水沢の牛乳搾取業者(原文ママ)が安上がりな消毒殺菌装置を開発(S6.9.11岩手日報)

昭和6年9月11日の岩手日報より。

胆沢郡水沢町の牛乳搾取業者が、従来の汽火熱式(スチーム式)牛乳消毒殺菌器に代わる、新しい「かまど式殺菌器」を発明したという。

この装置は、昔ながらのかまどの構造を応用したもので、価格は3斗(約54リットル)容量で150円程度。従来の汽火熱式では300円ほどかかるため、装置代は半額で済む計算になる。さらに燃料費も従来の半分に抑えられるという。

改良のポイントは、煙突の付け方と蒸気の上げ方にあり、効率よく加熱・殺菌ができる構造になっている。近く特許も取得する予定だといい、牛乳業界にとっては経費節減と衛生向上の両面で注目の発明であった。

 


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