大槌で大槌で牛のせり市(S37.10.3岩手東海新聞)
 1962年10月3日
 2025年10月31日
大槌町では、秋の恒例となる牛のせり市が開かれた。会場は町方の家畜保健所前と、金沢地区の農協前の2ヶ所。

この日、出陳された牛はオス・メス合わせて150頭(それぞれ75頭ずつ)。会場には県内はもとより、隣県・宮城からも多くの買参人が訪れ、その数はおよそ500人にのぼったという。
朝早くから会場は熱気に包まれ、威勢のよい掛け声が飛び交った。農家が丹精込めて育てた牛が次々と引き出され、値がつけられていく。
なかには高値で取引される牛もあり、出品者の表情には安堵と喜びが入り混じっていた。
大槌の秋を彩るこのせり市は、地域経済を支える大切な行事であり、また人々が交流を深める場としても親しまれていた。
