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「ノンベエの地獄」盛岡の歓楽街の時間外営業を厳しく取り締まり(昭和31年1月22日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

「ノンベエの地獄」盛岡の歓楽街の時間外営業を厳しく取り締まり(昭和31年1月22日)

昭和31年1月22日の河北新報岩手版より。 この当時、風俗営業法では料飲店の営業時間は深夜11時までと決まっていたようだった。 警察も年末年始や花見のシーズンぐらいはとお目こぼししていたところが、この時期になると不景気風が吹き始めたせいか、時間を守らないのが常態化していた。 これではうるさくて近隣の…
岩手山の山頂なら仙台のテレビが見れるかも?(昭和31年1月19日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手山の山頂なら仙台のテレビが見れるかも?(昭和31年1月19日)

昭和31年1月19日の河北新報岩手版より。 盛岡市内にはアマチュア無線局は27局あり、東北一であったという。 受信しているだけの愛好家も合わせれば50人はいたのではないかと言われていた。 その盛岡ではアマチュア無線クラブがあったが、この年の目標は「4月に仙台で放送が始まるテレビを岩手山頂で受信しよう…
「ハハのんきだね」石田一松のガン闘病に同僚芸人が助け合い運動(昭和31年1月14日) m県外・参考

「ハハのんきだね」石田一松のガン闘病に同僚芸人が助け合い運動(昭和31年1月14日)

昭和31年1月14日の岩手日報より。 岩手県には関係ないニュースではあるが、岩手日報で報じられていたので。 「ハハのんきだね~」で知られる石田一松は、この年の1月11日に胃ガンで逝去している。 戦後すぐは代議士に当選して活躍していたが、長年のヒロポン中毒で体はボロボロであったという。 ガンが発見され…
沿岸で珍しい大雪(昭和31年1月14日) c久慈・九戸郡

沿岸で珍しい大雪(昭和31年1月14日)

昭和31年1月14日の岩手日報より。 基本的に、岩手県の沿岸部の太平洋岸にはそれほど雪は降らないものである。 それは、普段雪を降らせている原因は「冬型の気圧配置」によりシベリアからの寒気が日本海の水蒸気を日本海側に運び、日本海側で大雪を降らせることはあっても、その水蒸気が奥羽山地や北上山地まで越える…
新里村で20貫(75kg)のクマ射止める(昭和31年1月11日) d宮古・下閉伊郡

新里村で20貫(75kg)のクマ射止める(昭和31年1月11日)

昭和31年1月14日の岩手日報より。 前年2月1日に下閉伊郡茂市村と刈屋村が合併して誕生した新里村の山中で、20貫(75kg)のメス熊を射止めたという。 1月11日に熊狩りに行っていたところ、日が暮れようとしている4時半にクマ穴を発見。 中からクマが出てきたので4mの至近距離までおびき寄せ、襲い掛か…
悪書追放のために紙芝居をする大野村の女性(昭和31年1月10日) c久慈・九戸郡

悪書追放のために紙芝居をする大野村の女性(昭和31年1月10日)

昭和31年11月10日のデーリー東北より。 大野村では、悪書追放のために子供たちに紙芝居をしている女性がいるという。 この17歳の女性は、村の農業共済組合に勤めていると言う。 文芸や映画好きなこの女性、もともとは久慈高校大野分校に通っていたのだが、前年の8月に父親が急死してから、一家を助けるために高…
大船渡に国立病院誘致計画(昭和31年1月8日) k大船渡・陸前高田・気仙郡

大船渡に国立病院誘致計画(昭和31年1月8日)

昭和34年1月8日の河北新報岩手版より。 大船渡市では全国の都市に先駆けて、国保の10割給付を行っていたという。 つまり毎年の国保料を支払っていれば無料で医者にかかれるということ? ・・・それはともかく、そのような状態でもあり大船渡市の財政は危機にさらされていた。 それで大船渡市立の病院が建設できず…
カップルのオートバイの横乗りは取り締まりますよ(昭和31年1月7日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

カップルのオートバイの横乗りは取り締まりますよ(昭和31年1月7日)

昭和31年1月7日の岩手日報より。 この頃、オートバイにカップルで乗って、女性の方は横乗りで事故を起こすことが多かったようである。 そこで警察は取り締まりに乗り出すことにした。 警察は「捕まりたくなかったら女性もズボンをお召しになってまたがって乗ってください!」と。   ちなみに、どちらも…
盛岡市内のキャバレー営業時間取り締まり(昭和31年1月6日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡市内のキャバレー営業時間取り締まり(昭和31年1月6日)

昭和31年1月8日の岩手日報より。 盛岡警察署では、風俗営業法によるキャバレーの飲食時間を内偵していた。 風俗営業法では、キャバレーは11時が営業時間になっていたのである。 そして、1月6日23:30を期して、3班に分かれて盛岡市内の「ハレム」「フロリダ」「レンボー」を急襲して、証拠写真の撮影などを…
安家(岩泉)の山奥でペット用に猿を繁殖させるぞ! d宮古・下閉伊郡

安家(岩泉)の山奥でペット用に猿を繁殖させるぞ!

