小さな駅は廃止しますよ!(昭和24年9月3日)

昭和24年9月23日の岩手新報より。

この年の6月1日に発足した日本国有鉄道は、それまでの「鉄道省」というお役所ではなく独立採算制の公共企業体となり、採算を考えなければならなくなった。

それで、人員だけではなく採算の取れない小さな駅を廃止することになった。

その基準は乗降客50人、発着小荷物4トン、車扱貨物30トン未満となった。

それで、盛岡管理部は仙台鉄道局に廃止駅のリストを提出したのである。

  • 釜石西線
    • 柏木平、荒谷前、岩手二日町、綾織、青笹、関口、平倉、足ヶ瀬、仙人峠
  • 山田線
    • 折笠、磯鶏
  • 橋場線
    • 一駅(不明)

盛岡管理部貨物係長は「廃止駅の調査は仙鉄局から指示があったので行ったが、これらの駅の廃止は絶対無理だと意見を付しておいた。交通網の発達した東京方面なら廃止しても自動車や(路面)電車もあるだろうが、本県は駅間の距離が長いのだ。廃止したら相当不便をかけることになる。ことに釜石線は全通すればお客さんは増えるはずだから廃止するべきではない。県民の要望に応えるよう、廃止駅の無いように努力する」

 

 

 

 


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