岩手県知事に中村直氏(S54.4.8)

16年間続いた千田県政に代わり、中村直氏が新知事に就任した。54年4月8日の知事選では、自民党公認の中村氏、無所属の現職・千田正氏、革新系無所属の山中吾郎氏が争い、中村氏が圧勝し、初の自民党知事が誕生した。千田氏は79歳という高齢や選挙態勢の甘さから敗北し、政治生命を終えた。

千田氏は昭和38年に初当選し、計画的な県政運営や北上山系開発、交通整備、福祉政策を進めたが、オイルショック後の経済低迷により四期目は苦戦した。後援会内でも若手に道を譲る意見が出ていた。

中村知事は千田県政の課題を引き継ぎつつ、独自の施策を加えて進める方針を示した。工業団地の企業誘致やインフラ整備に力を入れる。また、自民党公認で当選したものの、県政運営では公平性を重視する姿勢を示した。


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