a盛岡・岩手郡・紫波郡 20 9月 1959 盛岡・痴情のもつれで殺人(S34.9.20) 昭和34年9月20日、盛岡市仙北組町の仙北小学校近くの畑で腐乱した女性の遺体が発見され、地元警察に届け出があった。発見者は近隣に住む女性で、遺体は藁の下に隠されていた。解剖の結果、遺体は19歳の女性で、1〜2か月前に死亡したと推定された。死因は腐敗が進んでいたため特定されなかった。 被害者は市内のバ… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 16 9月 1959 岩手で初めてのタクシー強盗(昭和34年9月16日) 昭和34年の9月16日に日が変わった午前1時頃のこと。 大通2丁目にある盛岡タクシーの無線司令室の交信台に、うめき声が入ってくる。 一体なにごと…? 「全車、異常の有無を報告せよ、どうぞ」 「6号車、異常ありません、どうぞ」 「3号車異常なしー、どうぞ」 そうやって返ってきた答えのうち、4号車だけが… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 16 9月 1959 岩手で初のタクシー強盗(S34.9.16) 昭和34年9月16日、岩手県盛岡市でタクシー運転手が殺害される事件が発生しました。午前1時ごろ、盛岡市大通二丁目のタクシー会社本社の無線機から異常音が流れ、会社が確認を指示しましたが、1台だけ応答がありませんでした。捜索の結果、盛岡市外山岸第一地割、県道小本線(通称・庄ケ畑)付近でタクシーが発見され… 続きを読む
l全県 15 9月 1959 北朝鮮「帰還」のお知らせ(昭和34年9月15日) 昭和34年9月21日の岩手日報の広告欄より。 (たまたま手元にあるのがこの日付の新聞であるというだけで、広告の掲載自体は9月15日の時点でしていた可能性はある) いわゆる「朝鮮人の帰国事業」についての広告。 日本と北朝鮮には国交がなく、両国の赤十字社を通じての帰国事業になったことは有名な話。 &nb… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 17 6月 1959 矢巾村の長男殺し事件(S34.6.17) 紫波郡矢巾村煙山字広宮沢で、父親が長男を絞殺する事件が発生した。長男は幼少期から家族に迷惑をかけ続けており、現金や米、家財を盗んでは遊び歩く生活をしていた。20歳で結婚するも家庭を顧みずすぐに離婚し、その後再婚したが、それも短期間で破綻した。 職を転々とし、家族に頼る生活を続ける中で、窃盗や詐欺で服… 続きを読む
e釜石・遠野・上閉伊郡 12 6月 1959 釜石で貨物船の外人船員がバーで時計を強奪(昭和34年6月12日) 昭和34年6月12日の岩手東海新聞より。 この日の夜3時ごろ、釜石市内のバーで飲んでいた外人客が、バーテンから時計を強奪した。 通報で駆け付けた釜石署員に逮捕されたが、それは釜石港に出入りしていたリベリア船籍の貨物船の40歳の船員であった。 Betanko Policarpoという名前だということで… 続きを読む
e釜石・遠野・上閉伊郡 12 6月 1959 岩手で最も非行少年が多いのは釜石(昭和34年6月12日) 昭和34年6月12日の岩手東海新聞より。 釜石市を管轄する児童相談所は宮古児童相談所であったが、釜石の触法少年の状況は看過できないと、4月から月1回、釜石にも「児童相談室」が開設されていた。 その児童相談室に相談に来る様子は、記事そのものの表現を借りると「この部屋を訪れる親たちの表情は暗く、触法少年… 続きを読む
g北上・和賀郡 9 6月 1959 沢内村の不倫カップルが群馬の山奥で心中(S34.6.9) 昭和34年(1959年)、岩手県和賀郡沢内村猿橋長瀬野(現在の岩手県和賀郡西和賀町)で運転助手として働いていた男は、親戚宅近くに住む既婚女性と親しくなり、不倫関係に発展しました。女性は夫との不和を抱え、男との関係を深めていきました。同年5月19日、女性は岩手県和賀郡湯田村湯本(現在の岩手県和賀郡西和… 続きを読む
