水沢と江刺を結ぶ桜木橋が九分通り竣工(S6.9.1岩手日報)
1931年9月1日
2025年8月6日
昭和6年9月1日の岩手日報より。
桜木橋がいよいよ九分通り完成し、9月20日頃には祝賀会が行われる予定となった。
この橋は、胆沢郡水沢町と江刺郡愛宕村を結ぶ幹線道路上に架けられたもので、交通の便はもちろん、地域の発展に大きく寄与することが期待されている。地理的には、佐倉河村(現・奥州市水沢佐倉河)と愛宕村(のちの江刺市愛宕)をつなぐ橋ということになる。
祝賀会の会場をどこにするかについては、現在も検討中であり、愛宕村で行うか、あるいは江刺郡の中心地である岩谷堂町(昭和33年の市制施行で江刺市となる際の中心地)で行うかが焦点となっている。
写真には、完成した側と、建設中の橋梁部分が写っており、架橋工事の大規模さと進捗がよく分かる。
水沢と江刺を結ぶ重要な架け橋として、地域住民の期待を一身に背負って完成間近となった桜木橋。祝賀の準備も進められており、当時のインフラ整備の象徴ともいえる光景である。