中等教育

2学期の始まった一関中学校(昭和33年9月6日) i一関・西磐井郡

2学期の始まった一関中学校(昭和33年9月6日)

昭和33年9月6日の岩手報知より。 ここでは、一関中学校にも2学期が始まった旨を報じている。 この時期、県内では勤務評定反対闘争(勤評闘争)、道徳教科組み入れなどで、教員組合がやたら逃走していた。 道徳教科組み入れなどで、教員組合がやたら逃走していた。 しかし、生徒もこの先の進学や就職で忙しいと言う…
一関地区の中学校では免許外担当授業の教員が半数以上(昭和33年7月6日) i一関・西磐井郡

一関地区の中学校では免許外担当授業の教員が半数以上(昭和33年7月6日)

昭和33年7月6日の岩手報知より。 岩手県教組西磐井支部では、勤評と定員増の運動資料とするために、中学校の免許外教科の担当状況調査を進めていた。 その状況は、中学校教員の240人中129人が免許外を担当しており、割合が53%に上っていた。 週の時間数はのべ1,142時間で、免許外教科はのべ711科目…
水沢女子高の教諭が関東以北で初めてのオランダミミナグサを発見(昭和33年5月20日) h水沢・江刺・胆沢郡

水沢女子高の教諭が関東以北で初めてのオランダミミナグサを発見(昭和33年5月20日)

昭和33年5月20日の岩手日報より。 植物研究家でもある水沢女子高の教諭が、水沢警察署裏の北常盤踏切で「オランダミミナグサ」を発見したという。 このオランダミミナグサは、本来はヨーロッパにだけ生えている雑草であるところ、戦後は東京や横浜でも存在が確認されていた。 これは、戦後になってヨーロッパとの貿…
盛岡市立高校が加賀野に移転 a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡市立高校が加賀野に移転

下小路にあった盛岡市立高校がそれまでの校地を下小路中学校に譲渡し、加賀野に移転することになった。 盛岡市立高校は昭和24年に、盛岡市立女子高校と盛岡市立女子商業高校を合併して発足した女子校であった。 これが共学化するのは、この翌年の昭和34年からである。 共学化を見越した校舎の移転だったのであろう。…
岩手でも日食を観測できた a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手でも日食を観測できた

昭和33年4月19日の日食は、Wikipedia仁も独立して項目がある。 日本の南の報では、金環食を観測することができたようである。 これが岩手ではどうだったか・・・ 盛岡でも日食を観測できるとあり、盛岡一高の天文部も、盛岡地方気象台の屋上に陣取って午前中から大張り切りであった。 そして13時11分…
岩手県立美術工芸高校・・・? a盛岡・岩手郡・紫波郡

岩手県立美術工芸高校・・・?

昭和33年1月30日の読売新聞より。 岩手県内の全日制公立高校の出願状況がまとまったことを報じている。 大まかにみると、市部の名門校が1.5倍前後の高倍率となっている。 そして、郡部の高校は定員割れを起こしている。 ところで、この中で「美術工芸高校」というのが気になる。 30人の定員に16人の出願。…
久慈で郵便友の会の結成式に東北郵政局長まで臨席(昭和32年10月12日) c久慈・九戸郡

久慈で郵便友の会の結成式に東北郵政局長まで臨席(昭和32年10月12日)

昭和32年10月11日のデーリー東北より。 久慈で初めての「郵便友の会」が、久慈高校・久慈中学校・長内中学校を中心に結成されることになり、10月12日13時から久慈中学校で結成式が開催され、東北郵政局長までが臨席するという。 その席上、久慈海岸や小袖海岸などの観光地宣伝もするのだという。 中学生や高…
昭和32年、新たに開校した学校 l全県

昭和32年、新たに開校した学校

昭和32年4月1日の岩手日報より。 岩手県内で新たに開校した小・中学校は以下の通り。 ・盛岡市立中津川小学校 2学級 40名 ・和賀町立笠松小学校 6学級 221名⭐ ・田老町立田老第三小・中学校 4学級 106名 ・福岡町立根森小学校 2学級 63名 ・姉帯村立面岸小・中学校 4学級 113名 ・…
酔っ払いの弁護士(69歳)が街頭募金の少女に殴りかかる(昭和31年5月8日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

酔っ払いの弁護士(69歳)が街頭募金の少女に殴りかかる(昭和31年5月8日)