e釜石・遠野・上閉伊郡 25 5月 1959 朝鮮総連釜石支部「帰国問題の早期実現を」(昭和34年5月25日) 昭和34年5月26日の岩手東海新聞より。 朝鮮総連釜石支部は5月25日、南町の教育会館で第5次大会を開催した。 この時期、多数の釜石在住の朝鮮人が詰めかけたが、もし帰国問題が実現すればこれが最後の大会になる人もいるということで、寂しそうな雰囲気もあったようだ。 そのような中で「帰国問題の早期実現」を… 続きを読む
e釜石・遠野・上閉伊郡 18 5月 1959 釜石の五ノ橋で岩手東部バスが危機一髪(昭和34年5月18日) 昭和34年5月19日の岩手東海新聞より。 釜石駅を出て右手の中妻方面に行く際、最初にわたる橋は「五ノ橋」であるが、この五ノ橋でバスが危うく転落しそうになった。 5月18日の昼下がり、東前発小川社宅行きの岩手東部バスは、釜石市の中心部から住宅地の小川に向け、買い物帰りの親子連れ等30名を乗せて走ってい… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 24 3月 1959 滝沢村女性怪死体事件(S34.3.24) 滝沢村の空き家で顔と手足が焼けただれた女性の怪死体が発見される。 結局、犯人どころか被害者の身元すら判明しないまま昭和49年3月24日に時効を迎えたというあまりに奇怪な事件。 https://www.youtube.com/watch?v=WAiyreWbqpg … 続きを読む
l全県 4 3月 1959 警察が自らグロ書籍!?『岩手の重要犯罪』に批判(昭和34年3月4日) 昭和34年2月25日、岩手県警察本部から『岩手の重要犯罪』という書籍が出版された。 https://twitter.com/bunko_kai/status/1296353280625217543 見ての通りの本である。 表紙を開いて早々、目に入るのはこの写真。 当然のように批判が集まることになった… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 24 2月 1959 盛岡駅でヤミ米の手入れがあり担ぎ屋10人逮捕(昭和34年2月24日) 昭和34年2月25日の河北新報岩手版より。 盛岡警察署では、盛岡市内にヤミ米が相当流れ込んでいるとの情報を得た。 そこで2月24日、盛岡署員20名が盛岡着7:56、8:58の下り列車を急襲し一斉取り締まりを行った。 置き去り米を含めて押収した精米は757kg(61,000円相当)であったという。 そ… 続きを読む
d宮古・下閉伊郡 25 12月 1958 宮古の酔っ払いの喧嘩殺人(S33.12.25) 昭和33年12月25日、岩手県宮古市鍬ケ崎地区で、地元の金物商の男性が暴行を受け死亡する事件が発生した。被害者は22歳で、クリスマスパーティーから帰宅する途中に襲われた。現場は鍬ケ崎地区の路上で、衣服や靴、血痕の付着した割薪が散乱しており、乱闘の形跡があった。被害者の家族の証言から、金属製の腕時計が… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 6 12月 1958 盛岡・上厨川の五男殺し事件(S33.12.6) 盛岡市上厨川で、親と兄が五男を絞殺する事件が発生した。五男は素行が悪く、日常的に家族へ迷惑をかけていた。彼は酒に酔うと暴れ、時には「殺すぞ」と家族を脅すこともあった。また、酒代を捻出するために家財を勝手に売却することが常態化しており、馬車や農具を売り飛ばすなどして家族に大きな負担をかけていた。 被害… 続きを読む
i一関・西磐井郡 17 11月 1958 一関市釣山公園の美容師殺し事件(S33.11.17) 昭和33年11月17日、岩手県一関市釣山公園の田村神社裏で女性の絞殺遺体が発見された。被害者は美容師で、家庭問題から夫と別居していた。事件当日、「一関に行く」と言い残して行方不明になっていた。被害者は当日、親しい男性を装った中年風の声の主から電話で呼び出されていた。捜査の結果、夫が重要参考人となり、… 続きを読む
i一関・西磐井郡 12 9月 1958 一関松竹に金髪碧眼のストリッパーが来ます!(昭和33年9月12日) 昭和33年9月12日の岩手報知より。 広告欄には、一関松竹劇場でストリップの実演が行われることが報告されている。 一関市内の他の封切館が40円か50円であるところ、ここだけ入場料が150円であると言う。… 続きを読む
