釜石のタクシーの不審な女客(昭和36年3月1日)

昭和36年3月2日の岩手東海新聞より。

3月1日の夜、釜石市大町のバー「白樺」から女給を乗せた西円タクシーは、指示されるままに大平の出光興産油送桟橋のところまで車を走らせた。

天神町に住んでいる24歳のその女給は降りる際、「さようなら」「同僚に私の写真を実家に送ってくれるように頼んでください」などと不審な言葉を残して桟橋を渡っていた。

不穏なものを感じたタクシーの運転手は、近くの観光ホテルの人たちを呼んで桟橋に行ってみたのだが、その女給の姿はもうなかった。

おそらくは海に身を投げて自殺を図ったのではないかと釜石警察署に届け出た。

警察署員は朝まで捜索したのだが、波が荒く発見できなかった。

3月2日の朝からは、釜石海上保安部の巡視艇もくれんが捜索にあたったが、発見できなかった。

 

 

 

 

 


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