紀元2600年聖戦博覧会の地鎮祭(S15.8.4新岩手日報)

昭和十五年八月四日の『新岩手日報』には、紀元二千六百年を祝う「聖戦博覧会」の地鎮祭の様子が報じられている。
会場となったのは、盛岡市内丸の商品陳列所前の広場。桜山神社の宮司を招き、盛大に執り行われたという。

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記事の見出しには「豪華殿堂輝やく礎」「聖戦博の地鎮祭」とあり、戦時色が強まる中での華やかな催事を伝えている。
紀元二千六百年という国家的祝賀ムードのもと、「聖戦」と結びつけて博覧会が企画されたことからも、当時の時代精神がうかがえる。

この地に建てられた商品陳列所は、のちに岩手県立図書館として利用され、現在は「もりおか歴史文化館」として知られている。
戦時体制の熱気とともに、盛岡の中心地が少しずつ姿を変えていったことを示す貴重な一枚である。

 


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