i一関・西磐井郡 5 9月 1958 ヤミ米の主要ルートは花泉か(S33.9.5岩手報知) 当時、米はまだ国が管理していた。 だから、国が管理する以外の米は「ヤミ米」として扱われ、警察署の取り締まりの対象であった。 一関警察署では、その流通のルートは花泉をとってくるのではないかと警戒の網を強めていた。 … 続きを読む
i一関・西磐井郡 18 8月 1958 海を見たことのない祭畤の子供たちを気仙沼へ(昭和33年8月18日) 昭和33年8月18日の岩手報知より。 岩手県内で最も降水量が多いのは、一関の山奥の「祭畤(まつるべ)」であるが、あまりに隔絶した山奥であり、子供たちは海を見たことがないというので、気仙沼の一青年が旅費を出して海に連れて行こうというもの。 … 続きを読む
i一関・西磐井郡 24 7月 1958 一関で台風11号の被害甚大(昭和33年7月24日) 昭和33年7月24日の岩手報知より。 この年の台風11号は、7月22日〜23日にかけて、一関にも多大な被害を及ぼしたようだ。 … 続きを読む
i一関・西磐井郡 18 7月 1958 水ききんで電力危機(S33.7.18岩手報知) 昭和33年の夏は日照り続きで、各河川も水不足となり、水力発電に頼っていた東北電力も電力不足の危機となっていた。 この当時は、そのような時に中部電力から電気を融通してもらうようになっていたようだ。 … 続きを読む
j東磐井郡 20 5月 1958 僻地医療に携わる医者は「何かある」医者ばかりだった(昭和33年5月20日) 昭和33年5月20日の岩手日報で報じられたニュース。 東磐井郡室根村の折壁診療所の55歳になる所長が、地位を利用して院内の麻薬を自分に打ち、業務上横領・麻薬取締法違反の疑いで一関区検察庁に書類送検されたという。 昭和30年~32年の間に、注射63本、粉末麻薬65グラムを無断で使用し、それがカルテに残… 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 19 4月 1958 大通り・上田商店で焼け残り品大売出し(昭和33年4月19日) 昭和33年4月18日の岩手日報の広告欄より。 この頃、盛岡の大通で火事があったらしい。 それで焼け残り品を大セールということになったらしい。 ところでこの上田商店というのは、あの 〽ファッションシャトー ウエダ ファッションシャトー ウ・エ・ダ ・・・のあれ? … 続きを読む
a盛岡・岩手郡・紫波郡 18 4月 1958 信用金庫の職員が一家3人殺して逃亡(昭和33年4月18日) 昭和33年4月18日に日が変わった丑三つ時。 盛岡市の寺町である新馬町の長屋から、住人の主婦の悲鳴が上がった。 「誰か来てーーーッ!」 何事かと思って眠りを破られた長屋の住人が集まってくる。 「どうしました?」 「何でもないんです」 ああ、そういえばここには19歳の養子がいたんだった。 喧嘩でもした… 続きを読む
c久慈・九戸郡 5 3月 1958 久慈のDQN失業者が祖母の首締め強盗(S33.3.5デーリー東北) 尻内駅で捕まったらしい。 ちなみに、昭和33年11月の時刻表によれば、尻内発の上り列車は14:13の上野行き114列車。 … 続きを読む
c久慈・九戸郡 5 3月 1958 昭和8年の大津波を偲んで久慈で避難訓練(S33.3.5デーリー東北) 3月3日は昭和8年の三陸大津波ということで、久慈市湊町で避難訓練。 「5年以内に大津波の学説」は、昭和35年のチリ地震津波で当たってしまった。 … 続きを読む
h水沢・江刺・胆沢郡 29 1月 1958 水沢で高利貸し夫婦が賭博仲間に殺される(S33.1.29) 昭和33年1月29日、岩手県水沢市田小路で、64歳の家畜商の男性と42歳の同居女性が自宅で惨殺される事件が発生した。現場は水沢警察署から約3キロ離れた木造平屋の住宅で、二人は深夜、寝込みを襲われ、薪のような鈍器で頭部を繰り返し殴られて即死した。室内には物色の形跡が見られたものの、大金や預金通帳はその… 続きを読む