部によって管轄されていた。 盛鉄管内の定員は業務員7,019名、養成中の者316名、無給職員…