b経済・産業

広田湾開発は漁民の反対で棚上げ(S48.3.19) k大船渡・陸前高田・気仙郡

広田湾開発は漁民の反対で棚上げ(S48.3.19)

広田湾埋め立て工業開発計画は、陸前高田市と岩手県が共同で進めた産業振興策でしたが、漁民ら地元住民の強い反対により計画が一時停止されました。埋め立てによる漁場消失や環境汚染への懸念から、漁業団体を中心に反対運動が広がり、最終的に県は計画の規模縮小や無公害企業誘致を含む修正案を提示しました。しかし、「海…
盛岡市内で徒歩ラリー a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡市内で徒歩ラリー

IBCアーカイブの旅より。 盛岡駅を出発点として「徒歩ラリー」が行われた模様。 「3.12ラリー」とあるので3月12日なのだろう。この日は日曜日であった。 盛岡駅や東大通りなど、見覚えのある懐かしい風景がいろいろある。 https://www.youtube.com/watch?v=DPatuVin…
全日空雫石事故(S46.7.30) a盛岡・岩手郡・紫波郡

全日空雫石事故(S46.7.30)

昭和46年7月30日午後2時3分頃、岩手県雫石町上空で札幌発羽田行きの全日空旅客機(ボーイング727型機)が航空自衛隊松島基地所属のF86Fジェット戦闘機と空中接触し、全日空機は水平尾翼を損傷して墜落した。この事故により乗員7人、乗客155人の計162人全員が死亡した。一方、自衛隊機の操縦士は脱出し…
岩手県経済連の女子事務員31歳定年制は不当と勝訴(S46.3.16) a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手県経済連の女子事務員31歳定年制は不当と勝訴(S46.3.16)

昭和46年3月16日、盛岡地方裁判所は、岩手県経済連の女子職員に対する「31歳定年制」が不当な差別であり、憲法14条や労働基準法に違反するとして、盛岡市城西町在住の女子事務員(31)の仮処分申請を全面的に認める判決を言い渡した。 この女性は昭和36年に臨時職員として入職し、昭和40年に「準職員制度」…
2年連続の米の生産調整(S46.2.3) l全県

2年連続の米の生産調整(S46.2.3)

昭和46年度は、政府が余剰米対策として生産調整と予約限度数量を実施しました。本割り当ての生産調整量は前年の2倍以上に達し、農民に大きな影響を与えました。一方で、基本米価が3年ぶりに引き上げられたものの、予約限度数量の設定が農民を動揺させました。 天候不順が稲作に深刻な影響を及ぼしました。冷害や霜害、…
県内の農協で相次ぐ不正事件(S45.5.11) l全県

県内の農協で相次ぐ不正事件(S45.5.11)

昭和45年、岩手県内の複数の農協で役員による不正が相次いで発覚した。特に西山農協では、参事が役員会の承認を得ずに土建業者へ総額1億900万円を不正融資し、逮捕された。和賀中央農協では、支所長が他人名義で借用書を偽造し、不正に資金を貸し付けていた。久慈市農協では、参事が架空の定期預金や貸付金を横領し、…
松尾鉱山に会社更生法適用(S44.10.11) a盛岡・岩手郡・紫波郡

松尾鉱山に会社更生法適用(S44.10.11)

松尾鉱業株式会社(岩手県松尾村)は経営悪化により、東京地裁に会社更生法の適用を申請しました。同社は安価な回収硫黄の台頭や石油副産物の影響で経営が困難となり、多額の負債を抱えていました。再建計画は技術改革と資金調達を柱としており、新しい精練方式の採用を目指しましたが、人員整理や設備投資に必要な資金が不…
沿岸で山林火災(S44.5.6) c久慈・九戸郡

沿岸で山林火災(S44.5.6)

昭和44年(1969年)5月6日、岩手県北部で発生した大規模な山火事は、異常乾燥と強風にあおられて三晩にわたり燃え続け、死傷者こそ出なかったものの、山林約3,600ヘクタールと民家29戸を焼失し、被害総額は約10億円に達した。これは同年3月の三陸フェーン火災に次ぐ大火である。 主な火元は九戸郡山形村…
【参考】いまどき「米穀通帳」「配給」の食管制度でもないでしょう(昭和43年9月27日) 備考※1

