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桃の節句も旧暦で祝っていた(昭和32年4月1日) l全県

桃の節句も旧暦で祝っていた(昭和32年4月1日)

昭和32年4月1日の岩手日報より。 「あすは旧桃の節句」というキャプションの写真記事。 桃の節句の雛祭りと言えば3月3日と決まっているが、この時代は旧暦で祝っていたようである。 ちなみに、気象庁の生物季節観測のページによれば、盛岡地方気象台では桃の開花時期は観測していなかったが宮古測候所では観測して…
エンコして乗客に押される伊保内行きのの県北バス(昭和32年2月15日) b二戸・二戸郡

エンコして乗客に押される伊保内行きのの県北バス(昭和32年2月15日)

昭和32年2月15日の河北新報岩手版より。 県北地方は連日の吹雪で、山間部は積雪3尺余りとなり、幹線筋以外のバスが運休が相次ぐこととなった。 福岡〜伊保内のバスはかろうじて運行していたが、一旦バスがエンコしようものなら、後から来るトラックなどが次々と通行止めになるわけで、車掌や乗客がバスの後ろを押し…
この年の大寒は暖冬(昭和32年1月20日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

この年の大寒は暖冬(昭和32年1月20日)

昭和32年1月21日の河北新報岩手版より。 盛岡市中ノ橋通りにて 1月20日と言えば大寒であったが、この日の盛岡は外でもオーバーを脱ぎたくなるような暖かさであったと言う。 前日に降った雪もすっかり溶けてほこりもまうと言う春のような天候であったと言う。 盛岡八幡宮の境内で行われた雪の芸術祭の雪蔵も、片…
金ヶ崎中学校の女教師「薪を盗んで隠すようなクソガキのいるクラスにはマイナス10度でもストーブを使わせません!(キリッ」 h水沢・江刺・胆沢郡

金ヶ崎中学校の女教師「薪を盗んで隠すようなクソガキのいるクラスにはマイナス10度でもストーブを使わせません!(キリッ」

昭和31年3月17日の河北新報より。 胆沢郡金ヶ崎町の金ヶ崎中学校のあるクラスでは、2月6日に他のクラスからストーブ用の薪を盗んで天井裏に隠した事件が発生したのだという。 これに対し30歳の女教師は怒った。 「こんな悪い子たちにはどんなに寒くてもストーブは使わせません!寒いまま授業受けて!」 ところ…
水沢ではこの冬最低の零下15.6度! a盛岡・岩手郡・紫波郡

水沢ではこの冬最低の零下15.6度!

前沢の生母小学校母体分校で寒さに震える児童の半数が風邪をひいたという記事の隣にあったニュース。 昭和31年2月9日の朝、県内各地では猛烈な寒気に見舞われた。 盛岡では-12.2℃でで例年より5.6℃も低い。 水道が凍って水が出ないという主婦からの助けを求める電話が100件以上あったという。 盛岡測候…
水沢で雪の芸術祭(昭和31年2月5日) h水沢・江刺・胆沢郡

水沢で雪の芸術祭(昭和31年2月5日)

昭和31年2月7日の河北新報岩手版より。 水沢で恒例の雪の芸術祭は、荒天のために延期になっていたが、2月5日に開催されたという。 雪像のコンクールだったようで、この年1位になったのは南町子供会の「千秋楽」であったという。 2位は不断町の「機関車」、3位は大畑小路の「後藤寿庵像」、新小路の「金太郎のす…
和賀地方では近年にない豪雪でバスが走れず馬ソリ出動(昭和31年2月5日) g北上・和賀郡

和賀地方では近年にない豪雪でバスが走れず馬ソリ出動(昭和31年2月5日)

昭和31年2月7日の河北新報岩手版より。 それでなくとも湯田村や沢内村といった和賀郡西部は岩手県内で最も積雪のある地方であった。 ところがこの冬は、それに輪をかけた豪雪となり、湯田村川尻では5日現在で230cmと数十年ぶりの記録的な豪雪であったという。 これでは車は走れず、郵便配達人や警察官はスキー…
横黒線にジョルダン式雪かき車が出動(昭和31年1月27日) g北上・和賀郡