昭和31年5月9日の岩手日報より。 5月8日の昼下がり、盛岡の中心街・大通3丁目で仙北中学校の女生徒が「白い羽根」の赤十字募金を募っている。 そうすると、酔っ払った老人が「子供たちに募金させてるのは誰だ!」と、その女生徒に殴りかかったのだ。 それを見た通行人が慌てて引き離したが、興奮した老人は女生徒…
東大に何人入ったか a盛岡・岩手郡・紫波郡

東大に何人入ったか

「週刊読売」昭和31年4月8日号によれば、岩手県内からの東大合格者は以下の通り。 盛岡一高 3名 一関一高 3名 花巻北高 2名 釜石高 1名 ちなみに全国でのランキングは以下の通り。 日比谷高 96名 小石川高 73名 西高 63名 戸山高 58名 両国高 54名 麻布高 44名 新宿高 42名 …
金ヶ崎中学校の女教師「薪を盗んで隠すようなクソガキのいるクラスにはマイナス10度でもストーブを使わせません!(キリッ」 h水沢・江刺・胆沢郡

金ヶ崎中学校の女教師「薪を盗んで隠すようなクソガキのいるクラスにはマイナス10度でもストーブを使わせません!(キリッ」

昭和31年3月17日の河北新報より。 胆沢郡金ヶ崎町の金ヶ崎中学校のあるクラスでは、2月6日に他のクラスからストーブ用の薪を盗んで天井裏に隠した事件が発生したのだという。 これに対し30歳の女教師は怒った。 「こんな悪い子たちにはどんなに寒くてもストーブは使わせません!寒いまま授業受けて!」 ところ…
盛岡文化服装学園と久保学園高校が合同で針供養(昭和31年2月8日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

盛岡文化服装学園と久保学園高校が合同で針供養(昭和31年2月8日)

昭和31年2月9日の河北新報岩手版より。 盛岡文化服装学院と久保学園高校は合同で「針供養」を行った。 会場となった盛岡文化服装学園の講堂では、祭壇が設けられ、和尚さんの読経で供養の儀式が行われた。 これが終わってから、音楽会を開催し楽しい1日を過ごしたと言う。 文化服装学園か久保高かわからないが、生…
農村部の高校「うちは盛岡の学校の予備校じゃねえ!」(昭和30年12月24日) a盛岡・岩手郡・紫波郡

農村部の高校「うちは盛岡の学校の予備校じゃねえ!」(昭和30年12月24日)

昭和30年12月24日の岩手日報より。 西根町にある平舘高校では、1年生が退学して盛岡の有名校を再受験することに頭を悩ませていた。 昭和22年4月に定時制高校として開校、昭和24年に全日制になったのだが、毎年定員100名に対し、二次募集までして70~80名集めるので精一杯。 それも年度途中になると「…
県内では高校進学率に偏り(S30.11.27岩手日報) l全県

県内では高校進学率に偏り(S30.11.27岩手日報)

岩手県高校教員組合が行った定時制高校の実態調査の中間報告によると、県内の定時制教育は全国平均と比べて財政面などで後進的であることが明らかになった。県では定時制高校の統廃合が進められていたが、高教祖はこれを教育の発展ではなく破壊と捉え、現場の教員の手で勤労青少年対策を築こうとしていた。盛岡や穀倉地帯で…
昼は農耕の手伝い、夜はランプで授業 a盛岡・岩手郡・紫波郡

昼は農耕の手伝い、夜はランプで授業

昭和30年11月26日の岩手日報より。 葛巻町の江刈中学校江刈川分校では本来17名の生徒がいるはずだった。 しかし、農作業の手伝いのために長欠している生徒がほとんどであった。 このため、教諭は生徒や部落民と話し合い、ランプで夜9時まで授業をすることに。   ちなみに、以下のページによれば、…
岩手県内に欠食児童は6,000人! l全県

岩手県内に欠食児童は6,000人!

昭和30年11月22日の岩手日報より。 日教組の岩手県支部である岩教組では、生活保障や給食対策などの基礎資料の為に、欠食児童の調査を進めていた。 そうしたところ、欠食児童は全体の2%に当たる6000名に上っていた。 地域としては下閉伊(宮古)、九戸(久慈)といった沿岸や県北に多かったという。 穀倉地…