事件・犯罪・司法

松尾村・前森山の事故隠し殺人(S43.8.14) a盛岡・岩手郡・紫波郡

松尾村・前森山の事故隠し殺人(S43.8.14)

昭和43年8月14日夜、岩手県岩手郡松尾村の中沢地区公民館で行われた前森山農業協同組合主催の離農送別会に参加した男性が、帰宅しないまま行方不明となりました。男性の妻は夫が戻らないことを不審に思いながらも、恥ずかしさから警察への届出をためらっていましたが、8月18日、農協組合長を通じて岩手警察署松尾駐…
大槌町の帳場婦人強盗殺害事件(昭和43年4月1日) e釜石・遠野・上閉伊郡

大槌町の帳場婦人強盗殺害事件(昭和43年4月1日)

末広町の商店街で 大槌町の末広町は、大槌町の中心街にある商店街である。 当たり前ながら国道45号線大槌バイパスはなく、大槌大橋すらなかったので、当時の大槌町内の国道45号線のルートは、釜石市室浜から大槌町白石を経て、須賀町の踏切を渡って、末広町を抜けて安渡橋へ行くというルートとなる。 その末広町の商…
釜石市営ビル独居老人殺人事件(昭和43年1月30日) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石市営ビル独居老人殺人事件(昭和43年1月30日)

閉店時刻でもないのに 釜石製鉄所は合理化され、愛知県の東海製鉄所に集団で転勤するなど、人口は8万人を切っていたが、相変わらず溶鉱炉の火は赤々と燃え、中心街はガラの悪い賑わいを見せていた時期の釜石市での事件である。 昭和43年1月30日の夜8時半頃。 釜石港に近い浜町の市営ビル1階でタバコや種苗を売っ…
川口の強盗殺人事件(S43.1.17) a盛岡・岩手郡・紫波郡

川口の強盗殺人事件(S43.1.17)

昭和43年1月17日午前9時頃、岩手県岩手郡岩手町川口地区で、ある女性が近所の一人暮らしの女性宅を訪ねた際、鍵がかかっていない玄関から中に入り、居室で血を流して倒れている遺体を発見した。この女性は近くの岩手町川口駐在所に駆け込み、警察が現場へ急行した。遺体の状況や室内が物色された形跡から、警察は殺人…
玉山村の幼児餓死事件で久慈の専門学校生が地蔵建立のために寄付(昭和42年12月3日) c久慈・九戸郡

玉山村の幼児餓死事件で久慈の専門学校生が地蔵建立のために寄付(昭和42年12月3日)

昭和42年12月4日のデーリー東北より。 この前の月、玉山村で幼い姉妹が父親に置き去りにされて餓死したと言う痛ましい事件が発生した。 この事件は、全国的な反響を呼んだが、久慈市の久慈文化服装学園の生徒会では、玉山村の村長に当てて「死んだ2人の子供のお地蔵さんを立ててやってください」と4300円を送っ…
一本木の轢き逃げ事件(S42.9.15) a盛岡・岩手郡・紫波郡

一本木の轢き逃げ事件(S42.9.15)

昭和42年9月15日、岩手県岩手郡西根町大更に住む農業兼日雇労働者の男性が、盛岡市梨木町にある建設会社で給料を受け取った後、同僚たちと盛岡八幡宮の例祭で酒を振る舞われました。その後、会社の車で帰宅する予定でしたが、途中で滝沢村一本木にある飲食店街で下車し、憩食堂で飲酒を続けました。深夜、飲食店で他の…
北上で聾啞の男が老婆を絞殺(昭和42年5月4日) g北上・和賀郡

北上で聾啞の男が老婆を絞殺(昭和42年5月4日)

昭和42年5月4日の早朝、北上市内の山林で老婆の絞殺死体が発見された。 老婆は前日3日の朝、山菜取りに出かけたが、夜になっても帰宅しなかったので家人が自家所有の山林を探し回っていたら、杉林の中で死体となっていたのである。 北上署は、近隣の不良を中心に怨恨と痴情の線で捜査を展開することとした。 また、…
盛岡・驚かせるつもりが殺人に(S42.5.13) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・驚かせるつもりが殺人に(S42.5.13)

昭和42年5月12日午後3時頃、岩手県盛岡市三戸町に住む17歳の少年は、職場である麻雀クラブへ向かいました。この少年は宮古市から盛岡に移り住み、同棲していた女性と三戸町のアパートで暮らしていました。その日は給料日であり、7,000円を受け取って午後11時過ぎまで働き、仕事終わりに職場で酒を飲んで酔っ…
平泉の路上強盗殺人(S41.2.1) i一関・西磐井郡

平泉の路上強盗殺人(S41.2.1)

昭和41年2月1日未明、岩手県西磐井郡平泉町長島字桜里の県道で、帰宅途中の老人が襲撃され、命を奪われる強盗殺人事件が発生した。被害者は同町長島字山谷に住む66歳の男性で、頭部を激しく殴打され、通りかかったタクシー運転手によって発見された。被害者は病院に搬送されたものの、頭蓋底骨や顎の骨の骨折が原因で…
朝鮮人、殺人未遂(見出し原文ママ)(昭和40年12月4日) e釜石・遠野・上閉伊郡

朝鮮人、殺人未遂(見出し原文ママ)(昭和40年12月4日)

昭和40年12月4日の岩手東海新聞より。 この日、釜石市大渡町1丁目にある朝鮮会館内で、朝鮮人同士が丸棒で暴行して瀕死の重傷を負わせた殺したものと思って釜石警察署に自首すると言う事件があった。 幸いでも被害者は一命は取りとめたようであった。 原因は、11月17日に新潟港から北鮮(原文ママ)新帰国する…
山田町の町章は山口相互銀行の行章のパクリではないと分かったが…(昭和40年10月22日) d宮古・下閉伊郡

