年: 1934年

発狂した父を家族全員で殺す(S9.11.3) c久慈・九戸郡

発狂した父を家族全員で殺す(S9.11.3)

昭和9年11月13日、岩手県九戸郡久慈町(現久慈市)で、精神病を患い凶暴化した夫に対する家庭内の不安と生活苦に悩んだ妻が、長男と次男と共謀して夫を毒殺する事件が発生しました。事件の発端は、地元医師が死体に疑問を抱き警察に通報したことでした。 亡くなった夫は8月ごろから精神異常を発症し、家族への暴力や…
東北・北海道の米咲は全く絶望で昭和6年以上の凶作予想(昭和9年9月10日) l全県

東北・北海道の米咲は全く絶望で昭和6年以上の凶作予想(昭和9年9月10日)

昭和9年9月10日の岩手日報より。 昭和9年は、東北や北陸の水害、九州の干ばつ、それに関東・北陸・東北一帯の長雨という常軌を逸した天候で、全国的に水稲も作柄は悪いことがほぼ決定してしまった。 8月になって天候は回復したが、これも焼け石に水であり、場所によっては害虫や稲熱病等が発生し、農林省の調査によ…
広告欄(S9.9.2岩手日報) l全県

広告欄(S9.9.2岩手日報)

昭和9年9月2日の岩手日報を開くと、現代の感覚からすると少し奇妙な光景が広がっています。地方紙でありながら、広告欄には岩手県内企業の名前がただの一つも見当たらないのです。そこに並んでいるのは、大阪や東京、広島といった都市部の大資本による「全国ブランド」ばかり。当時の地方都市が、いかに中央の消費文化に…
和賀川下流で流木を拾った住民が次々検挙(S9.9.2岩手日報) g北上・和賀郡

和賀川下流で流木を拾った住民が次々検挙(S9.9.2岩手日報)

昭和9年9月2日付の岩手日報には、当時の社会情勢を伝える興味深い記事が並んでいます。 最も大きな記事は、和賀川の下流で起きた流木の持ち出しに関する事件です。昭和9年7月29日の増水に際し、江釣子村、三ヶ尻村、岩崎村の河岸に大量の木材や薪が漂着しました。これらを付近の住民が持ち去ったため、黒沢尻署が捜…
矢幅駅前に県内一の倉庫が完成(S9.9.1岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

矢幅駅前に県内一の倉庫が完成(S9.9.1岩手日報)

昭和9年9月1日の岩手日報を開くと、そこには当時の矢巾地域が誇った圧倒的な活気と、世界を見据えた壮大な物語が記録されています。 徳田信用組合と、不動村・煙山村が経営する矢幅信用組合が共同で進めてきた県下一の巨大倉庫が、この日ついに業務を開始しました。この大事業は本春3月から着工されたもので、収穫期を…
荒沢村の座敷牢放火殺人事件(S9.9.1) b二戸・二戸郡

荒沢村の座敷牢放火殺人事件(S9.9.1)

昭和9年9月1日、岩手県二戸郡荒沢村(現在の八幡平市荒屋新町)で、精神疾患により自宅裏手の監置場に隔離されていた男が火災によって焼死する事件が発生した。この監置場は、男が暴行を働くようになったため、同年4月末に木造で建設されたものだった。 焼死した男は、精神疾患を発症する以前は牛馬商を営んでおり、そ…
徴兵検査の甲種合格は下閉伊郡が1位(S9.9.1岩手日報) d宮古・下閉伊郡

徴兵検査の甲種合格は下閉伊郡が1位(S9.9.1岩手日報)

昭和9年9月1日付の新聞に掲載されたこの記事は、当時の岩手県における若者たちの身体的成長と、地域ごとの徴兵検査の結果を詳しく伝えています。見出しには下閉伊郡が県内で第1位の合格率を記録したことが掲げられており、当時の社会において徴兵検査の結果がいかに重要な地域の関心事であったかがうかがえます。 記事…
二戸郡で犬が次々と謎の病気で死ぬ(昭和9年9月1日) b二戸・二戸郡

二戸郡で犬が次々と謎の病気で死ぬ(昭和9年9月1日)

昭和9年9月1日の岩手日報より。 福岡町を中心に、二戸郡の各村一帯で犬の病気が流行して、5〜6日の短期間で倒れて死ぬと言う恐ろしい状態となっていた。 獣医に聞いても、どのような病気であるかわからないと言う。ただ、人間で言えば腸チフスのようなもので、いちどこれにかかってしまうと、ハクタレルで死んでしま…
あまりの凶作に犬猫まで殺して食べることに e釜石・遠野・上閉伊郡

あまりの凶作に犬猫まで殺して食べることに

昭和9年は天候不順により凶作の年となった。 どこかの村では、楢の実を食べて露命をつないでいたが、ついにそれも食べ尽くし、犬や猫まで殺して食べることにしたのだという。 この情報を聞いた県では、救済策を講じることになった。 ちなみに、小学校の児童は給食で命をつないでいるという。  …
江刈村の殺人放火事件(S9.4.1) a盛岡・岩手郡・紫波郡

江刈村の殺人放火事件(S9.4.1)

昭和9年4月1日、岩手県九戸郡江刈村(現岩手郡葛巻町江刈)のある家の物置小屋で火災が発生し、小屋は全焼しました。焼け跡から女性の焼死体が発見され、その後の調査で、その家に住む女性であることが判明しました。 現場は警察署から約40キロメートル離れた寒村にあり、検証と解剖の結果、被害者は頭部に鈍器のよう…
金田一村の両親殺し事件(S9.3.30) b二戸・二戸郡

金田一村の両親殺し事件(S9.3.30)

昭和9年(1934年)3月30日未明、岩手県二戸郡金田一村(現・岩手県二戸市金田一)の農家で殺人事件が発生しました。事件現場は金田一村大字野々上字潰谷地にある一軒家で、山間部に位置し、交通の便が非常に悪い場所でした。 事件当夜、家主(当時49歳)とその妻(当時46歳)が殺害されました。長女(当時20…
三陸大津波に対する東京での動向 e釜石・遠野・上閉伊郡

三陸大津波に対する東京での動向

昭和8年3月3日に三陸大津波が発生、東北地方で甚大な被害が発生する。 翌3月4日の読売新聞では、むしろ宮城県での被害を大きく報じている。 見出しは以下のようになっている。 惨!生地獄の三陸 震水害地の実地踏査記 宮城県 セメントの空樽に納棺 涙で形ばかりの手向 右往左往哀れ罹災者群 から桑村地方の惨…
釜石沖にクラゲの大群 e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石沖にクラゲの大群

昭和9年2月11日のよみうり少年新聞より。 「岩手県釜石沖では~」という書き出しで始まっているこの記事は、この近辺で漁が思わしくないことを解説している。 岩手県水産試験所で調査したところ、これは数十年来見なかったクラゲの大漁浮遊であることが判明したという。 記事にいわく「まるで無数のパラシュートが潮…