m県外・参考 17 10月 1973 東北新幹線盛岡以北が八戸ルートに決定(S48.10.17) 東北新幹線は昭和52年春の開業を目指して建設が進められていたが、政府の総需要抑制策や埼玉県大宮市以南の住民の反対により、開業が1年延期される可能性が高まっていた。国鉄の藤井総裁は、大宮以南の住民が早期に同意すれば昭和52年開業も可能と述べたが、住民側は高架方式に強く反対し、国鉄に計画の白紙撤回を求め… 続きを読む
k大船渡・陸前高田・気仙郡 19 3月 1973 広田湾開発は漁民の反対で棚上げ(S48.3.19) 広田湾埋め立て工業開発計画は、陸前高田市と岩手県が共同で進めた産業振興策でしたが、漁民ら地元住民の強い反対により計画が一時停止されました。埋め立てによる漁場消失や環境汚染への懸念から、漁業団体を中心に反対運動が広がり、最終的に県は計画の規模縮小や無公害企業誘致を含む修正案を提示しました。しかし、「海… 続きを読む
l全県 26 1月 1973 政府が「土地対策要項」策定(S48.1.26) この時期は、急速な土地ブームによって岩手県を含む日本の地方が影響を受けました。 高度経済成長期、インフレの影響や「日本列島改造論」によって、大手資本や土地ブローカーが土地投機や買い占めを進め、公共用地や住宅地の需要が高まったことで地価が急騰しました。 特に、盛岡市周辺では宅地や工業用地の価格が大幅に… 続きを読む
f花巻・稗貫郡 29 8月 1972 花巻市議会で花巻空港拡張反対陳情が不採択(S47.8.29) 花巻空港拡張計画は、利用客の増加と高速交通時代への対応を目的としていますが、地元住民の強い反対により難航しています。昭和47年、県と市議会の審査が行われ、県は拡張整備費用を計上し計画を進める姿勢を示しました。しかし、地元住民は騒音や地域の伝統が損なわれることを懸念し、反対同盟会を結成して空港拡張に強… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 9 6月 1972 北上川の汚染対策の調査研究開始(S47.6.9) 北上川の強酸性汚染問題は、主に鉱山からの鉱毒によるもので、環境庁や建設省などが対策を進めている。昭和47年に「北上川水質汚濁対策連絡協議会」が発足し、調査と応急対策が始まったが、抜本的な解決策はまだ決まっていない。鉱毒水の排出を抑えるため坑口の閉鎖などが試みられたが、効果は限定的だった。現在は炭酸カ… 続きを読む
l全県 29 3月 1972 県政発展計画の改定(S47.3.29) 昭和47年3月29日、県は「県勢発展計画」の改定を総合開発審議会に諮問した。これは、昭和38年度を目標に策定された従来の計画が、経済や社会情勢の変化に対応しきれなくなったためである。東北縦貫自動車道や東北新幹線の建設対応、国際競争力を持つ中小企業や農業の育成、生活環境保全や県民福祉の充実などが新たな… 続きを読む
l全県 16 1月 1972 台湾坊主と低気圧で県内に甚大な被害(S47.1.16) 47年1月13日に台湾坊主と呼ばれる気象現象(南岸低気圧)が三陸沿岸を襲い、その後1月16日には三陸沖に発生した低気圧によって豪雨と大雪がもたらされ、堤防が決壊し、養殖施設も壊滅的な被害を受けました。送電線や道路が寸断され、林業にも甚大な損害が発生し、被害総額は49億円に上りました。特に気仙沿岸では… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 30 7月 1971 全日空雫石事故(S46.7.30) 昭和46年7月30日午後2時3分頃、岩手県雫石町上空で札幌発羽田行きの全日空旅客機(ボーイング727型機)が航空自衛隊松島基地所属のF86Fジェット戦闘機と空中接触し、全日空機は水平尾翼を損傷して墜落した。この事故により乗員7人、乗客155人の計162人全員が死亡した。一方、自衛隊機の操縦士は脱出し… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 29 5月 1971 岩手中央バス上田営業所が移転して河南営業所が開業 昭和46年5月29日の岩手日報より。 岩手中央バスの上田営業所が南大通2丁目の旧盛岡青果支場跡(鐘紡前バス停)に移転し「河南営業所」としてスタートすることとなった。 