昭和31年1月4日の岩手日報より。 この昭和31年は申年であり、猿に関する記事が多くみられたが、初代民選知事の国分謙吉には夢があったという。 それは、安家村(現:岩泉町)の山奥で、ペット用に猿を放牧してはどうかというものであった。 犬や猫のように「愛玩動物」として猿を繁殖させようというのである。 明…
いくら河北新報だからって岩手版にまで仙台市内の官公衙の新春広告を出されても・・・(昭和31年1月4日) l全県

いくら河北新報だからって岩手版にまで仙台市内の官公衙の新春広告を出されても・・・(昭和31年1月4日)

昭和31年1月4日の河北新報岩手版より。 河北新報は仙台の新聞なのはわかる。 しかしこの紙面は岩手版なのだ。 岩手版に仙台市内の官公衙の新春広告ばかり出されても岩手の読者としてはどうだったのだろう? あるいは岩手でも「仙台の風」を感じることができてむしろ好評だったのだろうか?…
新生活運動の正月(昭和31年1月3日) l全県

新生活運動の正月(昭和31年1月3日)

昭和31年1月3日の河北新報より。 昭和31年の正月は、「新生活運動が根付いたためか」松飾りはほとんど無く、日本髪の女性もほとんどいなかったのだという。 ただし、県内各地の神社では初詣の人出が過去最高になった所もあったという。 翌2日は、初売りの車が県内各地で走り回っていたという。 写真はどこの初売…
河北新報は岩手版でも初売り広告は仙台の店ばかり(昭和31年1月1日) l全県

河北新報は岩手版でも初売り広告は仙台の店ばかり(昭和31年1月1日)

昭和31年元旦の河北新報より。 元旦の新聞であれば初売り広告は付き物。 しかし河北新報岩手版の初売り広告は、岩手の店ではなく仙台の店ばかり並んでいる。 読者層はそもそも仙台となんらかのつながりがある人ばっかりだったので問題はない、とかだったのだろうか・・・    …
久慈で子供たちの年越しパーティー(昭和30年12月31日) c久慈・九戸郡

久慈で子供たちの年越しパーティー(昭和30年12月31日)

昭和31年1月5日のデーリー東北より。 久慈の駅前子供会の会長は、恵まれない家庭の子供たちにも年越しの楽しさを味わわせようと言うことで、子供たち30名を集めて年越しパーティーを行うこととした。 「のんきさん」として知られていた会長は、ねじりはちまき姿で「和製サンタクロース」として現れ、プレゼントをす…
いよいよ日赤の血液銀行が1月から開始します!(昭和30年12月27日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

いよいよ日赤の血液銀行が1月から開始します!(昭和30年12月27日)

昭和30年12月27日の岩手日報より。 本来であれば、昭和29年7月に岩手県内でも献血が始まっているはずだった。 それが、資金難で延び延びになっていたのだ。 準備にかかったこと自体が昭和29年秋であるという状況であった。 それが、資金がどうにかなって昭和31年1月から開始することができるというのであ…
盛岡市内の餅屋「今年は豊作なのでお正月の餅は普通米と引き換え無しで特別配給しますよ!」(昭和30年12月24日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡市内の餅屋「今年は豊作なのでお正月の餅は普通米と引き換え無しで特別配給しますよ!」(昭和30年12月24日)

昭和30年12月24日の岩手日報より。 盛岡市内の餅屋は正月の餅作り大忙しである。 例年であれば、餅の配給は普通米から正月三が日分差し引いて配給するのだというが、この年は豊作だったので、三が日分差し引かなくても3日分「特別配給」するという。 この当時の米穀配給制度が垣間見えるニュース。  …
雫石で「黒焼き」「ラクダの脳みそ」を薬として売る祈祷師の女を逮捕(昭和30年12月23日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

雫石で「黒焼き」「ラクダの脳みそ」を薬として売る祈祷師の女を逮捕(昭和30年12月23日)

昭和30年12月24日の岩手日報より。 雫石町の自宅で「婦人科肋膜の薬・黒焼き」として炭の粉を売ったり、「ラクダの脳を煮染めた水」として精神病の薬だとして農民の無知に付け込んで売っていた祈祷師の女を12月23日に逮捕した。    …
小春日和にビルの屋上でBGが日向ぼっこ(昭和30年11月26日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

小春日和にビルの屋上でBGが日向ぼっこ(昭和30年11月26日)

昭和30年11月26日の岩手日報より。 師走もあと5日という時に大陸から張り出した高気圧で連日の陽気で小春日和となり、盛岡市内のBGも屋上で日向ぼっこである。 ところで、岩手山と県公会堂が見えるこの場所はどこだろう? なんとなく現在の盛岡東警察署のあたりのようにも思えるが・・・   ちなみ…
岩手県内に欠食児童は6,000人! l全県

岩手県内に欠食児童は6,000人!