横黒線にジョルダン式雪かき車が出動(昭和31年1月27日)

昭和31年1月29日の岩手日報より。 岩手県内でどこが最も雪が積もるかといえば、何といっても西和賀地方である。 その西和賀地方を走る北上線―――当時の呼び方であれば横黒線はこの年も除雪に苦労していた。 それで、横黒線にはラッセル車どころかより広幅のジョルダン式雪かき車が配属されていた。 この年は「例…
岩手山の山頂なら仙台のテレビが見れるかも?(昭和31年1月19日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手山の山頂なら仙台のテレビが見れるかも?(昭和31年1月19日)

昭和31年1月19日の河北新報岩手版より。 盛岡市内にはアマチュア無線局は27局あり、東北一であったという。 受信しているだけの愛好家も合わせれば50人はいたのではないかと言われていた。 その盛岡ではアマチュア無線クラブがあったが、この年の目標は「4月に仙台で放送が始まるテレビを岩手山頂で受信しよう…
沿岸で珍しい大雪(昭和31年1月14日) c久慈・九戸郡

沿岸で珍しい大雪(昭和31年1月14日)

昭和31年1月14日の岩手日報より。 基本的に、岩手県の沿岸部の太平洋岸にはそれほど雪は降らないものである。 それは、普段雪を降らせている原因は「冬型の気圧配置」によりシベリアからの寒気が日本海の水蒸気を日本海側に運び、日本海側で大雪を降らせることはあっても、その水蒸気が奥羽山地や北上山地まで越える…
小春日和にビルの屋上でBGが日向ぼっこ(昭和30年11月26日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

小春日和にビルの屋上でBGが日向ぼっこ(昭和30年11月26日)

昭和30年11月26日の岩手日報より。 師走もあと5日という時に大陸から張り出した高気圧で連日の陽気で小春日和となり、盛岡市内のBGも屋上で日向ぼっこである。 ところで、岩手山と県公会堂が見えるこの場所はどこだろう? なんとなく現在の盛岡東警察署のあたりのようにも思えるが・・・   ちなみ…
雪に子供たちが大喜び(昭和30年11月22日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

雪に子供たちが大喜び(昭和30年11月22日)

昭和30年11月22日の岩手日報より。 20日から県内一帯に寒波が襲来し、21日朝の盛岡の最低気温は-4℃となった。 午後の2時頃には盛岡市内に雪が降り始めた。 盛岡測候所によれば、これは沿海州の冷たい低気圧によるものだということで、22日も1~2cmの積雪になろうという予想であった。 写真は盛岡市…
改築中の中の橋の仮橋から眺める飛行機雲(昭和30年11月16日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

改築中の中の橋の仮橋から眺める飛行機雲(昭和30年11月16日)

昭和30年11月16日の岩手日報より。 11月15日の盛岡市内は好天に恵まれ、午後には飛行機雲が見えたという。 岩手公園では紅葉も散り、落ち葉が冬の訪れを告げていたという。   ちなみにこの写真は中の橋の仮橋だったのだそうで、後ろに木々があるということは岩手公園で、手前は県立図書館だろうか…
盛岡郵便局で岩大学長が一日局長となり、ガチで仕事する羽目に a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡郵便局で岩大学長が一日局長となり、ガチで仕事する羽目に

郵政週間の行事の一つとして、盛岡郵便局では県内の名士に一日局長をお願いしているが、今回は鈴木重雄岩手大学学長。 昭和29年4月29日読売新聞岩手版より。 鈴木学長は盛岡高等農林学校の校長であったものが学制改革でそのまま初代岩手大学学長となったものである。 午前10時に出勤し、局内の課長や組合幹部と話…
岩手にもビキニの死の灰が?岩手医大がガイガーカウンターで調査した結果… a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手にもビキニの死の灰が?岩手医大がガイガーカウンターで調査した結果…

