昭和40年代

玉山村の幼児餓死事件で久慈の専門学校生が地蔵建立のために寄付(昭和42年12月3日) c久慈・九戸郡

玉山村の幼児餓死事件で久慈の専門学校生が地蔵建立のために寄付(昭和42年12月3日)

昭和42年12月4日のデーリー東北より。 この前の月、玉山村で幼い姉妹が父親に置き去りにされて餓死したと言う痛ましい事件が発生した。 この事件は、全国的な反響を呼んだが、久慈市の久慈文化服装学園の生徒会では、玉山村の村長に当てて「死んだ2人の子供のお地蔵さんを立ててやってください」と4300円を送っ…
福岡町(二戸)から北海道の虻田に出稼ぎに行っていた女性が帰郷(S42.12.2デーリー東北) b二戸・二戸郡

福岡町(二戸)から北海道の虻田に出稼ぎに行っていた女性が帰郷(S42.12.2デーリー東北)

昭和42年12月2日の『デーリー東北』より、印象的な出稼ぎ女性たちの帰郷を報じた記事をご紹介します。 かつての出稼ぎというと、首都圏の建設現場や工場へ向かう男性労働者の姿がまず思い浮かびます。しかし昭和40年代の東北では、それだけにとどまらない、もう一つの出稼ぎのかたちがありました。 それが、東北の…
転機に立つ岩手の開拓農業(S42.12.1岩手日報) l全県

転機に立つ岩手の開拓農業(S42.12.1岩手日報)

戦後、岩手県内では各地に開拓農業の入植がなされたが、この時期になると跡継ぎがいないなど岐路に立たされていた。 それもそのはずで、それまで耕地に適していなかったところまで入植して、生活は貧困であり、若い人も都会に出るばかりだったわけである。  …
Xマスケーキは一関・ライオンベーカリーで!(S42.11.29岩手報知) i一関・西磐井郡

Xマスケーキは一関・ライオンベーカリーで!(S42.11.29岩手報知)

1967年(昭和42年)11月29日の『岩手報知』に、一関にある「ライオンベーカリー」のクリスマスケーキ広告が掲載されていました。 「Xマスケーキはぜひ専門店ライオンベーカリーへ!」と大きく書かれ、価格は400円〜2000円。当時としては高級な部類に入るケーキだったと思われます。 イラストは、ユーモ…
釜石・国際劇場で「なつかしき笛や太鼓」を公開!(S42.11.28岩手東海新聞) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石・国際劇場で「なつかしき笛や太鼓」を公開!(S42.11.28岩手東海新聞)

昭和42年11月28日の岩手東海新聞より。 釜石・大町の国際劇場では、東宝創立35周年記念映画「なつかしき笛や太鼓」が上映された。 本作は1967年(昭和42年)9月30日に公開された東宝作品で、監督は木下恵介。彼ならではの抒情と人間味あふれる演出で、少年の成長とそれを見守る青年教師の姿を描く感動作…
釜石ホンダ販売で全製品展示会(S42.11.24岩手東海新聞) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石ホンダ販売で全製品展示会(S42.11.24岩手東海新聞)

昭和42年11月24日の岩手東海新聞には、釜石ホンダ販売が主催する全製品展示会の広告が掲載されている。展示会は11月25日が及新マート中妻店隣、翌26日は及新マート只越店隣の会場で開催された。当時の及新(おいしん)は、釜石市内で百貨店として広く知られていたが、同時にスーパーマーケット事業にも進出して…
釜石大映で「華岡青洲の妻」公開(S42.11.22岩手東海新聞) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石大映で「華岡青洲の妻」公開(S42.11.22岩手東海新聞)

昭和42年11月20日の岩手東海新聞に掲載された映画広告によると、釜石の「釜石大映」劇場では、文部省選定・芸術祭参加作品『華岡青洲の妻』が上映されていた。 本作は、1967年(昭和42年)10月20日に大映から公開された映画で、原作は有吉佐和子、脚本は新藤兼人、監督は増村保造という錚々たる布陣。主演…
釜石市内に残る3つの難所(昭和42年11月20日) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石市内に残る3つの難所(昭和42年11月20日)

昭和42年11月20日の岩手東海新聞より。 国道45号線は改良工事が進んでいたが、交通量はそれ以上に増大していた。 釜石市の繁華街での国道では、難所は3カ所もあって、市民の不安は広がっていたと言う。 陸橋でバイパスを作って市街地を一跨ぎさせてはと言う計画も、10億円とも20億円とも言われる膨大な事業…
きれいになった釜鉄桟橋(昭和42年11月18日) e釜石・遠野・上閉伊郡

きれいになった釜鉄桟橋(昭和42年11月18日)

昭和42年11月18日の岩手東海新聞より。 釜石製鉄所では、荷役作業の能率向上と環境整備による災害防止の効果を狙い、桟橋改善工事を行っていた。 工事は、桟橋クレーンの延長と軌道改良に伴い舗装化に重点が置かれ、これまで一部ゴタゴタしていた荷役作業現場もスッキリして、気持ちよく働けると作業員から喜ばれた…
釜石・浜千鳥の酒かすでうまい料理を!レシピあり(S42.11.16岩手東海新聞) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石・浜千鳥の酒かすでうまい料理を!レシピあり(S42.11.16岩手東海新聞)

昭和42年11月16日の岩手東海新聞より。釜石の蔵元・浜千鳥酒造では、ふみ粕(酒粕)を使った家庭料理のレシピを紹介していた。内容はどれも手軽にできるものばかりで、保存食としての知恵も含まれている。 かす汁は、好みの魚や野菜を大きめに切って煮て、酒粕と塩・味噌で味を調えるというもの。味噌を控えめにする…
一日一食みなとパンを!(S42.11.13岩手東海新聞) e釜石・遠野・上閉伊郡

一日一食みなとパンを!(S42.11.13岩手東海新聞)

昭和42年11月13日の岩手東海新聞に掲載された、釜石市の「みなと食品工業株式会社」の広告は、時代を象徴するようなインパクトある紙面である。 キャッチコピーはこうだ—— 「秋がおなかにやってきた 一日一食みなとパンをお奨めします!!」 この一文だけでも、食糧事情と栄養改善の両立を目指す戦後日本の空気…