史上最大の史上最大の豊作(S60.12.20)
1985年12月20日
2025年1月2日
昭和60年の岩手県における稲作は、前年に続く豊作となり、収量は過去最高の十アールあたり545キログラムを記録しました。育苗期の健苗育成や梅雨明け後の好天が生育を促し、収穫量は44万9,610トンに達しました。昭和60年12月20日には、東北農政局岩手統計情報事務所がこの収量を「史上最大の豊作」と発表しています。ただし、政府買い入れ価格の据え置きや減反策の強化など、米作を取り巻く環境は依然厳しい状況です。
生育の過程では、春の気温が順調で健苗が育ちましたが、6月には異常低温や霜が一時的に生育を抑えました。その後、気温の回復により順調に生育が進み、7月以降の高温多照が影響して収穫期までの生育条件は良好でした。8月の高温によりモミ数は増加しましたが、登熟歩合が低下し、粒量は全体的にやや少なめとなりました。
刈り取り期の長雨による品質低下や一部での害虫被害が発生しましたが、収量は確保され、地域ごとに作況指数が105から115と「良」以上の評価を受けました。