盛岡・松屋で創業4周年謝恩の市(S6.9.1岩手日報)

昭和6年9月1日の岩手日報には、盛岡市中ノ橋通にあった百貨店「松屋」による創業4周年記念の広告が掲載されている。

広告によれば、松屋では「謝恩の市」と題し、「年一度の大奉仕」として特別セールを開催。目玉は「秋の新柄発表大会」で、呉服・洋布・モスリンなど秋の装いを揃えた品々が並ぶという。さらには「興趣深い催し」として、創作婦人着物の入賞発表や副賞(副賞としては「製品引換券」)も用意されていた。

会期は9月4日から9月5日までの二日間。なお、創作作品の発表は「四日本紙朝刊に登表」とされており、地元紙を通じて一般公開されるようである。

現在では失われた松屋百貨店の広告からは、地元密着型の百貨店として、地域の婦人たちの関心を集める一大イベントを演出していた様子がうかがえる。

 


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