ラグビー新日鉄釜石3度目の日本一(S55.1.15)
1980年1月15日
2025年4月26日
昭和55年1月15日、新日鉄釜石ラグビー部は国立競技場で行われた第17回日本選手権で明治大学を36-3で破り、二年連続三度目の日本一となった。釜石は試合開始15秒でトライを挙げ、その後もFWの体力とバックスの機動力を生かして試合を支配。特に森や松尾らの活躍が光り、明大にほとんど反撃の機会を与えなかった。釜石は練習時間が短く、環境にも恵まれない中、個人練習と仕事中の身体鍛錬で努力を重ねたことが強さの秘訣とされる。また、主力に大学出の森・松尾を擁する一方、大半は北海道・東北出身の雑草的な選手たちで構成されていた。
この日本選手権に先立ち、釜石は社会人大会でも三菱重工長崎、秋田市役所、三菱自工京都を下して決勝へ進出。決勝では東京三洋に苦戦したが、後半にペースを取り戻して勝利し、二連覇を達成。特に若手選手の成長が著しく、ベテランと若手の絶妙なチームワークが釜石の強さを支えていた。今後は大会史上初の三連覇に挑むことになる。