釜石の印刷所で不穏なトラブル(昭和13年3月3日)

昭和13年3月3日の岩手日報の広告欄より。

釜石市内の印刷所で何やら不穏な裁判沙汰があったらしい。

釜石で営業していた東海印刷所は、遠野区裁判所を通じ岩手日報社に仮処分の申請をされたらしい。

しかしそれは「巧妙陋劣なる申請」であり「岩手日報社の干渉を受ける理由はない」として突っぱねている。

そしてその広告を、他ならぬ岩手日報の紙面に掲載しているのである。

 

ちなみに、この東海印刷所、後年の岩手東海新聞と同じ経営母体であると思われ、岩手東海新聞は2011年の東日本大震災で廃刊状態となったが、印刷所自体は今なお釜石市内で盛業中となっている。

また、代理人弁護士は昭和31年に街頭募金の少女に対し暴行事件を起こしている、なかなかいわくつきの弁護士であった。

 

 

 


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