外国航路の船員に所得税滞納の差押が来てビックリ(昭和28年11月29日)

昭和28年11月29日の胆江日日新聞より。

外国航路の船員が、所得税を差し押さえられると言う珍事が発生した。

これは、日本郵船の船員で、胆沢郡佐倉河村出身の23歳の男性。

これは、本籍地の佐倉河村で、昭和26年度以降の所得税9000円余りが滞納になっていたと言うもので、オーストラリアのブリスベーンに到着した時に船長から「お前の今月分の給料は国元からの税金滞納で処分となった」と言い渡されてしたもの。

本人からすると、「督促状ぐらい出してもいいのに」と言うことであったが、転々としている身には、督促状の出しようも無いのであった。

佐倉河村の総務課長は「地方税法の定めるところに従って徴収したまでで違法ではない。ただ、督促状が本人に届くまで留守家族にも連絡がつかなく、突然差し押さえになったと言う事は遺憾である。あくまで納税は納得の上で協力してもらいたいものである」と言うコメントであった。

 

 


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