年: 1952年

市制したばかりの大船渡市の細長い町並みの利便性改善の鍵はバスの便(昭和27年10月18日) k大船渡・陸前高田・気仙郡

市制したばかりの大船渡市の細長い町並みの利便性改善の鍵はバスの便(昭和27年10月18日)

昭和27年10月18日の岩手日報より。 「わが町わが村戦後版」というシリーズ物の記事で、第38回目は大船渡市。 この時点で、4月1日に市制したばかりという状況であった。 大船渡市は盛の町並みから大船渡の町並みまで20町あまり、子の広さをバスで縮めないといけないと市では頭を悩ませていた。 大船渡市内を…
黒沢明監督「生きる」が盛岡東宝第一劇場で完成披露試写会(昭和27年10月15日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

黒沢明監督「生きる」が盛岡東宝第一劇場で完成披露試写会(昭和27年10月15日)

昭和27年10月7日の岩手日報の広告欄より。 黒沢明監督の映画「生きる」の完成披露試写会を10月15日に盛岡東宝第一劇場で行うという。 「完成披露試写会」とはいうものの、東京では10月9日の時点ですでに封切されているのである。 まあ岩手なんてそんなもんかね・・・    …
盛岡駅構内で「動く鉄道博物館」 a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡駅構内で「動く鉄道博物館」

昭和27年10月8日の岩手日報より。 国鉄開業80周年を記念して、盛鉄局が主催して盛岡駅構内の「片倉線」で7日から「動く鉄道博物館」が開催されているという。 「片倉線」というのは片倉製糸の引き込み線、ということだろうか。 確かに盛岡市内には片倉製糸の工場があったようである。 ただしネット上だけではそ…
渇水でもないのにまた停電(昭和27年10月8日) l全県

渇水でもないのにまた停電(昭和27年10月8日)

昭和27年10月8日の岩手日報より。 「盛岡市内にて」ということであるが、これは本屋? 10月7日の夕方からまた輪番停電が始まった。 盛岡市内では10月7日17時~19時の間に輪番で10分間ずつ、郡部では15分ずつ消された。 8日に入り、0時~6時の間に1時間ずつ2回の停電が行われた。  …
盛岡市青山は「引揚者の町」だった a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡市青山は「引揚者の町」だった

昭和27年10月7日の岩手日報より。 盛岡市青山町は、住民の実に7割までが引揚者であり、「岩鷲寮」には樺太からの無縁故引揚者が657世帯2785名、「青山寮」には朝鮮・台湾・南方からの引揚者が503世帯2322名入っていたという。 かつては「観武(みたけ)ヶ原」と呼ばれていた帝国陸軍の師団があった場…
大学入試センター試験ならぬ「進学適性検査」(昭和27年10月5日) l全県

大学入試センター試験ならぬ「進学適性検査」(昭和27年10月5日)

昭和27年10月5日の岩手日報の広告欄より。 この当時、国立の新制大学を受験する人は「進学適性検査」を受けなければならなかった。 そのあたりの詳細は、以下のページに書いてある。 後年でいう共通一次試験、センター試験同様「国立大学受験者はこの試験を受けなければいけない」という性質のものであるようだが、…
盛岡・中央ホールで「青いヴェール」公開(昭和27年10月5日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・中央ホールで「青いヴェール」公開(昭和27年10月5日)

昭和27年10月5日の岩手日報より。 盛岡・中央ホールでは「青いヴェール」を公開する。 「青いヴェール」(原題:The Blue Veil)は1951年米RKO配給で、日本での初公開は昭和27年7月29日。主演はジェーン・ワイマン。   ところで、この広告に「投票済ませ」とあたり、隣の岩手…
教育委員選挙はカオス(昭和27年10月4日) l全県

教育委員選挙はカオス(昭和27年10月4日)

昭和27年10月4日の岩手日報より。 激戦地・一関市の最後のお願い。 戦後の民主化により、教育委員も公選制の時期があったのだが、なかなかのカオスな状況だったようである。 それで「最後のお願い」とばかりに、自転車だ、トヨペットだ、自動車だと演説に忙しい状況であった。 ちなみに「トヨペット」が自家用車の…
教育委員を選挙で選んでいた時期があった(昭和27年10月4日) l全県

教育委員を選挙で選んでいた時期があった(昭和27年10月4日)

昭和27年10月4日の岩手日報より。 「町も村も教育の総選挙」という見出しで写真記事が掲載されている。 何の選挙かというと市町村の教育委員の選挙である。 戦後の民主化で、教育委員も選挙で選ぶことになった。   しかしこの制度には弊害もあったようで、教育の現場に政治が持ち込まれるということで…
盛岡二高の教諭が生徒たちの輸血で快方に(昭和27年10月1日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡二高の教諭が生徒たちの輸血で快方に(昭和27年10月1日)

