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昭和初期は疾病に関するプライバシーなど無かった i一関・西磐井郡

昭和初期は疾病に関するプライバシーなど無かった

今でこそ、病気に関する情報はプライバシーとして守られているが、昔は全然そんな概念などなかった。 有効な治療法が存在しなかった時代は、せめて「どこの家で発生したか」知ることで、感染を防ぐという需要はあったのかも知れない。 2020年からのコロナ禍においても、「感染者のプライバシーの為に住所は公表しない…
岩手県警察部の巡査採用試験の問題(昭和8年3月1日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手県警察部の巡査採用試験の問題(昭和8年3月1日)

岩手県の巡査採用試験は昭和8年3月1日午前9時から岩手県公会堂で行われた。 出願者250名に対し受験者は128名で、採用は15~16名の予定であるという。 そして、以下のような問題が出題されたという。 地理 イ、租借地 ロ、委任統治地の説明 ハ、奥羽地方にある県名を列挙しその県内の智明を列挙せよ 綴…
【参考】松岡洋右の国際連盟脱退演説「我が代表堂々退場す」 備考※1

【参考】松岡洋右の国際連盟脱退演説「我が代表堂々退場す」

岩手とは直接関係ないニュースではあるが、時代相を知る資料として。 満州事変の事実関係の調査を行った「リットン調査団」の調査報告書を国際連盟の場で採択することになった。 要は「日本が悪い。満州から手を引け」と。 松岡洋右は流暢な英語で長広舌の演説を行ったが、結局は42対1で採択される。 これに対し、松…
東磐井郡興田村で電灯引く引く詐欺(S8.2.1岩手日報) j東磐井郡

東磐井郡興田村で電灯引く引く詐欺(S8.2.1岩手日報)

昭和八年二月一日付の岩手日報を開くと、当時の岩手県における光と影が混ざり合った二つの事件が目に飛び込んできます。 まず右側の記事に綴られているのは、電灯のない村の希望を逆手に取った卑劣な詐欺事件です。犯人は宮城県牡鹿郡石巻町新田町に住む西城一郎という三十五歳の男でした。彼は岩手県東磐井郡興田村、現在…
一関小学校の児童宅で最も多い楽器は三味線とハーモニカ(S8.2.1岩手日報) i一関・西磐井郡

一関小学校の児童宅で最も多い楽器は三味線とハーモニカ(S8.2.1岩手日報)

昭和8年2月1日付の岩手日報に掲載された「三味線とハーモニカ ― 最も多かった二つ」という記事は、当時の家庭における音楽文化の変遷を鮮やかに描き出しています。一関小学校が情操教育の参考資料として、児童の家庭にある楽器を調査したこの記録からは、和の伝統と洋の新しい波が混ざり合う、当時のモダンな生活風景…
岩手県商品陳列所で菊花品評会(S7.11.3岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手県商品陳列所で菊花品評会(S7.11.3岩手日報)

昭和7年11月3日付の『岩手日報』には、盛岡の岩手県商品陳列所で行われた菊花品評会の様子が写真入りで紹介されている。 場所は、現在のもりおか歴史文化館の位置、すなわち戦前は岩手県立図書館が置かれ、その前身的機能として商品陳列所が使われていた場所である。 Screenshot この日、商品陳列所の館内…
盛岡市内小学校合同体育祭(S7.11.3岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡市内小学校合同体育祭(S7.11.3岩手日報)

昭和7年11月3日付の岩手日報には、前日に岩手公園で行われた盛岡市内小学校体育祭の様子が伝えられている。会場となった岩手公園広場は、ちょうど紅葉の盛りで、秋色に包まれた中に多くの児童や関係者が集まった。 Screenshot この体育祭は11月2日に開催され、市内の小学校児童が一堂に会する合同の行事…
盛岡の小学生が明治神宮参拝にいざいざ(S7.11.2岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡の小学生が明治神宮参拝にいざいざ(S7.11.2岩手日報)

昭和7年、11月2日付の岩手日報。そこには、時代の空気を色濃く写し出した一枚の写真と記事が掲載されていました。「児童参拝団出発」と題されたその記事は、今から90年以上も前、盛岡の街から東京を目指した子どもたちの記録です。 記事によると、盛岡市内の小学校から選ばれた22名の児童たちが、明治神宮参拝のた…
一関町役場の吏員の服装を統一(S7.11.2岩手日報) i一関・西磐井郡

一関町役場の吏員の服装を統一(S7.11.2岩手日報)

昭和7年11月2日の岩手日報に、当時の伝統的な役場の姿を刷新しようとする興味深い記事が掲載されています。 タイトルは「吏員の服装統一 ―一関町役場の試み―」となっており、現在の一関市役所の前身である一関町役場が、新庁舎の落成という節目に職員の身なりを整えようとした当時の様子が記されています。 記事に…
仙台・藤崎の増築完成大売り出し(S7.11.1岩手日報) m県外・参考

仙台・藤崎の増築完成大売り出し(S7.11.1岩手日報)

今日ご紹介するのは、昭和七年十一月一日の岩手日報に掲載された、仙台の藤崎百貨店の大きな広告です。藤崎の増築完成大売出しという勢いのある文字が目を引きますが、今から九十数年前の新聞紙面を飾ったこの広告からは、当時の都市文化の華やかさが伝わってきます。 広告によると、十一月三日から五日間にわたって、増築…
公会堂の松屋デー(S7.11.1岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

