大船渡線を仙台管理部から盛岡管理部に移管なんて反対だ!

昭和23年9月14日の岩手新報より。

盛岡鉄道管理局が発足する昭和25年より以前は、東北の鉄道は仙台鉄道局の管轄であった。
その中でも「仙台管理部」「盛岡管理部」とあったのだが、大船渡線はこの時点では仙台管理部の管轄であった。

これを、盛岡管理部に移管しようという話になったのだが、沿線の市町村会がこれに反発した。

「それでなくても貨車を回してもらえなくて、気仙郡の水産物を運んでもらえないのに、盛岡に移管することでもっと継子扱いにする気か!」
ということである。

これに対し、仙台管理部貨物係の気仙沼駐在員は、
「継子扱いなどというつもりはない。終戦前に18台だった機関車が現在9台だからこのような事態になっている。足りないのはあくまで機関車。仙台管理部のままだったら、それこそ継子扱いになると思うが」
と弁明している。

その後の状況を見ると、国鉄の目論見通り盛岡鉄道管理局に移管になったようである。

この記事の中では「気仙郡を宮城県に入れてほしい」という議論が起こっていることまで書かれている。

確かに、一関~気仙地方は盛岡指向というより仙台指向の方が強い気はする。

 


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