これにより、盛岡バスセンター発着の一部路線を鐘紡前に移転することとなった。 【鐘紡前を起終点とする路線】 系統変更あり 上田線 厨川線… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 28 5月 1971 盛岡・中央ホールで「猫」「ベニス協奏曲」封切 昭和46年5月27日の岩手日報の広告より。 「明28日封切」として、「猫」「ベニス協奏曲」が洋画専門館・中央ホールで公開する旨の広告が出されている。 「猫」(原題:Eye Of The Cat)は、1969年米ユニバーサル映画による「もし、猫が人間を襲ったら・・・」というショック映画で、日本初公開は… 続きを読む
l全県 3 2月 1971 2年連続の米の生産調整(S46.2.3) 昭和46年度は、政府が余剰米対策として生産調整と予約限度数量を実施しました。本割り当ての生産調整量は前年の2倍以上に達し、農民に大きな影響を与えました。一方で、基本米価が3年ぶりに引き上げられたものの、予約限度数量の設定が農民を動揺させました。 天候不順が稲作に深刻な影響を及ぼしました。冷害や霜害、… 続きを読む
m県外・参考 12 8月 1970 特急はつかり脱線事故(S45.8.12) 昭和45年8月12日深夜、東北本線尻内駅(現八戸駅)構内で、特急「はつかり2号」が脱線・転覆する事故が発生しました。この列車には約700人の帰省客が乗車しており、20人が軽傷を負いましたが、駅構内で減速していたため、甚大な被害は避けられました。事故の影響で列車ダイヤが大幅に乱れましたが、翌日には復旧… 続きを読む
c久慈・九戸郡 4 6月 1970 久慈少女行方不明・殺害事件(S45.6.4) この事件は、久慈市で発生した8歳の少女が行方不明となり、後に他殺体で発見された未解決事件です。昭和45年6月4日の午後、少女は豆腐を買いに自宅を出たまま戻らず、母親が午後10時45分頃に警察に届け出ました。翌日から大規模な捜索が行われましたが、手がかりは見つかりませんでした。同日午前8時20分頃、少… 続きを読む
l全県 18 5月 1970 東北本線の列車爆破未遂事件(S45.5.18) 昭和45年5月18日、東北本線陸奥市川〜下田間を走行中の普通列車で、ビニール袋に入れられたダイナマイトが爆発する事件が発生した。爆発は小規模で、乗客に負傷者は出なかったが、大規模な被害が出る可能性もあった。 爆発物はコンクリート製のマス型容器にダイナマイトを詰め、電池を用いた起爆装置が仕掛けられてい… 続きを読む
l全県 11 5月 1970 県内の農協で相次ぐ不正事件(S45.5.11) 昭和45年、岩手県内の複数の農協で役員による不正が相次いで発覚した。特に西山農協では、参事が役員会の承認を得ずに土建業者へ総額1億900万円を不正融資し、逮捕された。和賀中央農協では、支所長が他人名義で借用書を偽造し、不正に資金を貸し付けていた。久慈市農協では、参事が架空の定期預金や貸付金を横領し、… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 29 4月 1970 盛岡からも大阪万博へ行こう!(昭和45年4月29日) 昭和45年と言えば岩手国体の年であるとともに、大阪万博の年でもある。 国鉄ではこれ幸いと切符の売り出しに精を出していた。 IBC「いわてアーカイブの旅」は2016年4月29日の放送であるというので、ちょうどこの時期だったのではないだろうか。 ということで昭和45年4月29日に配する。 https:/… 続きを読む
e釜石・遠野・上閉伊郡 8 4月 1970 釜石大観音が完成(昭和45年4月8日) 昭和45年の花祭りである4月8日に釜石大観音が落成。 https://www.youtube.com/watch?v=4UHjsL8NP4Y … 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 11 10月 1969 松尾鉱山に会社更生法適用(S44.10.11) 松尾鉱業株式会社(岩手県松尾村)は経営悪化により、東京地裁に会社更生法の適用を申請しました。同社は安価な回収硫黄の台頭や石油副産物の影響で経営が困難となり、多額の負債を抱えていました。再建計画は技術改革と資金調達を柱としており、新しい精練方式の採用を目指しましたが、人員整理や設備投資に必要な資金が不… 続きを読む