【参考】いまどき「米穀通帳」「配給」の食管制度でもないでしょう(昭和43年9月27日)

昭和17年に制定された「米穀通帳」「配給」「外食券」の食糧管理制度は昭和43年にもまだ残っていた。 この時代「外食券」で外食する人などいないのに。 そして米は農業技術の向上で毎年の豊作で倉庫に余りまくって古米であふれているのに。 しかし食管法改正は国会で見送り。   https://you…
大槌町の帳場婦人強盗殺害事件(昭和43年4月1日) e釜石・遠野・上閉伊郡

大槌町の帳場婦人強盗殺害事件(昭和43年4月1日)

末広町の商店街で 大槌町の末広町は、大槌町の中心街にある商店街である。 当たり前ながら国道45号線大槌バイパスはなく、大槌大橋すらなかったので、当時の大槌町内の国道45号線のルートは、釜石市室浜から大槌町白石を経て、須賀町の踏切を渡って、末広町を抜けて安渡橋へ行くというルートとなる。 その末広町の商…
宮古商業高校で修学旅行を廃止(昭和43年3月14日) d宮古・下閉伊郡

宮古商業高校で修学旅行を廃止(昭和43年3月14日)

昭和43年3月14日の岩手東海新聞より。 宮古商業高校では、次の年度から修学旅行を廃止するという。 その理由について記事の書きぶりをそのまま抜き出すと、 交通ラッシュやすし詰め旅館に盛りだくさんのスケジュールという心身をすり減らす疲労を敢えてすることの是非について生徒の意思をきいていたが、この結論を…
大船渡でアワビの畜養を始める(昭和42年12月25日) k大船渡・陸前高田・気仙郡

大船渡でアワビの畜養を始める(昭和42年12月25日)

昭和42年12月25日の岩手日報より。 大船渡海藻類採苗所(大船渡市千丸海岸)では、採苗水槽を利用してアワビの畜養を始めたという。 赤崎海岸で採取したアワビ2トンを、昆布などを餌にして畜養するのだという。   この当時は「養殖」という単語は一般的ではなかったようで「人工ノリ」「畜養」などと…
田老鉱山にも公害問題でダム建造計画(昭和42年12月25日) d宮古・下閉伊郡

田老鉱山にも公害問題でダム建造計画(昭和42年12月25日)

昭和42年12月25日の岩手日報より。 ラサ工業田老鉱山では銅鉱、マンガン、亜鉛などを算出していた。 ところが、選鉱した残りの黒い鉱滓が長内川の下流に流れ、農作物やアワビなどに被害を与え、年間300万円の補償が必要であったという。 そこで、鉱山から4km下流の乙部地区に、ロックヒルダムを建造すること…
種市でかんぼう(干しアワビ)作り始まる(昭和42年12月6日) c久慈・九戸郡

種市でかんぼう(干しアワビ)作り始まる(昭和42年12月6日)

昭和42年12月6日のデーリー東北より。 岩手県のアワビは、11月1日から解禁になったが、種市町小子内では、この年も乾鮑(かんぼう)作りが始まった。 乾鮑(かんぼう)は、貝殻からはがしたアワビを塩漬けにして、水洗いをして、大きな釜で煮てから40日間ほど天日乾燥して作るものであり、主に香港に輸出されて…
昭和42年の久慈市5大ニュース(昭和42年12月6日) c久慈・九戸郡

昭和42年の久慈市5大ニュース(昭和42年12月6日)

昭和42年12月9日のデーリー東北より。 久慈市は、市勢ニュースを公募していたが、応募総数が142通あり、12月6日の久慈市広報委員会で以下の通りに決まった。 2年連続豪雨災害 川崎製鉄久慈工場閉鎖 岩手国体の柔道会場に決定 久慈中学校や久慈高校の野球部が善戦 久慈市役所の機構改正   &…