釜石製鉄所の合理化計画(S63.2.5)
1988年2月5日
2024年10月20日
新日鉄釜石製鉄所は、鉄鋼業界の合理化に伴い、鉄以外の分野への新事業展開を進めています。特に、キノコ栽培、ヘアセット商品、タンパク質食品「タンパッキー」など、多岐にわたる新事業に取り組んでおり、余剰人員の活用も目的としています。また、製鉄所内に飼料備蓄基地の建設も計画されており、輸入飼料の供給を見込んでいます。情報通信分野にも進出し、IBMや日立製作所などと提携し、情報システム関連の新会社を設立、さらに多くの雇用創出を図る計画です。工場敷地を利用して様々な企業誘致も行われ、地域全体の経済再生を目指しています。この一連の新事業展開は、単なる企業の生き残り策にとどまらず、釜石市全体の経済活性化を狙ったものであり、国や県、市の支援も強化されていますが、課題としては、販路確保や消費者ニーズへの対応が挙げられています。