l全県 30 4月 1969 44年春闘ではバス各社が無限ストへ(S44.4.30) 昭和44年春闘では、岩手県のバス4社(県南バス、岩手中央バス、花巻バス、花巻電鉄)が平均1万円の賃上げを要求。会社側は合理化を条件に交渉を進めたが対立が解消せず、無期限ストライキに発展。通勤・通学者や観光客が大混乱し、泥沼化した争議に批判が集中した。 地労委があっせんを行い、最終的に調停案が示され、… 続きを読む
e釜石・遠野・上閉伊郡 8 3月 1968 難病手術の献血のために37人がバスで釜石から仙台へ(昭和43年3月8日) 昭和43年3月14日の岩手東海新聞より。 釜石市内に、心室中隔欠損症の中学3年生がおり、手術が必要な状態であった。 このことを昭和43年2月27日の岩手東海新聞で「仙台の東北大学病院で手術が必要だが、愛の献血をお願いします」と呼び掛けたところ、釜石市内の37人がこれに応じ、3月8日の手術に際し、貸し… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 31 12月 1967 松屋デパートの初売りは1月2日から!(昭和42年12月31日) 昭和42年12月31日の岩手日報より。 松屋デパートの初売りは1月2日からである旨。 かつては松屋ストアーというスーパーマーケット事業もやっていたらしい。 いずれも現存しない。… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 31 12月 1967 県立図書館が竣工(昭和42年12月31日) 昭和42年12月31日の岩手日報より。 内丸の岩手公園内に、岩手県立図書館の建物が竣工したという広告。 開館は年が明けて昭和43年2月10日となる。 現在では、県立図書館は盛岡駅裏のアイーナに移転して、この建物は「もりおか歴史文化館」となっている。… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 30 12月 1967 盛岡・メガネの水晶堂「メガネはスイスコーティングで!」(昭和42年12月30日) 昭和42年12月30日の岩手日報より。 盛岡・中の橋通りの眼鏡店・水晶堂では「スイスコーティング」のメガネの広告を打っている。 色入りの眼鏡のようである。 … 続きを読む
k大船渡・陸前高田・気仙郡 25 12月 1967 大船渡でアワビの畜養を始める(昭和42年12月25日) 昭和42年12月25日の岩手日報より。 大船渡海藻類採苗所(大船渡市千丸海岸)では、採苗水槽を利用してアワビの畜養を始めたという。 赤崎海岸で採取したアワビ2トンを、昆布などを餌にして畜養するのだという。 この当時は「養殖」という単語は一般的ではなかったようで「人工ノリ」「畜養」などと… 続きを読む
d宮古・下閉伊郡 25 12月 1967 田老鉱山にも公害問題でダム建造計画(昭和42年12月25日) 昭和42年12月25日の岩手日報より。 ラサ工業田老鉱山では銅鉱、マンガン、亜鉛などを算出していた。 ところが、選鉱した残りの黒い鉱滓が長内川の下流に流れ、農作物やアワビなどに被害を与え、年間300万円の補償が必要であったという。 そこで、鉱山から4km下流の乙部地区に、ロックヒルダムを建造すること… 続きを読む
l全県 25 12月 1967 日活映画で’68年の夢をタックル!楽しさいっぱいの新春番組!!(昭和42年12月25日) 昭和42年12月25日の岩手日報の広告欄より。 日活の正月映画についてのラインナップが載っている。 当時は県内各地の映画館も健在だった。… 続きを読む
g北上・和賀郡 5 12月 1967 和賀地方のイイズシ中毒調査(S42.12.5岩手日報) 岩手県内陸部では、発酵したイイズシ(飯寿司)でボツリヌス菌中毒になることが多かったようで、県が調査に乗り出すと。… 続きを読む
d宮古・下閉伊郡 4 12月 1967 サケ川開きは大槌川で大漁、織笠川で不漁(S42.12.4岩手日報) サケの川開きが各地で行われたが、大槌川が大漁であるのに対し、織笠川は不漁であったという。… 続きを読む