昭和30年11月22日の岩手日報より。 日教組の岩手県支部である岩教組では、生活保障や給食対策などの基礎資料の為に、欠食児童の調査を進めていた。 そうしたところ、欠食児童は全体の2%に当たる6000名に上っていた。 地域としては下閉伊(宮古)、九戸(久慈)といった沿岸や県北に多かったという。 穀倉地…
雪に子供たちが大喜び(昭和30年11月22日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

雪に子供たちが大喜び(昭和30年11月22日)

昭和30年11月22日の岩手日報より。 20日から県内一帯に寒波が襲来し、21日朝の盛岡の最低気温は-4℃となった。 午後の2時頃には盛岡市内に雪が降り始めた。 盛岡測候所によれば、これは沿海州の冷たい低気圧によるものだということで、22日も1~2cmの積雪になろうという予想であった。 写真は盛岡市…
火災に無防備な老朽県庁 a盛岡・岩手郡・紫波郡

火災に無防備な老朽県庁

昭和30年11月18日の岩手日報より。 明治36年(1903年)に建てられた県庁 この当時の岩手県庁は、明治36年11月に完成し、築53年であった。 53年もやってればそれは書類だって増える。 つもりに積もった書類に、火災報知機も無く火災のリスクは非常に高い状態となっていた。 そこで、火災シーズンを…
山田線の捨て子(昭和30年11月17日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

山田線の捨て子(昭和30年11月17日)

昭和30年11月17日。 宮古発盛岡行きの411列車が区界駅に到着しようとした時のこと。 車掌が検札していると、小さい女の子が泣いている。 どうやら迷子になったらしい。 親の名前を聞いても、それどころか自分の名前すら言えないらしい。 これはいったいどうしたものか・・・ 盛岡に到着し、とりあえず中央児…
七五三は平服で a盛岡・岩手郡・紫波郡

七五三は平服で

昭和30年11月16日の岩手日報より。 11月15日は七五三の日であり、県内各地の神社では子供連れでにぎわったという。 女の子は振袖が多かったが、男の子は平服に近いものが多く、新聞そのものの言い方を借りると「親の見栄や虚栄心ともみられていた七五三もだんだん一般化してきたのは近頃の傾向」としている。…
花巻にモダンな婦人会館 f花巻・稗貫郡

花巻にモダンな婦人会館

昭和30年11月11日の岩手日報より。 花巻町役場が花巻中学校の跡地に引っ越したので、その跡地に婦人会館を建設した。 建物はモルタル塗りのクリーム色で、窓枠は薄いグリーン、正面は3階が化粧ガラス張りで、内部はフローリングの集会場などがあったという。      …
見出しもあろうに「あき盲の書類配達」(昭和30年11月9日) h水沢・江刺・胆沢郡

見出しもあろうに「あき盲の書類配達」(昭和30年11月9日)

昭和30年11月9日の岩手日報より。 「この道三十年」というシリーズものの記事で、この回では69歳の前沢町役場使丁にスポットを当てているのだが、見出しが「あき盲の書類配達」となっているのである。 ここでいう「あき盲」とは、非識字者であることを指しているようで、書類の配達が主な仕事であるにもかかわらず…
釜石で「ゴミ人夫33年」厚生省表彰 e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石で「ゴミ人夫33年」厚生省表彰

昭和30年11月7日の岩手日報より。 清掃人夫として33年間釜石市に奉職してきた53歳の男性が、厚生省所管の全国清掃協会に表彰されるという。 この人は釜石市役所衛生課におり、目が悪くて徴兵検査に不合格となり、一念発起して「人が嫌がることをやろう」と、当時請負制であったゴミさらいを始めたのだという。 …
県内の飲食店にも「公給領収証」 l全県

県内の飲食店にも「公給領収証」

昭和30年11月7日の岩手日報より。 11月1日から、遊興飲食税が大幅引き下げになった。 ただし、そのためには1回の支払いが500円以上になった場合に県で作成して領収書を渡さないと行けなくなった。 これが「公給領収証」である。 これは飲み屋だけではなく、芸者、赤線、果ては喫茶店までも同様に適用される…
「岩手初の女性代議士」は今・・・ j東磐井郡

「岩手初の女性代議士」は今・・・

昭和30年11月6日の岩手日報より。 婦人参政権10年を特集する記事の中で、「岩手初の夫人代議士」として、昭和21年の第22回衆議院議員総選挙で岩手県選挙区でトップ当選した菅原エン氏の現在を追っている。 そもそも、菅原氏は渋民村では一番の豪農で、盛岡高等女学校(現在の盛岡二高)から戸板裁縫学校高等師…