大船渡のスナックママ殺し(S43.9.5)
1968年9月5日
2025年10月1日
昭和43年9月5日、岩手県大船渡市大船渡町笹崎で道路に倒れている女性が発見され、殺人事件として捜査が始まりました。被害者は大船渡市大船渡町でバーとスナックを経営する37歳の女性で、事件当夜、大船渡町内の自店で営業を終えた後、近くの飲食店に立ち寄り、午前3時頃タクシーで帰宅した後に襲われたと見られます。
捜査の結果、バーの従業員で24歳の男性が重要参考人として浮上しました。この男性は事件当夜、現場近くの大船渡町内の小学校付近を歩いているところを目撃されており、さらにバーの白衣を早朝に急いで洗濯に出すよう依頼し、ズボンを交換するなどの不審な行動が確認されました。
取り調べにより、男性は被害者と肉体関係がありましたが、妻子を持つ身で関係を断とうとしていました。しかし、被害者が関係を維持するよう執拗に迫り、挑発的な言動を続けたことで関係が悪化。当夜、口論が激化し、男性は突発的に被害者を殺害したと供述しました。犯行後、被害者のネックレスや腕時計を大船渡港岸壁から海中に投棄しましたが、捜索によりネックレスが発見されました。この供述と物的証拠をもとに、男性は殺人罪で起訴され、裁判で懲役8年の判決を受けました。