岩手大学に人文社会科学部創設(S52.1.18)

岩手大学は新たに人文社会科学部を創設し、翌年度に開設することが決定した。この学部は、法学、政治学、経済学、歴史学、哲学、社会学、言語学、文化研究などを専門とする。特に、法学分野の拡充が重視され、新学部の準備が進められてきた。

学部は地域文化、社会科学、欧米研究、アジア研究の4つの専門コースで構成され、一般教育と専門教育の一体化を目指している。これにより、学生と教員の交流が促進され、学際的な教育環境が整えられる。

入試は昭和52年5月に実施され、志願倍率は4.97倍であった。当初は10倍を超えると予想されたが、実際には予想より低かった。合格者は208人で、東北六県出身者が過半数を占めた。

ただし、自然科学の基礎教育が不十分であることや、教育学部との統合が懸念点とされている。新学部の開設によって、地域社会との結びつきを強め、人材育成に貢献することが期待されている。

 


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