女工契約を装い前渡金を詐取した村役場吏員(昭和13年3月6日)
1938年3月6日
2022年2月6日
昭和13年3月6日の岩手日報より。
江刺郡伊手村の35歳の書記は出稼ぎ指導員でもあったが、女工の募集に来た滋賀県の近江絹糸の募集員に、村内の2名の少女(17歳、16歳)と勝手に契約を結び、前渡金70円を自分が詐取したということで、執務中に岩谷堂警察署に連行されることとなった。
ところがこの書記、この詐欺事件だけではなく親戚の不動産を抵当に岩手無尽から800円を借り受けたという余罪もあったらしく、こちらも捜査される身となった。