シケが幸いしワカメで賑わう九戸沿岸(昭和30年6月4日)

昭和30年6月4日のデーリー東北より。

岩手県九戸郡沿岸では、ワカメ採取の最盛期を迎えていたと言う。

5月28日が続いたシケの影響で、ワカメが岸に打ち上げられているため種市の小子内浜ではナギを持って部落民が早出で3500貫ほどを拾いあげたと言う。

55〜6歳の老漁夫は、水から上がって焚き火に当たりながら、「今年はこくが多いんで大変であんす。なんしろ種市・中野の地元漁師はこんた海藻が一番の収入であんすからなす、戦争であんす。シケの最中にもとるんだがらセチがらくなちやしたよ」と語っていたという。


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