備考※3

都南村で合併検討委員会(S63.6.23) a盛岡・岩手郡・紫波郡

都南村で合併検討委員会(S63.6.23)

盛岡市や都南村など、岩手県内の市町村合併に向けた議論が活発化しているが、住民の意識が十分に成熟していないため、実現にはまだ多くの課題が残っている。過去にも市町村合併の動きがあったものの、実現には至らなかった。今回の合併機運は、国の行政改革推進によるもので、盛岡市と都南村の合併が中心的な議題となってい…
釜石製鉄所の合理化計画(S63.2.5) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石製鉄所の合理化計画(S63.2.5)

新日鉄釜石製鉄所は、鉄鋼業界の合理化に伴い、鉄以外の分野への新事業展開を進めています。特に、キノコ栽培、ヘアセット商品、タンパク質食品「タンパッキー」など、多岐にわたる新事業に取り組んでおり、余剰人員の活用も目的としています。また、製鉄所内に飼料備蓄基地の建設も計画されており、輸入飼料の供給を見込ん…
東北農政局岩手統計情報事務所が米の作況指数を107と発表(S61.10.28) l全県

東北農政局岩手統計情報事務所が米の作況指数を107と発表(S61.10.28)

本県の6年産稲作は、3年連続の豊作となりました。残暑が好影響し、水稲の収穫量は約43万8千6百石に達しましたが、減反策が戻ったため、前年より収穫量はやや減少しました。7月までの冷害型の天候や8月初めの大雨による冠水被害がありましたが、その後は好天に恵まれ、沿岸部や北部を除く地域では生育が回復しました…
三陸鉄道は2年連続黒字(S61.4.1) c久慈・九戸郡

三陸鉄道は2年連続黒字(S61.4.1)

三陸鉄道は、第三セクターによる運営で開業以来二年連続黒字を達成し、順調な経営を続けています。開業当初のフィーバーには及ばなかったものの、乗客数は目標を上回り、経費削減や定期利用客の増加が黒字に貢献しました。第60年度の決算では、北リアス線と南リアス線の総乗客数が267万人に達し、前年から若干の減少が…
松尾村で全国育樹祭(S59.10.15) a盛岡・岩手郡・紫波郡

松尾村で全国育樹祭(S59.10.15)

第8回全国育樹祭は、昭和59年10月15日に岩手県松尾村で皇太子ご夫妻を迎え、約9,000人が参加して開催されました。式典では、10年前の全国植樹祭で植えられた南部赤松の手入れが行われ、参加者全員が緑豊かな郷土づくりを誓いました。皇太子殿下は「緑に力を未来に夢を」というテーマを掲げ、全国の森林管理の…
岩手県内のサラ金規制法適用第1号(S59.1.5) a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手県内のサラ金規制法適用第1号(S59.1.5)

サラ金(消費者金融)による被害が増加し、自殺や家庭崩壊が相次いだことを受け、昭和58年にサラ金規制のための二法が施行されました。この法律は悪質な取り立てを抑制し、被害を防ぐことを目的としていましたが、施行後も多くの人が厳しい取り立てに苦しんでおり、自殺者が増加するなど深刻な事態が続いています。 特に…
台風15号で寸断された国道107号線荷沢峠は4か月もマヒしたまま e釜石・遠野・上閉伊郡

台風15号で寸断された国道107号線荷沢峠は4か月もマヒしたまま

昭和56年12月22日の読売新聞岩手版では、その年の8月23日に来襲した台風15号による国道107号線の被害が、4か月たっても復旧していないことを報じている。 気象庁ホームページ「台風経路図 昭和56年(1981年)」より 昭和50年代に小学生であったこのブログの管理人は「わたしたちの岩手」という社…
盛岡で「大型店対策委員会」発足(S52.3.23) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡で「大型店対策委員会」発足(S52.3.23)

盛岡商圏では、地元百貨店支持派と県外大型店支持派の対立が激化しており、特に川徳とニチイの進出計画が注目されています。川徳は盛岡の一等地に大型店を出店する計画を進め、丸紅も別の地域で商業開発を計画しています。一方、地元の商工会や商業者は、大型店の進出に強い懸念を抱き、反対の意向を表明しています。特に都…
一関出身の三好京三が直木賞受賞(S52.1.18) i一関・西磐井郡

一関出身の三好京三が直木賞受賞(S52.1.18)

三好京三氏は、彼の作品『子育てごっこ』で直木賞を受賞しました。彼は一関高校卒業後、教師として働きながら文学活動を続け、長年の努力の末にこの栄誉を手にしました。『子育てごっこ』は、彼自身の小学校教師としての経験をもとに描かれた作品で、地方で地道に執筆を続けてきた作家にとって大きな励みとなっています。作…
国鉄盛岡工事局が新幹線用地の権利取得申請(S50.5.31) a盛岡・岩手郡・紫波郡

国鉄盛岡工事局が新幹線用地の権利取得申請(S50.5.31)

東北新幹線と東北自動車道の予算が据え置かれたため、開業が遅れる見通しが強まっています。特に東北新幹線は、人件費や資材の高騰により、実質的な工事量が大きく減少し、当初予定の5年以内の開業が2年以上遅れることが確実となりました。政府の予算抑制により、工事費が高騰し、資材も不足しています。用地買収が進んで…
全日空雫石事故で自衛官に厳しい判決(S50.3.1) a盛岡・岩手郡・紫波郡

全日空雫石事故で自衛官に厳しい判決(S50.3.1)

