JOQGラジオ盛岡放送局が開局(S13.8.8岩手日報)
1938年8月8日
2026年2月7日
昭和13年8月8日付の岩手日報が伝える物語は、前日の8月7日に産声をあげたJOQG盛岡放送局開局の熱狂に満ちています。歴史的第一声が響いたのは、8月7日の午前6時のことでした。盛岡放送局のアナウンサーがマイクに向かい、8月7日の朝が爽やかに明けました、みなさんおはようございますと試験放送を届けた瞬間、岩手の空に新しい時代の電波が流れ始めました。
午前10時になると、新築されたスタジオには職員や関係者が集まり、厳かな修祓式が執り行われました。式では仙台中央放送局長や盛岡放送局長をはじめ、技術部代表やアナウンサー代表が玉串を奉呈し、事業の発展を祈念しました。また来賓として盛岡郵便局長が、施工側からは工事業者を代表して石井組代表がそれぞれ玉串を奉呈しており、官民を挙げた郷土の悲願達成であったことが伺えます。
開局を祝う熱気は夕方になっても衰えることはありませんでした。午後6時からの記念放送では、県内各地の児童たちによる合唱が次々と電波に乗りました。水沢小学校、一関小学校、黒沢尻小学校、日詰小学校、花巻小学校、山岸小学校、そして大慈寺小学校。一関小学校の児童たちが歌う今日も暮れ行くというメロディが、開局初日の夕暮れを情緒豊かに彩りました。また、岩手県公会堂からは筝の調べが祝賀放送として流され、最新の技術であるラジオを通じて伝統的な音色が家庭へと届けられました。この日の紙面は、夏空に響き渡った新しい時代の産声を、郷土の誇りとして鮮烈に記録しています
