昭和35年9月3日の岩手東海新聞より。

釜石から国道45号線で宮古方面に行く際は、釜石市役所の脇の方から鳥谷坂トンネルを通るのが一般的だ。
しかし鳥谷坂トンネルの開通前は、大渡小学校の脇の坂道からグネグネと山道を通り、鳥ヶ沢トンネルを通って女遊戸（おなつぺ）に出るルートだった。

9月2日、その鳥ヶ沢トンネルの手前あたりで、釜石市内の鮮魚商の小型トラックが崖下に転落するという事故が発生した。

その小型トラックは、大槌で魚を下ろして釜石に帰る途中だったのだ。

そこへ、鵜住居の運送会社のトラックが向こうから来た。

それで道路の右側に寄ろうとしたら、ハンドルを切りすぎて路肩が崩れ、約10メートル下の沢に転落したのだという。

運転手は腰の骨折で全治2ヶ月の重症、一緒に乗っていた店員も全治10日の怪我だったという。

しかし良くその程度の怪我ですんだものよ・・・

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