紫波町の女性殺人死体遺棄事件(S63.3.23)

昭和63年3月23日、紫波郡紫波町西長岡の水田で、農作業中の男性が白骨化した女性の遺体を発見した。遺体は全裸であおむけに埋められており、こたつ掛けが上半身を覆っていた。死後1か月以上経過し、30~40代の女性と判明。手足のネイルから飲食業関係者とみられた。

捜査の結果、遺体は盛岡市のスナック経営者で、前年10月末から行方不明になっていた女性と判明。身元確認の決め手は指紋と遺棄現場の土地所有者情報で、かつてその水田を所有していた家の長男が夫であった。夫は「旅行に出た」と説明を避けていたが、こたつ掛けや遺品が自宅から出たことなどから疑いが深まった。

4月15日、夫は死体遺棄容疑で逮捕され、のちに殺人を自供。11月1日未明、店内で口論となり、腕とカラオケ用コードで首を絞めて殺害。遺体を車に乗せ、実家に立ち寄ってこたつ掛けを持ち出し、以前所有していた水田に遺棄したと述べた。

盛岡地検は5月16日、夫を殺人と死体遺棄の罪で起訴。公判を経て11月4日、懲役10年の判決が確定した。事件解決まで延べ5,300人以上の捜査員が動員された。


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