昭和27年10月1日の岩手日報より。 旧制の盛岡高等女学校が学制改革で改組された盛岡二高の3年B組の教諭は、小腸炎で入院したというが、輸血がなければ手術もできない状態であったという。 そこへ、担任するクラスの女生徒達が献血を申し出て、手術ができるようになったという。 教諭は非常に感激して感謝しか無い…
山の神講をしてたらチフス蔓延(昭和27年9月29日) h水沢・江刺・胆沢郡

山の神講をしてたらチフス蔓延(昭和27年9月29日)

江刺郡下のどこだかの村で、チフス患者が出た旨、9月29日に岩谷堂保健所に連絡があった。 そして、その患者の近所の住民にも血液検査をしていたら、10月8日にやはり4名が疑似チフスに感染していたことが判明。 原因としては、9月12日に山の神を祀る「山の神講」をして、30人程度で宴会をしたからではないかと…
秋分の日は列車に乗ってキノコ狩りや栗拾いへ(昭和27年9月23日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

秋分の日は列車に乗ってキノコ狩りや栗拾いへ(昭和27年9月23日)

昭和27年9月24日の岩手日報より。 9月23日は秋分の日で祝日であり、盛岡駅はキノコ狩りや栗拾いに行く行楽客でにぎわった。 特に5:55発の東北本瀬下り(北福岡・八戸方面)、6:11発の山田線、6:12発の橋場線は行楽列車の様相を呈していたという。 奥中山(一戸町)のキノコは最盛期、山田線の大志田…
花巻駅のラッシュアワー f花巻・稗貫郡

花巻駅のラッシュアワー

昭和27年9月19日の岩手日報より。 花巻駅のラッシュアワーは、上り(盛岡方面)が6:04、下り(一ノ関方面)が6:44到着で、通勤・通学者は上りが450名、下りが1640名であるという。 そのすべてが花巻駅で乗るわけではなく、釜石線から640名、温泉電車から810名が乗り換えるという。 花巻始発で…
盛岡・国劇で「水着の女王」「凸凹外人部隊」封切!(昭和27年9月18日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・国劇で「水着の女王」「凸凹外人部隊」封切!(昭和27年9月18日)

昭和27年9月17日の岩手日報の広告欄より。 盛岡の洋画専門館・国民映画劇場では9月18日から「水着の女王」「凸凹外人部隊」を公開する。 「水着の女王」(原題:Neptune's Daughter)は、エスター・ウィリアムズが主演の昭和24年のアメリカ映画で日本初公開は昭和27年5月24日。 「凸凹…
わが町わが村「上閉伊郡金沢村」(昭和27年9月18日) e釜石・遠野・上閉伊郡

わが町わが村「上閉伊郡金沢村」(昭和27年9月18日)

昭和27年9月18日の岩手日報より。 手前が役場、左側が中学校、向かい側が診療所に小学校 「わが町わが村 戦後版」というシリーズ物の記事は、今回は上閉伊郡金沢村。 現在の大槌町金沢地区となる。 昭和9年の大凶作では犬や猫まで食い、ネズミまでいなくなったと全国紙に報じられた「日本一の貧村」であったとい…
岩手の死因は都市は結核、米作値は脳溢血、若者は自殺が多いようだ(昭和27年9月18日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手の死因は都市は結核、米作値は脳溢血、若者は自殺が多いようだ(昭和27年9月18日)

岩手県民はどのような理由で死ぬのか。 岩手大学農学部小柳達男氏が県内の地域別に死因の調査を行った。 米作地(水沢):10万人 死亡者・・・10万人中213.3人 脳溢血・・・同 38.3人 結核 ・・・ 同 24.4人 乳児栄養不良 ・・・ 同 22.3人 畑作地(福岡(二戸)):7万人 死亡者・・…
昭和27年にもあった孤独死(S27.9.18岩手日報) h水沢・江刺・胆沢郡

昭和27年にもあった孤独死(S27.9.18岩手日報)

昭和27年にも孤独死はあるにはあった。 岩谷堂町(奥州市江刺)で、生活扶助(生活保護)を受給している身寄りのないお年寄りであったようだ。 ちなみに当時のプロ野球は近鉄パールス対大映スターズ。そちらも現存しない。 近鉄の投手は盛岡商業出身の沢藤光郎ではなく、黒尾重明と田中文雄(後の武智文雄)。…