盛岡〜日詰の乗合自動車の冬ダイヤ(S7.1.10岩手日報)

昭和7年1月10日の岩手日報に、盛岡〜日詰間を結ぶ乗合自動車の冬ダイヤが掲載されている。

運行していたのは「佐藤自動車部」という事業者で、当時はまだ地域ごとにこうした小規模事業者が路線を運営していた。

この佐藤自動車部も、戦時統合によって昭和18年に発足する「岩手中央バス」に吸収されることとなる。

広告には盛岡駅前から日詰駅までの時刻表が図入りで載っており、冬季ダイヤのためか運行本数や発着時刻が細かく調整されている。

また、下段には同社のタクシー利用を呼びかける文言もあり、路線バスとタクシーの両方を運営していたことがわかる。

こうした「冬期特別ダイヤ」の告知は、当時の寒冷地交通の事情を物語る資料でもある。


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