山田町の町章は山口相互銀行の行章のパクリではないと分かったが…(昭和40年10月22日)

昭和40年10月22日の岩手日報より。 山田町の町章は、山口相互銀行のパクリではないかと指摘された。 結局、その指摘は真実ではないということになったが、しばらく町章を使用するのは控えようということになった。 ちなみに、現在の町章はこの5年後の昭和45年に制定された。  …
盛岡・東宝第一映画劇場の殺人事件(昭和40年10月14日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・東宝第一映画劇場の殺人事件(昭和40年10月14日)

木曜日の夜 昭和40年10月14日、木曜日の夜のこと。 盛岡最大の歓楽街となった映画館通りの、まさに映画館である東宝第一劇場では「国際秘密警察 鍵の鍵」と「けものみち」を二本立てで上映していた。 このうち夜の部の会場は17時50分。 南側の便所で、22~23歳の若い男が血まみれになって倒れていた。 …
馬場検事総長が「くりこま1号」で来盛(昭和40年10月14日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

馬場検事総長が「くりこま1号」で来盛(昭和40年10月14日)

昭和40年10月15日の岩手日報より。 馬場義次検事総長が、東北5県の地方検察庁の視察のために、急行「くりこま1号」で盛岡に来た。 この馬場検事総長、昭和32年には売春汚職事件で検察内部の権力争いを繰り広げ、偽情報をつかませて読売の記者を自殺にまで追い込んだという。    …
盛岡・義妹一家鏖殺事件(S40.4.21) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡・義妹一家鏖殺事件(S40.4.21)

昭和40年4月21日、岩手県盛岡市下厨川の開拓地で、農業を営む一家が襲撃される事件が発生しました。午後8時30分頃、加害者である夫の兄が、弟夫婦の家を訪れました。この家は、戦後の払い下げ地で建てられた木造二階建ての住宅兼牛舎で、弟は家畜商として成功し、裕福な生活を送っていました。 加害者は金銭的困窮…
一関の連続放火事件(S40.3.3) i一関・西磐井郡

一関の連続放火事件(S40.3.3)

昭和40年3月3日、岩手県一関市の県立一関第二高等学校で放火未遂事件が発生した。2年A組教室のカーテンが燃えているのを近隣の子どもたちが発見し、付近の住民が窓を破って消火した。翌日3月4日夜には、再び同校で火災が発生し、校舎の大部分が焼失した。この一連の事件を受け、一関警察署は特別捜査本部を設置し、…
西下台町の放火殺人事件(S40.1.14) a盛岡・岩手郡・紫波郡

西下台町の放火殺人事件(S40.1.14)

昭和40年1月14日、岩手県盛岡市西下台の新興住宅地で発生した火災現場から、独身男性が殺害された状態で発見されました。被害者は岩手県北部の資産家の息子で、盛岡市西下台にある一戸建てで一人暮らしをしていました。彼はアパート経営と生命保険の外交員を兼業し、地域で信頼を得ていました。頭部に致命的な傷を負い…
川井村の薪炭商夫婦殺害事件(S39.12.18) d宮古・下閉伊郡

川井村の薪炭商夫婦殺害事件(S39.12.18)

昭和39年12月18日、岩手県下閉伊郡川井村中屋敷で、夫婦が猟銃で射殺される事件が発生した。同日午前11時30分頃、近隣住民が夫婦の遺体を発見し、宮古警察署に通報。現場は無施錠の出入口、障子の隙間、鮮明に残された足跡などから計画的な犯行をうかがわせるものであった。夫婦は寝室で倒れており、大量の血液が…
花巻で踏切報知機にいたずらする列車妨害が相次ぐ(昭和39年11月2日) f花巻・稗貫郡

花巻で踏切報知機にいたずらする列車妨害が相次ぐ(昭和39年11月2日)

昭和39年11月2日の岩手日報より。 この時期、東北本線の花巻~村崎野間で列車妨害が相次いでいたという。 昭和38年10月25日以来、コンクリートトラフや鉄道標識が抜かれて線路にばらまかれるなどの悪質な列車妨害が13件続いていたという。 昭和39年11月1日には、下り197貨物列車が花巻市南城地内で…
遠野で「忍者部隊」を真似た小学生が盗み・宮古で国道沿いに花壇(S39.6.10岩手東海新聞) d宮古・下閉伊郡

遠野で「忍者部隊」を真似た小学生が盗み・宮古で国道沿いに花壇(S39.6.10岩手東海新聞)

遠野で、当時のテレビ番組「忍者部隊月光」を真似て窃盗をする小学生が出たという。 また、宮古では一級国道の開通に合わせて花壇の整備と。 それまで二級国道111号線であったところ、昭和38年4月1日に指定替えされて一級国道45号線になったもの。    …
釜石の刺傷ざたが市民の献血で救われる(昭和39年1月4日) e釜石・遠野・上閉伊郡

釜石の刺傷ざたが市民の献血で救われる(昭和39年1月4日)

昭和39年1月6日の岩手東海新聞より。 港町・釜石は常に流れ者が絶えず、喧嘩も勃発していたが、ついにナイフでの刺傷沙汰になってしまった。 刺された方は、県立釜石病院に運ばれたが、生命危篤となっていた。 このような時、献血を呼びかけ、この時はギリギリのところで助かったのだと言う。   このこ…