昭和29年4月18日、大阪で放射能を含んだ雨が降ったとか降らないとかで大騒ぎになったという。 その翌日、岩手でも雨が。 昭和29年4月20日読売新聞岩手版より もしかして死の灰が岩手にも… この年の3月1日、ビキニ環礁での核実験で第五福竜丸が被爆し、被爆マグロが大量に捨てられる騒ぎになっている。 岩…
盛岡には電話も電報も少なくて困ってます(昭和29年4月16日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡には電話も電報も少なくて困ってます(昭和29年4月16日)

昭和29年4月16日の岩手日報より。 「主婦の苦情袋」というシリーズものの記事より。 この回は社会福祉事務局長の奥さん。 公衆電話と電報の取扱所を増やしてもらえないか。電報は郵便局で取り扱わなくなったので不便で困っている。 この間電話を使おうと思って近所の家に行ったが留守、川徳の簡易電話所は夜6時過…
一関地方の農家で畔塗り始まる(昭和29年3月18日) i一関・西磐井郡

一関地方の農家で畔塗り始まる(昭和29年3月18日)

昭和29年3月19日の岩手日日より。 「暑さ寒さも彼岸まで」と言うが、3月18日は彼岸の入りとなり、雪に覆われていた山々も地肌を見せるようになり、暖かさが増していく時期であった。 一関土木事務所によれば、18日の最高気温は12度であり、オーバーや流行の真知子巻きもかなぐり捨てて形相で外に出るようにな…
ビキニの「原子マグロ」を積んだ貨車が一ノ関駅で発見(昭和29年3月18日) i一関・西磐井郡

ビキニの「原子マグロ」を積んだ貨車が一ノ関駅で発見(昭和29年3月18日)

昭和29年3月19日の岩手日日より。 この年の3月1日、ビキニ鑑賞で水爆実験が行われ、第5福竜丸が被爆した。 その際の放射能の被害を浴びたマグロは、すでに全国で貨車で積み出されいたのである。 3月14日に水揚げされたマグロを、焼津から東京に運んだ貨車(レテ10029)が一体どこへ行ったのか国鉄が総力…
春の雪で盛岡市内は雪景色 a盛岡・岩手郡・紫波郡

春の雪で盛岡市内は雪景色

昭和29年3月12日の岩手日報より。 3月11日の昼頃から岩手県内では一斉に雪が降りだしたようである。 それで盛岡市内も雪景色に戻ってしまったようである。 (写真は中の橋通り) 盛岡測候所も15時に気象注意報を発表し、 「12日の朝までは20センチぐらいには降りましょう。2~3日はぐずついた天候で、…
時ならぬ大雪でダイヤ混乱(昭和29年3月4日) l全県

時ならぬ大雪でダイヤ混乱(昭和29年3月4日)

昭和29年3月6日の岩手日報より。 東シナ海で発達して北上した低気圧の影響で4日以降の大雪で県内の鉄道はダイヤが混乱した。 宮古では20センチ、釜石では15センチ、一ノ関では10センチと沿岸~県南にかけてが多かった。 この影響で、下りの5:05到着の急行205列車、5:45到着の急行1201列車、1…
一関〜花泉の市外電話も「出んわ」解消へ(昭和29年1月5日) i一関・西磐井郡

一関〜花泉の市外電話も「出んわ」解消へ(昭和29年1月5日)

昭和29年1月5日の岩手日日より。 一関周辺の市外電話は非常に回線不足に悩んでいたと言う。 一関から千厩の電話回線はこれまで3回線であったところ新たに3回線を増設しているところであると言う。 また、千厩から摺沢の電話回線も倍にする計画であると言う。 また、西磐井郡の北上川流域の地方の各村では、一関か…
水沢の電話はあと100台加入できます!(昭和28年11月28日) h水沢・江刺・胆沢郡

水沢の電話はあと100台加入できます!(昭和28年11月28日)

昭和28年11月28日の胆江日日新聞より。 この時点の胆沢郡水沢町の電話加入者は865台で、水沢電報電話局は宮古・釜石と並んで6級局に昇格していた。 ケーブルの張替えや交換台の増設であと200台は入れると呼びかけていたところ、95台が新規加入、あと100台の余裕があることになった。 ただ、水沢駅東・…