1971年に発生した全日空機と自衛隊機の空中衝突事故について、1975年3月1日に盛岡地裁で判決が言い渡されました。この事故では全日空機に乗っていた162人が死亡し、被告の航空自衛隊員・隈太茂津一尉と市川良美二曹が業務上過失致死で起訴されました。裁判では、事故の責任が自衛隊側か全日空側にあるのかが争…
国民春闘の岩手県内の状況(S49.5.31) l全県

国民春闘の岩手県内の状況(S49.5.31)

1974年に行われた「国民春闘」は、賃上げ要求や労働時間短縮、インフレ抑制を中心に大規模な労働争議が全国で展開されたものです。この春闘には約930万人の労働者が参加し、労働組合の80%がこの時期に賃上げ交渉を行いました。春闘共闘委員会は「国民的要求を前面に出す」として「悪性インフレ阻止」をスローガン…
都南週末処理場問題(S49.2.11) a盛岡・岩手郡・紫波郡

都南週末処理場問題(S49.2.11)

盛岡地区広域下水道事業の終末処理場建設は、紫波郡都南村東見前地区に計画されていたが、地権者の強い反対により用地取得が困難となっていた。処理場の建設予定地は、肥沃な農地であり、地権者たちは農業経営の破綻や生活基盤の喪失、地域発展の妨げなどを懸念し、強硬に反対していた。地権者たちは「終末処理場建設反対見…
広田湾開発は漁民の反対で棚上げ(S48.3.19) k大船渡・陸前高田・気仙郡

広田湾開発は漁民の反対で棚上げ(S48.3.19)

広田湾埋め立て工業開発計画は、陸前高田市と岩手県が共同で進めた産業振興策でしたが、漁民ら地元住民の強い反対により計画が一時停止されました。埋め立てによる漁場消失や環境汚染への懸念から、漁業団体を中心に反対運動が広がり、最終的に県は計画の規模縮小や無公害企業誘致を含む修正案を提示しました。しかし、「海…
政府が「土地対策要項」策定(S48.1.26) l全県

政府が「土地対策要項」策定(S48.1.26)

この時期は、急速な土地ブームによって岩手県を含む日本の地方が影響を受けました。 高度経済成長期、インフレの影響や「日本列島改造論」によって、大手資本や土地ブローカーが土地投機や買い占めを進め、公共用地や住宅地の需要が高まったことで地価が急騰しました。 特に、盛岡市周辺では宅地や工業用地の価格が大幅に…
花巻市議会で花巻空港拡張反対陳情が不採択(S47.8.29) f花巻・稗貫郡

花巻市議会で花巻空港拡張反対陳情が不採択(S47.8.29)

花巻空港拡張計画は、利用客の増加と高速交通時代への対応を目的としていますが、地元住民の強い反対により難航しています。昭和47年、県と市議会の審査が行われ、県は拡張整備費用を計上し計画を進める姿勢を示しました。しかし、地元住民は騒音や地域の伝統が損なわれることを懸念し、反対同盟会を結成して空港拡張に強…
台湾坊主と低気圧で県内に甚大な被害(S47.1.16) l全県

台湾坊主と低気圧で県内に甚大な被害(S47.1.16)

47年1月13日に台湾坊主と呼ばれる気象現象(南岸低気圧)が三陸沿岸を襲い、その後1月16日には三陸沖に発生した低気圧によって豪雨と大雪がもたらされ、堤防が決壊し、養殖施設も壊滅的な被害を受けました。送電線や道路が寸断され、林業にも甚大な損害が発生し、被害総額は49億円に上りました。特に気仙沿岸では…
特急はつかり脱線事故(S45.8.12) m県外・参考

特急はつかり脱線事故(S45.8.12)

昭和45年8月12日深夜、東北本線尻内駅(現八戸駅)構内で、特急「はつかり2号」が脱線・転覆する事故が発生しました。この列車には約700人の帰省客が乗車しており、20人が軽傷を負いましたが、駅構内で減速していたため、甚大な被害は避けられました。事故の影響で列車ダイヤが大幅に乱れましたが、翌日には復旧…
久慈少女行方不明・殺害事件(S45.6.4) c久慈・九戸郡

久慈少女行方不明・殺害事件(S45.6.4)

この事件は、久慈市で発生した8歳の少女が行方不明となり、後に他殺体で発見された未解決事件です。昭和45年6月4日の午後、少女は豆腐を買いに自宅を出たまま戻らず、母親が午後10時45分頃に警察に届け出ました。翌日から大規模な捜索が行われましたが、手がかりは見つかりませんでした。同日午前8時20分頃、少…
大船渡でアワビの畜養を始める(昭和42年12月25日) k大船渡・陸前高田・気仙郡

大船渡でアワビの畜養を始める(昭和42年12月25日)

昭和42年12月25日の岩手日報より。 大船渡海藻類採苗所(大船渡市千丸海岸)では、採苗水槽を利用してアワビの畜養を始めたという。 赤崎海岸で採取したアワビ2トンを、昆布などを餌にして畜養するのだという。   この当時は「養殖」という単語は一般的ではなかったようで「人工ノリ」「畜養」などと…
田老鉱山にも公害問題でダム建造計画(昭和42年12月25日) d宮古・下閉伊郡

田老鉱山にも公害問題でダム建造計画(昭和42年12月25日)

昭和42年12月25日の岩手日報より。 ラサ工業田老鉱山では銅鉱、マンガン、亜鉛などを算出していた。 ところが、選鉱した残りの黒い鉱滓が長内川の下流に流れ、農作物やアワビなどに被害を与え、年間300万円の補償が必要であったという。 そこで、鉱山から4km下流の乙部地区に、ロックヒルダムを建造すること…