公会堂の松屋デー(S7.11.1岩手日報)

昭和7年11月1日の岩手日報を開いてみると、現代の新聞とは全く異なる光景が広がっています。なんと、新聞の一面すべてが広告で埋め尽くされているのです。ニュース記事が一つもないこの紙面からは、当時の岩手の人々の熱気や生活の匂いがダイレクトに伝わってきます。 紙面の上半分、一面トップを大きく飾っているのは…
黒沢尻で食い逃げ(S7.11.1岩手日報) g北上・和賀郡

黒沢尻で食い逃げ(S7.11.1岩手日報)

昭和7年11月1日の岩手日報に掲載された、なんとも巧妙で人騒がせな事件をご紹介します。 舞台は現在の北上市にあたる黒沢尻町芳方小路。登場するのは23歳の畳職、工藤という男です。彼は10月20日の夜、1歳年上の知人である土木工の菅原さんを「今日は奢るから」と言葉巧みに誘い出し、飲食店へと繰り出しました…
青森県警察部でニセ高文官僚(S7.11.1岩手日報) m県外・参考

青森県警察部でニセ高文官僚(S7.11.1岩手日報)

昭和七年十一月一日の岩手日報に、青森から電話で届けられた驚くべきニュースが掲載されています。自分と同じ名前を持つ「エリート合格者」の経歴を丸ごと盗み、警察幹部の座を手に入れた男の、あまりに大胆ななりすまし事件です。 事件の主役は、青森県西津軽郡出精村(現在のつがる市)出身の三十四歳の男でした。男は、…
各地の不況匡救事業(S7.11.1岩手日報) c久慈・九戸郡

各地の不況匡救事業(S7.11.1岩手日報)

昭和7年11月1日の岩手日報を開くと、厳しい不況の中にあった当時の岩手が、地域産業や公共事業によって懸命に活路を見出そうとしていた姿が浮かび上がってきます。 この日の紙面で目を引くのは、東磐井地方における兎毛皮(うさぎけがわ)の買い上げに関する活況です。陸軍被服廠への供給を目的としたもので、この年、…
盛岡警察署の交通取締の結果(昭和7年11月1日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡警察署の交通取締の結果(昭和7年11月1日)

昭和7年11月1日の岩手日報より。 盛岡警察署では、10月18日〜30日まで各交番を指揮して交通一斉取り締まりを実施した。 その結果は以下の通り。 告発 28件 自動車無免許運転 3件 自動車泥除け無し 1件 自動車規定表示無し 6件 貨物自動車に乗車 1件 自転車警告設備無し 5件 自転車無灯火 …
愛国婦人会長「岩手支部の成績は大変よろしいです」(昭和7年10月31日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

愛国婦人会長「岩手支部の成績は大変よろしいです」(昭和7年10月31日)

昭和7年10月31日の岩手日報より。 愛国婦人会長の本野久子は、事務総長等を引き連れて石黒知事夫人の出迎えを受けて、10月31日12時18分着の列車で盛岡に来た。 14時からの岩手支部協議会に臨んだ本野会長は「石黒知事がよくやってくださるので、岩手支部の成績は誠によろしゅうございます。本部員一同感謝…
遠野中学に廃止説!?(昭和7年10月29日) e釜石・遠野・上閉伊郡

遠野中学に廃止説!?(昭和7年10月29日)

昭和7年11月1日の岩手日報より。 明治34年(1901年)に開校した遠野中学校は、開校から30年にして財政難から廃校すると言う噂が立った。 それで、遠野町の複数の町議が町役場に集まって協議した結果「阻止運動を本格化させる前に成り行きを静観しよう」と言うことになった。  …
花巻駅付近の人身事故は二高生の心中(昭和7年7月1日) f花巻・稗貫郡

花巻駅付近の人身事故は二高生の心中(昭和7年7月1日)

昭和7年7月3日の読売新聞より。 7月1日の夜、東北本線の花巻付近で男女が轢死する人身事故があった。 どうやら遺留品を見てみると、二高(旧制。現在の東北大学教養部)の生徒とその恋人らしい。 仙台からも二高の生徒主事がやってきて確認に来たところ「間違いない」ということになった。 ところが、その二高生の…
盛岡・内丸座で「野に叫ぶもの 闘争編」「キーンの決死隊」公開(S7.1.10岩手日報) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・内丸座で「野に叫ぶもの 闘争編」「キーンの決死隊」公開(S7.1.10岩手日報)

昭和7年1月10日の岩手日報によると、盛岡の内丸座では「野に叫ぶもの 闘争編」と「キーンの決死隊」が上映されていました。 「野に叫ぶもの 争闘編」は、昭和6年7月23日に公開された松竹の無声映画で、鈴木伝明・高田稔・沢蘭子・及川道子らが出演。「鬼も哭かしむ大社会派劇」だったようです。 一方「キーンの…
石黒知事が県北の凶作地を視察(S7.1.10岩手日報) b二戸・二戸郡

石黒知事が県北の凶作地を視察(S7.1.10岩手日報)

昭和7年1月10日の岩手日報より。 当時の石黒英彦知事は、県北の凶作地を視察して歩くことにした。二戸警察署長の案内で馬橇に乗り、小鳥谷村の軽井沢部落に差し掛かる。谷底にあるみすぼらしい一軒家に「誰かいるかね」と声をかけても返事がない。奥に入ると中は真っ黒で顔も見えず、再び声をかけると藁布団から現れた…