2年連続の米の生産調整(S46.2.3)
1971年2月3日
2025年1月18日
昭和46年度は、政府が余剰米対策として生産調整と予約限度数量を実施しました。本割り当ての生産調整量は前年の2倍以上に達し、農民に大きな影響を与えました。一方で、基本米価が3年ぶりに引き上げられたものの、予約限度数量の設定が農民を動揺させました。
天候不順が稲作に深刻な影響を及ぼしました。冷害や霜害、強風が相次ぎ、苗不足や生育不良が発生しました。さらに、イモチ病が発生し、耐寒性の弱い品種が特に大きな被害を受け、収穫量は大幅に減少しました。作況指数も低下し、農民の収入に深刻な影響を与えました。
転作を選んだ農家も天候不順や野菜価格の暴落により経営が厳しい状況に陥りました。昭和46年度は、政策と自然災害が重なり、稲作農家にとって極めて困難な年となり、今後も減反政策が続くと予想されています。