「四月馬鹿」(エイプリルフール)の起源とは?(昭和26年4月1日)
1951年4月1日
2021年12月28日
昭和26年4月1日の「夕刊いわて」より。
この時期「四月馬鹿」(エイプリルフール)は記事の表現をそのまま借りれば「罪ないウソで人を担ぎ、だましたとか、だまされたとかでこの一日はてんやわんや…」と定着しているようだった。
ではその「四月馬鹿」の起源は何か。
記事内では、以下のように解説している。
遠く印度、諸仏の誘導と説法で衆生に楽しみを与えるという仏教の『菩薩の行』は三月の終わり一週間行われ、この期間は衆生も法文をきき修行おさおさ怠りないがひとたび『菩薩の行』が終わった四月一日にはまた元の衆生に立ち返ってしまう…ということから四月一日に傲岸を行い却ってこれを将来の戒めをしたのが西欧の万愚節の起源であるとかこれがフランスに伝わり趣向が変って一日をナンセンスに笑い合う行事になったようだ。その後登用に逆輸入され大正年間日本の好事家達に珍重され始めると雑話・新聞が面しろおかしくこの異風を紹介し始め、四月一日の外事新聞のザレ記事に刺激されたからたまらない、このごろはネコもシャクシも万愚節の教義などそっちのけ、だましだまされ喜ぶ四月馬鹿の何と多いこと…