盛岡民衆駅開業の開業の写真記事(S34.11.21岩手日報)

【アーカイブ岩手】昭和34年11月21日「盛岡民衆駅」誕生の瞬間を振り返る

今回ご紹介するのは、今から65年以上も前、昭和34年(1959年)11月21日付の岩手日報の記事です。

Screenshot

そこには、当時の盛岡市民が待ち望んだ「盛岡民衆駅」の開業を伝える、熱気あふれるグラビアページが躍っていました。

「民衆駅」とは、国鉄と民間資本が共同で建設した、商業施設一体型の駅舎のこと。現在の駅ビルの先駆けとも言える、当時の最先端スポットです。

紙面から読み解く「趣向も最高」な新駅舎

見出しには「趣向も最高 盛岡民衆駅」という誇らしげな文字。記事では、単なる駅舎の完成にとどまらず、その建築美や機能性が絶賛されています。

  • 建築材の展示会: ガラスやテラゾー(人造大理石)を多用した、当時としては極めてモダンな造り。
  • 客本位の色彩調節: 利用者の心理を考えた色使いがなされていたことが強調されています。
  • 地下道の整備: 写真5番には、タイル貼りの清潔感あふれる地下道の様子が写っています。

当時の雰囲気を伝える写真たち

写真番号 内容・見どころ
2 「乗車口」の大きな看板。コートを羽織った人々が行き交う。
4 窓口の様子。現在のような自動券売機はなく、対面販売が主流でした。
6 駅構内の売店。「くすり」の看板が見え、生活に密着した賑わいを感じます。
8 応接室のような豪華な待合スペース。贅を尽くした設計です。
記事によると、この駅舎は11月22日から営業を開始。落成式には多くの関係者が詰めかけ、岩手の新しい玄関口の誕生を祝いました。

「近代建築の粋を集めた…」「色彩調節も客本位に…」

こうした表現からは、戦後復興を経て、岩手がより豊かな未来へ向かおうとしていた時代の息吹を感じずにはいられません。
今の盛岡駅の賑わいの原点が、ここにあるのですね。

© 202X 郷土史ブログ – 資料提供:岩手日報(昭和34年11月21日付)


showa
  • showa

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です